コロナ禍で、あきらめかけていた施設から再開希望のお電話
もうすぐ4月、新しい年度が始まります。
私の本業、介護施設でのレクレーションはコロナ過で見事にキャンセルの嵐の一年でした。
月間35回ほど、各地の介護施設と契約して、ピアノ伴奏でみんなで歌を歌いましょう!声を出しましょう!と、やってきたわけです。
ただ歌うだけでなく、取り上げた曲からイメージをとばして、なつかしい思い出や昔のことを回想してもらい、おしゃべりに発展させていくことを、大切にしてきたわけです。
キャンセルの嵐・・・そりゃあそうだよね。
「みんなで思いっきり歌いましょう!」なんて一番避けなきゃならない。
大きな声を出す(出せない人もいるけれど)なんて、誰もが遠慮するこのご時世。
ソーシャルディスタンス・・みなさんの近くに寄って、手をとってあげることもだめ。できるだけ距離をとる。
一番大切にしてきたことが、ことごとく、「やってはいけない」ことになってしまった。
それでも、感染状態が落ち着いている時期には、おそるおそるではあるけれど、実施する施設が少なからずあり、
スタッフさんたちとお話すると、
「どうして、先生は来ないの?」と言われる、と。
コロナを理解できない認知症の人たちもたくさん居る介護施設だから、スタッフの対応は大変な緊張感の連続だろうな。
ご家族の面会すら遮断し、当然、私のような外部からの訪問も禁止されていった。
リモートでやる、録画を流す・・いろいろ試みてはみたが、現場環境が様々で、スタッフに余分な仕事を増やす結果になってしまう。
特に、参加している人の状況に合わせ、その場対応で進行していく仕事は、相手の反応が見れないと本来の良さが出せなくて、残念。
遠隔で実施することは 結局、あきらめていた。
「4月から再開したいのですが、大丈夫でしょうか?」
こんな嬉しい電話を堺市・吹田市の介護施設から立て続けに頂いたのです。
もうこのまま自然にフェードアウトしても仕方ないと思っていた施設なので、1年ぶりにお話しして、とても嬉しく思った。
「みなさん、待っていらっしゃるんですよ」
「とても人気のあるレクだったので、また来て頂きたい!」
なんとありがたい言葉だろう。
忘れられてなかったんだ。
覚えててくださってたんだ。
もちろんマスク着用で、アクリル板立てて、、、できる限りの予防策をとります!
のびのびと咲き誇る「ゆきやなぎ」
今日は、白さに増してまぶしく感じます。