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Fargateを使用してReactとRailsのアプリケーションを一つのロードバランサーの下でホストする設定

Fargateを使用してReactとRailsのアプリケーションを一つのロードバランサーの下でホストする設定において、504 Gateway Timeoutやヘルスチェックの失敗が発生する場合、いくつかの点を確認し、調整する必要があります。以下は、問題のトラブルシューティング手順と考えられる解決策です。

1. タスク定義の確認

Fargateのタスク定義で、Railsコンテナのリソース設定(CPUとメモリ)を確認してください。リソースが不足していると、リクエスト処理がタイムアウトする可能性があります。

2. セキュリティグループとネットワークACLの確認

ロードバランサーとFargateタスクのセキュリティグループが正しく設定されていることを確認します。ロードバランサーからタスクへのトラフィックが許可されている必要があります。また、ネットワークACLも適切に設定されているか確認してください。

3. ロードバランサーの設定

ALB(Application Load Balancer)を使用している場合、リスナーのルールとターゲットグループの設定を確認してください。特に、ターゲットグループのヘルスチェックの設定を確認します。以下の項目を見直します:

  • ヘルスチェックパス:/healthのようなエンドポイントが正しく設定されているか。

  • ヘルスチェックの間隔:デフォルトでは30秒ですが、頻度を上げるために変更できます。

  • タイムアウト設定:デフォルトでは5秒ですが、Railsアプリケーションが応答するのにもっと時間がかかる場合は、増やす必要があります。

  • 成功のしきい値:ヘルスチェックが成功とみなされるための連続した成功回数。

4. タイムアウト設定の確認

RailsサーバーとALBのタイムアウト設定を確認してください。Railsのアプリケーションサーバー(例えばPuma)のタイムアウト設定が短すぎる場合、リクエストがタイムアウトする可能性があります。また、ALBのリクエストタイムアウトも適切に設定されているか確認します。

5. ログの確認

以下のログを確認して、詳細なエラーメッセージや失敗の原因を特定します:

  • Railsアプリケーションのログ:Railsアプリケーションのログを確認して、リクエストがどこで失敗しているかを特定します。

  • ALBのアクセスログ:ALBのアクセスログを有効にして、どのリクエストがタイムアウトしているかを確認します。

  • CloudWatchログ:FargateタスクのCloudWatchログを確認して、エラーメッセージや異常な動作がないか確認します。

6. タスク数とスケーリングの確認

Fargateタスクの数が十分であるか、スケーリングポリシーが適切であるかを確認します。トラフィックが増えた際にタスクが不足していると、リクエストがタイムアウトする可能性があります。

具体的な例

以下に、ターゲットグループのヘルスチェック設定の具体例を示します。

# ヘルスチェック設定の例
HealthCheckProtocol: HTTP
HealthCheckPort: traffic-port
HealthCheckPath: /health
HealthCheckIntervalSeconds: 30
HealthCheckTimeoutSeconds: 5
HealthyThresholdCount: 2
UnhealthyThresholdCount: 2
Matcher:
  HttpCode: 200-299

また、RailsアプリケーションでPumaを使用している場合の設定例です。

# Puma設定の例 (config/puma.rb)
workers Integer(ENV['WEB_CONCURRENCY'] || 2)
threads_count = Integer(ENV['RAILS_MAX_THREADS'] || 5)
threads threads_count, threads_count

preload_app!

rackup DefaultRackup
port ENV['PORT'] || 3000
environment ENV['RACK_ENV'] || 'development'

# タイムアウト設定
worker_timeout 60 if ENV['RAILS_ENV'] == 'development'

これらの設定を確認・調整しても問題が解決しない場合、さらに詳細な情報を提供していただければ、より具体的なアドバイスを提供できます。


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