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【NARU】井波ではじめてのフィールドワークを行いました!
1月18日から19日にかけて、「まちづくりで働く」を学ぶ Green Cities のオンラインコミュニティ『NARU』のメンバーとともに 富山県南砺市井波地区 を訪れ、初めてのフィールドワークを行いました。(メンバーが全国各地やオランダ・アメリカ在住のため集まるのが難しく、念願の初開催となりました!)
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井波は、彫刻のまちとして知られる地域であり、私たちGreen Citiesも2021年から旧庁舎の利活用可能性調査、地域ビジョンづくり、まちづくり組織 イナミライデザイン の立ち上げと長期的に伴走させていただいているまちです。今回のフィールドワークでは、1日目にまち歩きを通じて井波のまちづくりの歩みや現在の姿に触れ、2日目には「これからの井波」を考える実験的なマルシェの運営をお手伝いしました。地域の方々との交流を通じて、まちのこれまでの変化を実感するとともに、その未来について考える貴重な機会となった2日間。その様子をレポートします。
目次
■ 1日目:まち歩きを通して井波の歴史に触れる
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1日目。北陸新幹線の新高岡駅で集合したあと、井波へ移動し、地元で愛される名店 松屋さんでのランチからスタート。この日は、井波のまちづくりに深く関わる ジソウラボ の代表で、島田木材を経営されている島田優平さんにご案内いただき、井波の歴史や職人文化について学びました。店々に立ち寄って営みを感じながら、島田さんのお話を通じて、井波が歩んできた歴史や、受け継がれてきた職人の技とその魅力に触れる貴重な機会となりました。
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実際に木彫刻を手がける 井波木彫工芸館 を訪問。繊細な彫刻が生み出される現場を目の当たりにしながら、木彫師 前川正治さんのお話を直接聞くことができました。
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また、井波の木工文化を支える「糸鋸」の後継者として移住してきた若い糸鋸師 柴田千瑛さんにもお会いし、作業場を見せていただくことができました。
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そして、井波のシンボルであり、日本で4番目に大きな(京都・奈良を除くと日本最大)の木造建築である瑞泉寺と、井波城の跡地に立つ井波八幡宮へ。島田さんの解説を聞きながら、歴史的な建築やそこに刻まれた物語を学びました。
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まちなかへと戻り、続々と空き家を活用して新しいお店が開業し、盛り上がる通称 中京銀座通りへ。クボタパン、haiz coffee、NAT brew、Lanternといったお店を巡りました。また、長らく地域のお買い物の拠点となっているショッピングセンター アスモや、地域の象徴である東洋紡 井波工場(敷地外から外観のみ)も見学し、井波地区の暮らしと歴史を様々な側面から見ることができました。
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最後は、haizの美味しいコーヒーを片手に、創建築事務所の井波オフィスに移動して、島田さんからジソウラボの取り組みや井波のこれまでの歩みについてのお話を伺いました。まちの歴史を知ったうえで、現在進行形のプロジェクトについて聞くことで、井波がこれからどのように変わっていくのか、その方向性をより具体的にイメージできる時間になりました。
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夕食は、地元の方が共同で立ち上げた 六角堂BUZZ で。店内は大変賑わっていて、地元の方々のまちへの愛や、温かな交流の場として機能していることを肌で感じることができました。お宿は、瑞泉寺の目と鼻の先に佇む、池波正太郎氏が滞在したことでも知られる 東山荘。食後には全員で、オフィスをお借りした創建築事務所が設計し、景観広告大賞(富山県知事賞)を受賞した 37BASE で冷えた身体をしっかり温めて1日を終えました。
■ 2日目:“これからの井波をつくる” マルシェに参加
2日目は、イナミライデザインのプロジェクトのひとつ「旧井波庁舎の敷地をまちなかのハブになる公園にする」という取り組みの一環として開催されたガレージマルシェのお手伝いをさせていただきました。
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このマルシェは、公園という場の在り方を考える実験的なイベントです。屋台を組みたてて、会場を設営するところから参加させていただき、マルシェがはじまってからはパンフレットを配布したり、公園にどのようなものがあれば良いかについて地元の方々にお話を伺ったりしました。
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冬にも関わらず、天気に恵まれ、マルシェは多くの人でにぎわいました。単なる販売イベントではなく、地域の方々の意見を直接聞くことができる場となっており、「どんな公園なら使いたい?」「まちに足りないものは?」といった質問を投げかけることで、住民のリアルな声を集めることができました。
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また、出店者もこれから井波でお店を開こうと考えている方たちで、地域の方や出店者同士の繋がりづくりの場にもなっていました。“潜在的な出店者”を見つけてイベントに繋げることができるのは、イナミライデザインの理事長も務められている小西さんが手掛ける アキヤラボ の存在があるからだそうです。こうした対話が、これからの井波を形作るための大きなヒントになると感じました。
■ フィールドワークを振り返って:体験し、学び、つながる
あっという間の2日間でしたが、私たちにとって大きな学びのある時間となりました。伝統ある職人文化と、それを守りながらも新しい形へと発展させようとする人々の挑戦。まちの未来を考え、実験し、住民と共に形にしていくプロセス・・・「まちづくりで働く」とはどういうことなのか。机上ではなく、まちを歩き、人と話し、関わることで、その意味を少しずつ実感できたように思います。
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今後、『NARU』の中でもこの学びを共有し、さらに深めていく時間を持ちたいと思います。井波の皆さん、温かく迎えてくださりありがとうございました!
■ NARU 新規入会受付中!
現在、Green Citiesのオンラインコミュニティ NARUへの新規入会も受け付けております。まちづくりに関心をお持ちの方はぜひご応募ください!
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