28 部屋で
手を繋ぎながら、彼のマンションの1階まで来たとき、
私、何やってるんだろう…
と我に帰った。
やっぱ、どうしよう。。と言うと、
彼は、いいよ。気持ちが乗らないなら来なくてもいいよ。
また会うし、っていうか又誘うし、
また別の日に、改めて遊びに来たらいいよ。って言ってくれた。
〇〇 ちゃんに任せるよ。どっちでも。
そう言ってくれて、私の気持ちを待ってくれた。
ガツガツしてない感じが良かった。
いい大人で、しかも彼より年上なのに、こんな事をしてしまってる私…
結局家に行くことにした。
広めのデザイナーズワンルームの様な感じで、
確かにオシャレだった。
こだわりを感じた。
一通り彼が部屋とかインテリアの説明を軽くして、
お茶を飲む前に、もう少し飲む?って言ってきた。
なんとなく少し距離をとって座って、
少し飲んだ。
聴いて欲しかったという曲をかけながら、
お互いの好きな建築の話をする。
関連の本を見ながら話す。
こういう話も普通に出来るんだよな…この子。
好きなものが似てるよな。
私がもっと彼に近い年齢ならよかったのにな。。
そしたら普通に恋とかしたのかな…
可愛いと思うし、いい子だと思うし、
友達も多いだろうし、
熱いし、
いい子。
言ってくれる気持ちも態度も全部嬉しい。。
ただ、
まだ好きじゃない。
これから好きになれるかな・・・
なんだか申し訳ない気持ち。
っていうか、
この子どうして私に向かってきてくれてるんだろう・・
不思議だ。
でも
ありがたい
自信をまるで喪失していたから、
彼の存在は、自信を取り戻すきっかけになった。
感謝してる。
かわいいな。
話しながらそんな事を考えていた。
彼がお茶淹れようかって言って、
紅茶をいれてくれた。
お茶を持ってきてくれて、私の真横に座った。
近いな…と思いつつ
いれてくれたお茶を一口飲んで、コップを置いた
瞬間・・・
突然私を引き寄せて、キスをした。
・・・・!!
その後抱きしめられた。
少し甘い匂いがした。
”俺の気持ちもう分かったでしょ”
”俺頑張ったと思うよ”
そう言って、
もう一回キスをした。
嫌じゃない・・
私は抵抗しなかった。
そしてそのまま彼は、
私の服を脱がせようと手を伸ばした。
!!
ご、ごめん。
明日仕事だし、終電だからそろそろ帰らないと。と言った。
それでも彼は首にキスをして続けようとした。
ごめん。
明日同じ服で会社行く訳にはいかないから。
とふりはらった。
帰る支度をしながらも、
彼は私の頬や、いろんな所にキスしてきた。
朝まで一緒にいたいとだだをこねていたけど、
最終的にはわかったよ。と言ってくれた。
だたをこねている姿も可愛かった。
玄関先でまた抱きしめられて、
駅まで見送ってくれて帰った。
あの子!!
すごく年下なのに。。すごいな・・・
あいつやるな・・・と思った。
でもドキドキはしなかった。
ただ、嬉して癒された。
くすぐったかった。