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光合成がカギ? 植物発電botanical light 常設実証実験から分かってきたこと

こんにちは、グリーンディスプレイの田中です。

植物発電botanical light(ボタニカルライト)の常設実証実験を、渋谷ヒカリエ4階 ヒカリエデッキでスタートしてから約半年。
実証実験の全体の傾向が少しずつ見えてきたのでご紹介します。



植物発電botanical light(ボタニカルライト)とは?

植物発電botanical light(ボタニカルライト)とは、植物が元気に育つ環境があれば電力を得ることができる未来のエネルギーです。
植物が光合成をすることで活発になる土壌または水中内にいる微生物の働きにより生まれる電力で発電します。
発電の際に排出されるのは水のみで、その水は植物に吸収されるという循環が生まれます。

私たちの生活を支えるエネルギーとして活躍が期待できるプロダクトとして、日本各地の商業施設やイベントなどでイルミネーションとしての​導入が始まっています。
(電圧3.3V、30~60mA 単三電池約2本分の電圧を確認。※2023年6月時点。1セットあたり)

ボタニカルライト 発電の仕組み


【東京23区内初】渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキにて常設実証実験


「渋谷から未来を照らし、渋谷から世の中を変えていく光になる」という意思が込められた「渋谷ヒカリエ」は、脱炭素・循環社会への貢献のため、渋谷ヒカリエ4階 ヒカリエデッキでの常設実証実験を開始しました。
本実験は東京23区内の商空間では初となります。

本実証実験では、四季を通じて変化する植栽との相性や電流値の定期観測を実施。
ボタニカルライトの本格的な普及に向けた技術向上のためデータ収集を行っています。


ヒカリエデッキでの実証実験で分かってきたこと


ヒカリエデッキでの実証実験を通して、安定した発電には光合成が重要な要素のひとつであることが分かってきました!

「光合成」って理科で勉強したな、、という記憶は皆さんの中にもあるかと思いますが、光合成の仕方(光合成回路)によって大きく3つのグループに植物が分類されることをご存知ですか?

・「C3型」「CAM型」
商業施設やオフィスなどによく導入されている、いわゆる観葉植物の99%以上が持っている光合成回路。

・「C4型」
カレックスなどのイネ科の植物やトウモロコシなど、真夏でも元気に育つ植物が持つ光合成回路。

ヒカリエデッキにもこの「C4型」の光合成回路を持つカレックスという植物が植えられています。
カレックスは真夏の暑さに強い植物なのですが、品種によっては寒くなると地上部の葉が傷んだり枯れてしまうことも、、、
その影響もあってか、11月ごろの寒くなる時期になると真夏に比べて数値が下がっていました。

それに対して、他の常緑植物は急激な数値の上昇などはないものの、季節を問わず安定した発電ができているデータが出ました。



まとめ


植物が育つ土壌や水中にいる微生物が電子を発生させるには、光合成による糖の生成が不可欠なので、とても興味深い結果となりました。
ヒカリエデッキでの常設実証実験はこれからも継続していきますので、また新たな発見がありましたら随時発信していきます!

また、ヒカリエデッキのように実証実験の情報をプレスリリースなどで発信することで、プロジェクトの認知度向上や話題性の創出に寄与し、広範囲のターゲットに対して直接的かつ迅速に情報を届けることが可能となります。

ボタニカルライトの導入をご検討されている方は、ぜひお気軽にお問合せください。

お問い合わせはこちら


【ボタニカルライトに関するnote投稿まとめ】


記事執筆:事業推進室 田中

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