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隠岐諸島を訪問しました

みなさま、こんにちは。
Green Cities 新メンバーの三浦央稀です(スタッフインタビューはこちら)。

2024年5月7日~5月9日の3日間、山﨑と三浦が隠岐諸島の4島4町村を訪問しました。Green Citiesでは、隠岐4島の民間事業者の連携事業立ち上げ等を支援しています。現地訪問の様子をお伝えします。

焼火神社(西ノ島)から望む島前の内海(カルデラ)

隠岐諸島は、本州から北に約50km、西側にある西ノ島・中ノ島・知夫里島の三島を中心とした「島前(どうぜん)」と東側の「島後(どうご)」の計4つの島を中心とした島根県の島々です。これらは火山の噴火と侵食によって生まれた島で、近年はジオパークや島留学などで注目されている地域ですが、古くは古事記に登場し、後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流された地であるほか、4島に100を超える神社が存在するなど、長い歴史と培われてきた文化を誇ります。

後鳥羽上皇の宮が置かれた地に建つ隠岐神社(中ノ島/海士町)

1日目は、羽田空港から出雲空港を経由し、隠岐諸島で最大の島 島後(隠岐の島町)にある隠岐空港から現地入り。隠岐諸島の玄関 隠岐ジオゲートウェイにて、隠岐4島と島根県を中心に構成する隠岐ジオパーク推進機構 室崎事務局長とお会いしました。

西郷港・隠岐ジオゲートウェイ(島後/隠岐の島町)

島を周遊し、名所や島の伝統行事である「牛突き」が行われる闘牛場などを散策。隠岐の島町役場にて、隠岐の島町 池田町長とお会いしました。その後、島内の京見屋分店にて、地域のプレイヤーの方々と座談会を行いました。


隠岐汽船 フェリーしらはま

2日目。島後の海の拠点 西郷港から、隠岐汽船のフェリーしらはまで島前の中ノ島(海士町)の菱浦港に向かいます。中ノ島では、海士町役場にて海士町 大江町長とお会いし、後鳥羽上皇の行宮が置かれた地とされる隠岐神社や、人気の宿泊施設でジオパークの研究拠点でもあるEntô(エントウ)を訪問。

地元住民や移住者、観光客で賑わう隠岐諸島のなかでも、中ノ島(海士町)は特に多くの人でにぎわっており、若い人が目立つ印象でした。

Entôにて(中ノ島/海士町)

中ノ島 菱浦港から、隠岐観光のフェリーどうぜんで西ノ島(西ノ島町)別府港へ。西ノ島では、航海安全の守護神として広く信仰を集めた焼火神社に参拝。山道を登ると現れる大木と、岩壁の中に立つような社殿には、独特の迫力が漂います。山の中腹に鎮座するこの神社は、長く灯台の役割も果たしていたのだそう。

焼火神社(西ノ島/西ノ島町)

西ノ島町役場で西ノ島町 坂栄町長とお会いし、2005年に開通した西ノ島大橋や、島の中心部である浦郷地区や島の内海と外海を結ぶために大正時代に造られた船引運河、島唯一の砂浜である外浜海岸などを回りました。

べんてん丸から望む来居港(知夫里島/知夫村)

その後、別府港から内航船いそかぜIIに乗り込み、西ノ島を経由し知夫里島(知夫村)来居港へ。港を望むべんてん丸にて、知夫村 平木村長とお会いしました。


3日目は、朝早くに内航船で知夫里島 来居港を出発し、中ノ島 菱浦港で高速船レインボージェットに乗り継いで島後へ。

隠岐諸島の全体像。島前(左)は1つの火山がもとで、内海がカルデラ

隠岐ジオゲートウェイにて、隠岐諸島の成り立ちや独自の生態系などについて教えていただき、隠岐空港から帰路に就きました。

隠岐ジオゲートウェイにて(島後/隠岐の島町)

― あとがき
私(三浦)にとっては、初めての隠岐訪問でした。
地域の外からの視点では、「隠岐」のような地域名や「南砺市」のような自治体名で、ついつい「ひとつの地域」と思ってしまいがちですが、実際にその地域の方々と関わらせていただくと、決してそうではないのだということを実感します。

2泊3日の短い日程のなかで、4島すべてを訪問し、4町村長や地域で仕事をされている方々、地域外から移住して来られた方々、一度地域を出て戻ってこられた方々など、様々な方とお話させていただくと、今回の訪問まで漠然と『“隠岐の島” という共通した文化・生活圏の “ひとつの地域”』のようなイメージを抱いていたものが、各島や地域で産業・生業や暮らしの在り方が異なり、地域ごとの盛衰の歴史や行政の動きなどから、自分の地域・島への想いや、同じ島の他地域や他の島に対して抱いている感情や認識があることがよくわかりました。

一方で、各島や隠岐全体のために行動を起こしている方、地域の未来に想いを持っている方など、すでに多くのプレイヤーがおり、Green Citiesのメンバーも関わりながら、隠岐全体でひとつの長期的な目標を立ててアクションを進めていくことができると感じました。

火山から形成された島ということもあってか、島の自然に囲まれていると、不思議ととてもエネルギーを感じる場所でした。遠くて行きづらいところと思っていましたが、意外にもアクセスしやすい場所です。これをきっかけに隠岐に興味を持ってくださった方には、ぜひ訪ねてみてほしいと思います。

また、隠岐で新たな取り組みや事業を起こしたいと思われた方や、隠岐に関わりたいと思われた方のご連絡もお待ちしております!


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