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子供がアートに関心を持つには

息子のランドセルから出てきた
学校の図工の授業で使った落ち葉。

その葉の先に付いた茎を見た瞬間
ビビビッときた。

「オトシブミの頭の先っぽ」の
イメージが私に降りてきたのだ。
(虫好きの子を持つまでは、そんなものが
ビビビとくるなどとは思ってもみなかったが)

すごくいいアイディアと思って
私のイメージを息子に早く見せたくて
その日の夜、それはそれは一生懸命描いた。
絵は全く得意じゃないけど。

次の日の朝、ウフウフしながら
出来上がった会心の作を誇らしげに見せると
「ふーん、上手だねー。」
とお世辞と一瞥を残して、彼は去っていった。

完全にやっちまったな。 
息子に褒められようとしたがために
彼氏に手編みのセーター贈ったくらいスベった。

そうだった。忘れていた。
ポッドキャストで聞いた話をすっかり忘れてた。

東京画廊の山本豊津さんが
「子供がアートに関心を持ってくれない」
という親御さんに、こう返答してらっしゃった。

子供っていうのは
出来上がった完成物には興味がないんですよ。
作っている過程が興味ある。畳が出来るのを
一日中見ていたことがある。でも畳自体には
興味がないわけですよね。
NewsPicksアートの経済学

そうだった。
山本さんのお話、すごく面白くて
なるほどそうかもーって、凄く納得したのに。

気をつけよう気をつけよう。
子供に限ったことではなく、アートを楽しむ
には、作製過程やストーリーが結構大事だなぁと
思い新たにしたのでした。

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