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「自分の北極星はどこにあるのか」GBP第2期生集大成|出発式
2023年10月末からオンラインと2つのオフサイト研修を経て、2024年3月30日、半年間の集大成の日を迎えました。
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卒業ではなく出発式と呼ぶのは、これからは2期生や事務局という垣根を超えてアルムナイコミュニティで共にDO(行動)するから。出発式は仲間と共にDO!をスタートする日なのです。
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1 チームからベジ 食のサーキュラーEDOノミー構想
2 美作の生きるを 哲学するアートフェス「森の展示室」 in 美作
3 Born GREEN Living GREEN Be GREEN
4 イマーシブ・RESTORATION(復興)
5 人生のよりみち旅~対話から自分の幸せについて考える時間~
Green Businessが実装された未来とはーTalk Session
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プレゼンテーションではグリーンビジネスをどのように実装するかを考え、ひとつのカタチにまとめました。
では、実装された未来はどのような景色になっているのかー5名の審査員によるトークセッションを通じて、その未来を覗いてみましょう。
グリーンビジネスが起点、同時に地域の社会課題も解決したいー磯野 久美子さん
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「地球環境を捉えた時に、私たちが一番注目している地球課題がプラネタリーバウンダリー、すなわち地球の限界ですね。
私たちはエネルギーというアプローチで気候危機という課題に入り込んで、将来どうやってこの地球の限界を超えないで生活ができるかということに挑戦しています。同時に両立したいこととして、地域の社会的な課題も解決したい。その威力がエネルギーにはあります。」
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「Green Businessが実装された未来を想像した時に、例えばモビリティとの掛け合わせはおもしろいと思います。
これから完全自動運転になっていき、運転手は要らなくなる。完全自動運転且つ、地域に降り注ぐエネルギーの電源だけで動く車であるため、正直ランニングコストが何にも要らない。地域内で走るだけなので車自体も小さくて大丈夫、安いもので良い。」
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「すると地域の中だけで、免許返納をして自ら外に行けなくなった人たちなど、個人には負担が少なく移動できるようになる。
グリーンビジネスを起点とするのですが、結果的に地域によりとどまれるようになるなど、今まで見えていなかった(けれどもつながりのある)社会課題の部分を気にしなくて良くなる。」
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磯野さんは、エネルギーにおけるグリーン領域から未来のお話をしてくださいました。
古田さんはファイナンスにおけるグリーン領域から、ご自身が暮らす香川県三豊市での新たな流れを具体例に未来を覗かせてくれます。
自分はエネルギーのことが分からないからグリーンビジネスは関係ない、ではないー古田 秘馬さん
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株式会社umari 代表 プロジェクトデザイナー
「グリーンビジネスとはなんぞやという話。定義はなく、正解はない。何をやる時も自分なりのコンセプトをどう解釈するか、自分なりの軸が重要だと思う。
これまでエネルギーというのは化石燃料に始まり全部が搾取されていった。しかし、再生可能エネルギーも含めて、持続可能になることをエネルギーの世界で”グリーン”と呼ぶとするならば、教育の世界でも”グリーン”があるのではないか。はたまた医療の世界にもグリーンなメディカルもあるのではと。」
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「様々な業界におけるグリーンとはなんぞやと考えた瞬間、自分はエネルギーのことは分からないからグリーンビジネスは関係ない、ではなくなります。
例えば金融におけるグリーン。三豊では、カラオケパブ「ニュー新橋」の2階にミュージシャンのための寮をはじめました。これから5つほどの寮を作ります。
このような商店街でやろうとしているプロジェクトに対してトークンを発行する。初期の時点でトークンを持っている人は、トークンを買ったから何かお金が返ってくるわけではないです。」
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「ですが、プロジェクトが成り立ち、三豊にどんどん若い子が来るようになると三豊が面白いと感じてもらえます。
第二弾のトークンを販売すると、トークンが値上がりしていく。そうすると初期から応援してくれた人たちに対してのインセンティブが働いてくる・・・というような、ファイナンスにおける新しいグリーン領域が出てきたなと考えられます。
このようにさまざまな領域において、”グリーン”は色々な形で出てきています。
エネルギーのことが見えてくると、交通のグリーン領域が見えてくる。交通の新しい面が見えてくると、教育の新しい面が見えてくる、というように色々なことがリンクしていくのです。僕は、この考えをベーシックインフラと呼んでいます。そもそものベクトルが変わることがひとつのメタファーです。」
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浪越さんは、私たちグリーンビジネスプロデューサーとしてのひとつのあり方について言及しています。
僕らが忍びのように影の役者として地球を良くしていくアプローチー浪越 隆雅さん
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「世の中の90%の人は、実はグリーンの領域をやらなくてはいけないと思っていますが、おそらく何もしないです。
面白い仕組みを提供して、結果、それが地球にとって良い。社会に良い。儲かる仕組みを提供して、結果、世の中が良くなる。そういうことにチャレンジができる人たちがグリーンビジネスプロデューサーです。
みんなを巻き込んでいく際に押しつけて『環境に良いから参加してほしい』『うちの地域にとってプラスになるから参加してほしい』ではなく、普通に楽しいからジョインしたい。結果、それで何か生まれる。」
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「農業分野では、自然環境を良くする農業があります。一方、自然環境を良くする農業による農産物を買いたい、という人は1%ですね。『純粋に美味しいから』『知り合いだから』という動機の方が高い。
そういう純粋な動機に対して、(社会の)転換を裏側でのせていくことに挑戦するのが醍醐味です。僕らが忍びのように影の役者として地球を良くしていくというアプローチは、とても良いのではないでしょうか。」
地域で関わるという文脈が当たり前のビジネスを大学生・中高生がするー堀口 正裕さん
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アドバイザー 株式会社第一プログレス 代表取締役社長 TURNSプロデューサー
「雑誌が売れない時代に、『民間行政』という特集の雑誌が完売したんですね。まさに広義の意味でのグリーンビジネスを言語化してくれたんじゃないかという感想が多かったです。」
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「今、中高生、大学生が地域の課題に向き合いたいという声をたくさんいただくようになっているんですね。
TURNSでは『TURNS LOCAL COLLEGE.』(通称ローカレ)という若者向けの超実践型のプログラムを行っています。
大学生が17名、自分で15万円を支払い、地域に2週間泊まり込む。地域の課題を聞き、解決するアイディアを出す。最初は散々に叩かれるのですが、最終プレゼンでは『社員になってほしい』『帰らないで』と、みんな涙をするような場が生まれているのを何回も見てきました。」
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「地域で関わるという文脈がビジネスコースへどんどん普及していった時には大学生、中高生の意識の高い人たちが当たり前のように会社を作り、地域で何かをやっていく、プレゼンをしてくというフォーマットができていくんじゃないかという期待感があります。」
まずは新しい働き方、新しい暮らし方のアップデートからー細野 真悟さん
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「『僕は移住するのか』ーGREEN BUSNESS PRODUCERSに2年間関わってきてずっとある問いです。
ファイナンスや発電の仕組みなど、いろいろなものが変わっている中で働き方だけ変わっていない。
そのままで対応できるわけないと思っています。みんな生き方変えなくてはいけない。話はワクワクするのですが、いざ自分が関わろうとすると、明日会社へ行かなくちゃいけない。それでは何にも変わらないです。働き方を本気で見直さないと流れに乗れないですね。」
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「最近、自分が立ち上げた会社『FUKUSEN』では、会社に働きながら自分でスモールビジネスを作り、会社で働く日を減らしてもいい選択肢があってもいいんじゃないかと。会社に一本足打法ではなく、生きる方法というのを本当に開発したいと強く思っています。」
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「会津に自然農法を作る若者がいます。2人の専業と、5人の兼業と、約20名都会から月一でお手伝い。自然農法を学ばせてくれるから通おうと思っています。
百姓、つまり、さまざまな仕事をかけ持って学ぶという新しい働き方・新しい暮らし方のアップデートがかからないと、いきなり全部捨てていきなり地方に移住するのはすごく難しい。自分の経験に落とし込んで働き方のグラデーションの選択肢のようなものを作りたいですね。」
授与式と第2期生のこれから
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DOしたくて仕方なかった状態で参加しました。それまで食一本の興味でやってきましたが、私にとって唐津のオフサイト合宿は転機でした。事前に準備していったプレゼンテーションに対して、ほかのメンバーは研修中の学びを取り組んでおり、彼らと私は「ステージが違う」と感じました。
半年前の私は正直まったくエネルギーに興味はありませんでした。唐津オフサイト合宿から半年間で、どんどんエネルギーに関心が湧き、自分自身こんなに変わるんだと感じています。
がむしゃらにDOではなく、ちゃんと知識をインプット・アップデートした状態でこれからDOに向けて進んでいきたいです。
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高島さんは、GBP出発式の後、プロジェクト毎に行われるGBPのオーディションに進みました。
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自然電力の子会社である北海道自然電力株式会社の帯広支部で、帯広畜産大学の敷地内の圃場に設置予定の垂直型ソーラーパネルを活用して、十勝型農業(小麦・豆などの穀物類を大規模に営農するスタイル)への影響を調べる共同研究に携わる予定です。
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最後にGBP事業責任者 フェルさんこと、瀧口直人よりこれから出発する第2期生へメッセージです。
あなたにとっての北極星とは?ー瀧口 直人
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「ご存じのように、北極星は誰が見ても北の夜空にあり、いつ何時とも微動だにしない、そこにあるものです。北極星を、自分の心の中の本当に大事なものと置き換えてみて、あなたの北極星が一体自分の中の何なのかを考えるのがいいんじゃないかなと思っています。」
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「原点は北極星。おそらく人であったり、言葉であったり、ものであったり、人によって違うのかもしれませんが、同じ北極星を持つもの同士はとても強く結びついていて、険しい山も一緒に登っていけるような仲間ができるという意味で、北極星はぜひ探してほしいです。」
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瀧口さんにとっての北極星は若手の人材育成。長年のキャリアから培った当たり前のことを若手が活用する。そこに価値があると、ご自身の人生を辿りながら教えてくださりました。
こうしてGBP第2期生は出発をし、アルムナイは1期生を含め64名に。そしてGBP第3期募集がいよいよスタートします!