SES駆け出しエンジニア2現場目の所感
こんにちは、Midoriです!いつも全然記事と関係ないサムネで飯テロしてしまって申し訳ありません笑
(先日新宿でランチをした、鶏 Dining&Bar Gotoというお店の「究極の親子丼」です、是非気になる方は入ってみてください!超美味しかったです笑)
今回は、遂に(といっても2か月前ほどですが)未経験中途でSESに入社してから2現場目の案件が終了しましたので、その所感を記したいと思います。
2現場目は一言でいうと、エンジニアは人間関係とコミュニケーションが非常に大切だということが分かった現場でした!
技術的なことで学ぶこともありましたが、何より人間関係について苦労をしたり恩恵を受けた印象のあった現場でした。
さて、私はこの現場でどう働き、何を見て何を学んだのか。
以下に続きます…!
どんな現場だったか
今回も実際の現場が特定されてしまう恐れがあるため、少々ぼかした表現になります。あらかじめご了承ください。
某公共交通機関のシステムエンハンス業務
同じ会社の人は1人いらした(自分より1か月入社の早い未経験中途エンジニアの方でした)
商流でいうと4次請け
上位(3次請け)の会社チームに入り4人で業務を行う
開発工程は要件定義~基本設計、結合テスト、レビュー
詳細設計~単体・連結テストまではオフショアで、その成果物をレビューしていた
チーム全体は20名ほど(ただし、1か月に1,2人は離脱者がいたり新しく参画者がいたりと入れ替わりが多かった…)
フルリモート、リリース等で3回ほど出社
期間でいうと結局5か月この現場だった
こんな感じの現場でした。
今回の現場がどうだったかについては後述しますが、少なくとも前回のフル出社炎上中の現場に比べると、フルリモートでの仕事だったため、身体への負担という意味ではかなりラクになりました。
また、テスター案件だった前回と違い上流工程に少々携わることができたため、システム開発のなんとなくの流れや形が理解でき、学ぶことは多かったです。
反面、相変わらず漠然とした不安があったり、辛いことにぶち当たったりしたこともあったため、全部が全部良いことではなかったなぁとも感じました。全体を通すと辛いことのウェイトが重かったので、学ぶことがあったといえど身も心も最終的にはボロボロになりかけていました。
初めのうちだからですかね、なかなか充実した毎日!といった働き方ができていないです(今もそれは変わらず)。どうしたら心持ちもう少し穏やかに働くことができるのだろうか、、、。
今後の課題です。
良かったこと・学んだことについて
さて、少々ネガティブになってしまいましたが、決してすべてが悲観的になるようなことばかりではありませんでした!
今回の現場でよかったなと思ったことや、学ぶことのできたことを5つほどにまとめました。
①初めてしっかり開発工程に携われたこと
前回の現場では、ほとんどテスト工程のみを担当しており、かろうじてできた開発工程も、すでに修正済みの詳細設計書を見てなんとなく内容を読み取ったものをコードに追加したり削除したりくらいでした。あんまり頭を働かせなくてもできるような業務だったので、何とも言えない気持ちで取り組んでいたような気がします。
今回の案件は、上流工程なのでどちらかというとSE的な内容ではあったのですが、システムをある程度しっかり理解し、どのように改修するかを自分の頭で考えながら基本設計に臨めることができたため、初めてしっかりと開発工程に携わることができたなぁと感じました!
期限が短かったり、システムに携わった時間も短いため分からないことも多く大変ではありましたが、開発工程がどういったものかというイメージがついたり、どのようにして設計するべきなのかを学ぶことができたため良かったなと思いました。
②サポートしてくれる上司、仲間がいた
分からないことを気軽に聞ける、これがし易いだけでどれだけの未経験エンジニアが救われるのだろうか、、、と感じるような良かったことでした!
自分と同じチームで、すごく自分のことを気にかけ、声をかけてくださった上位のKさん、同じ会社で実務経験自体はそんなに変わらないけれど、年も近くすごく相談のしやすかったNさん。
この2人がいたからこそ、この現場の辛い部分については辛うじて目をつぶれたというか、耐え抜くことができたというか、、、そんな感じでした!笑
特にKさんは、自分が今どこまで作業が終わっているかをWBSで一緒に確認してくれたり、都度都度どんな些細なことでも分からないことがあったら聞いてくださいね!とおっしゃってくださったので、質問や報告がものすごくしやすく、前回の現場とは違って段違いに色々なことをインプットできたと感じました。
もちろん過干渉は良くないのかもしれませんが、エンジニア経験の浅い人間からすると、「見て学べ、見て盗め」「下から積極的に聞きに来い」といったスタイルの上司の方より、こういった相手の不安を少しでも取り除く動きのできる上司のもとで働く方が、安心かつ上達しやすいと私は考えます。自分もそうあれるようになりたいですね、、、!
また、Nさんも自信が学んだことを共有してくださったり、反対に私が学んだことを共有したりと、お互い支えあい、高めあうことができました!やはり、SESとはいえ1人で現場に常駐するよりも、仲間と思える人が1人でも多くいる方が精神衛生的にも絶対いいです泣
この2人とは今は現場が離れてしまいましたが、今も時々ご飯に行ったりと交流があります。これは、この現場でしか得ることのできなかったかけがえのない出会いです、それを考えるとこの現場に来て良かったのかなぁと思います!
③設計書アレルギーが落ち着いたこと
前回の初現場で、自分は初めて設計書というのを目にすることになりました。正直、専門用語やら難しい図、そして圧倒されるような文量や設計書の数に参ってしまっており、何を見てどうすればいいのかというのがさっぱり分かりませんでした。
分からな過ぎて設計書を見たくなくなりましたし、自分で設計なんてもってのほか!と設計書アレルギーになってしまっていました。
ただ何故こうなってしまったのか、今考えると自分で設計をしていなかったからではないかと思います。
また、前回の現場では炎上していた案件のテスターだったため、不具合が起きると原因は有識者の方が探るようになっていたため、ほとんど設計書を読まずに来てしまったというのも原因として挙げられます。やはり、炎上案件は駆け出しエンジニアにとって何も利益がありません。私はそう考えます。
設計書を見ると、今自分が担当しているシステムの流れや関係性が見えてきたり、どのようにコーディングすべきかというのがイメージしやすくなります。
今回の現場では基本設計に携わることができ、予約システムがどのように動いているか、その流れの中で今回改修したい箇所はどの部分になるのかといったように、設計を通しながらシステムの全容がイメージできるようになりました。
そうしていく内に、基本的なことは設計書にほとんど記載があるため、積極的に設計書に目を通すようになり、次第に設計書アレルギーは無くなっていきました。
④フルリモート案件だったこと
こちらに関しては、かなり人によって感じ方が異なるとは思いますが、自分はフルリモート案件のメリットをかなり享受できていました。
まず通勤時間が無くなったことによって、生活に非常に余裕ができました。早く仕事が終われば自炊することもできますし、遅くなってしまっても通勤時間がないため睡眠時間もしっかり確保することができます。お昼休みには軽いランニングなんかもでき、すぐシャワーへ…といったこともできるので非常に充実した時間にできます。
また、ほとんど人の目を気にしなくて良くなっため自由な服装にできたり、気軽に飲食なんかも取れたりします。もちろん仕事に支障はきたしてはいけませんが、適度にサボっ、、休憩したりしてリフレッシュできるのもフルリモートの強みだと思います。(笑)
よくフルリモートのデメリットとして、ほかの人に分からないことを聞きづらいといったことも挙げられますが、自分はZoomなどで分からないことを直接聞くことができたり(そのまま繋げっぱで作業もしたり)、結構頻繁に皆チャットを見ていたのでそこまで困りませんでした。
チャットで聞くことに関しても、確かにかなり工夫をして質問をしないと伝わりにくかったり、長文になったりして読みにくくなってしまう、伝わりづらくなってしまうこともありました。しかし逆に考えれば、回数を重ねていく内に質問力が着実に鍛えられ、今ではそこそこエンジニアっぽい質問ができるようになりました。
そういった意味では、フルリモートのデメリットも結果的に成長につなげることができたため、フルリモート勤務で良かったと感じることができました。
⑤実家でメンタルが回復したこと
④フルリモート案件だったこと、と少し内容が被ってしまうかもしれませんが、フルリモートだと仕事の場所を選ばないため実家に戻って仕事に取り組むなんてこともできます。
自分は、前回の現場が完全に出社な上に残業が続いていて、色々と辛いことが重なってしまった結果、かなりメンタルが落ち込んでしまいました。
また、そんな中で一人暮らしをしており、食事や睡眠などが乱れてしまったのも原因の一つなのでは無いかと今は思います。
しかし幸運なことにフルリモートの案件になったので、はじめは様子見で一人暮らしを続けていましたが、自分は体制を一旦立て直すチャンスだ!と思い、思い切って実家に帰ることにしました。
すると、今まであった通勤時間や料理する時間(料理は親にしてもらっていました…笑)などが0になり、栄養のある食事を摂りながらも、しっかりと睡眠をとることができ、時間的にも精神的にも、肉体的にも余裕ができてきました。
やはりフルリモートは素晴らしいなと、自分は感じました。
良くなかったと感じたこと
良い部分がたくさんあった現場ではありましたが、やはりこの現場にも嫌だなぁと感じたり良くなかったなぁと感じる部分はありました。全部が全部良い現場なんていうのはなかなか難しいのかもしれませんが、こういった現場もあるということの参考になればと思います。
①とにかくチームリーダーと合わなかったこと
自分がこの現場で一番とにかく嫌だったことを挙げるなら、これに尽きるというくらい上位の会社のチームリーダーと自分は合いませんでした。
具体的に何が合わないと感じたのかというと、何をしても突っかかってくるところが本当に本当に嫌でした。
自分は分からないことがあると、とにかく考えても埒が開かない内容については質問をするように心がけています。
他の人は、質問をすると基本的には丁寧に答えてくださったり、聞きたいことってこういうことですか?と方向性を示してくださったりしてくれたのですが、リーダーは
「何が聞きたいのかよく分からない」「日本語が良くわかりません」「それは丸投げじゃないですか?」というようなキツイ枕詞を織り交ぜる基本スタイルで回答してきます。正直経験の浅いエンジニアからするとメンタル病みます。
また、聞いても理解できなかったことをそのままにするのは良くないと思い、聞き返すとだんだんと不機嫌になり、「だから〜をしろと言ってんだよ!!」と怒鳴られ、その上「もう自分がやる!」と仕事を奪われたこともあります。
確かに自分の質問力が乏しい、知識が追いついておらず見当違いなことを言っていると言ったこともあったので一概に自分が悪くないとは言えないのですが、何故こんなに感情的に接してくるのだろうとむしろ不思議に感じてくるようになりました。
それ以外にも、チャットを返す速度が遅いことを他の人と比べ、グループチャット内みんなの前で指摘してきたり、聞いてもない自分の経験談を語り出した上で遠回しに勉強不足だと言ってきたりし、リーダーでもあろう人間が、部下の士気をわざわざ下げるようなことをしてきました。
そんな癖して、チームミーティングの場では「皆さん大変な中本当にありがとうございます!本当に素晴らしい働きをしてくれて…!」なんて言うもんですから、こいつはDVモラハラ夫か何かかと。とりあえず良く頑張ったと言っておけばどうにかなるだろうみたいに自分は感じてしまい、労いの言葉も全く響いてきませんでした。
また、同じ上位の会社の上司(先ほどのKさん)が良い人だったので、すごく対照的な印象を抱きました。今考えても、すごく良い反面教師になったなと思います。自分がチームリーダーを務めるようになったら、絶対にこの現場のチームリーダーとは真逆のことをしていこうと心に誓いました。
以上のことから、私は現場における人間関係の大切さを非常に思い知らされることとなったのです。
②稼働がかなり高い月があったこと
これに関してはIT業界あるあるなのかなとも思うのですが、稼働が高くなり非常にしんどくなったことがありました。しかも、この現場に入ってからちょうど3ヶ月間が一番しんどかったので、初めのうちはまたとんでもない現場に入ってしまったと幻滅していました。
具体的には、月の稼働時間が190~210時間がしばらく続きました。(もしかしたら人によっては少ないと感じる方いるかもしれませんが、それでも個人的にはしんどかったので、甘えだとか言わないでください笑)
フルリモートであっても、毎日22時ぐらいまで仕事をしていると、だんだん自分は何をやっているのだろうと感じてきて、出社の時ほどではないにしろ、やるせない気持ちになります。
また、やっている内容も開発ではなくテスト(開発要員として補充されたはずがしばらくテスターでした)だったので、より虚しく感じました。前回の現場と結局変わらないじゃないか…と腐ってましたね笑
4ヶ月目以降は多少は落ち着いたものの、またいつあの時のように稼働が上がるだろうかと考えると、日々怯えながら仕事に取り組んでいた気がします。
ちなみに余談で、関係あるかはわかりませんが、この現場は1ヶ月に1人のペースで案件離脱社が発生していました。ちょっと異常だなと感じたので、自社の営業に何度か相談をしていました。結果的にそのことが引き金でこの現場を離れることができたので、相談してよかったなと今思うと感じました笑
③有識者が忙し過ぎて全然質問ができなかった
②の稼働の高さや離脱者の多さに起因するものなのかもしれませんが、とにかく有識者の人が少ない上に、激務に追われていました。
なるべく分からないことは自社と上位のチーム内で解消するようにはしていたのですが、そこでも解消できない内容については他社BPやプロパの有識者の方に質問せざるを得ませんでした。
やはり忙しいので、やり取りが少なくなるように質問内容を工夫したりしましたが、そもそも返信が全然返ってこなかったり、他の人に聞いてくださいとなったりすることが多かったです。
仕方のないことではありますが、次第に開発スピードが遅くなり、期限が迫ってきてしまうのでもどかしい思いに常に苛まれていました。
日本の経験豊富なエンジニア不足は、こう言ったところに現れているんだなと非常に感じることができ、なんとも言えない気持ちになりました。
④開発内容がまだまだ難しく感じたこと
前回の現場とは打って変わって、今回の現場では基本設計とオフショア成果物の開発レビューを担当させていただきました。
ほぼほぼ初めてやる開発工程に、ほぼ1人で立ち向かうことになったので、やりがいはありましたがそれよりも不安が非常に大きく、常に押しつぶされそうな状態でした。
自社の上司がサポートしつつの開発だったら心持ちかなり余裕があったように思えるのですが、そんな人はいませんでしたので、基本的にずっと申し訳なさを感じつつ質問をしまくっていたことが辛いところではありました。
また、開発をしていくに従って自分がシステムを全然理解できていなかったり、開発のお作法がなっていないなと感じることが多かったです。初めのうちなのである程度は仕方のないことなのかなとは思いつつ、自己肯定感は次第に下がっていっていました。
そんな状況で、自分の開発した設計書のレビューは①でもあったチームリーダーだったので、もはや鬱になるのでは?というぐらい気が滅入っていました。案の定「バグだらけの設計書だな…」「ここでこういう書き方、改修の仕方は理解できない」とボロクソに言われるので、後半は半ばヤケクソになっていました笑
やはり、精神的な安心感の上で仕事をするのがどれだけ大切なのかを非常に学ぶことができました。
また少し関係のない余談なのですが、今回の案件は要件定義もできることが売りと参画前に聞いていたのですが、結局全く要件定義には携わることができなかったです。システムの理解だったりが必要で難しいのは重々承知ではあったのですが、なんだか少し詐欺的だなぁとも感じました。
現場を終えて&今後について
今回の現場は、良くも悪くもまた新しいことを学ばせていただきました。肉体的な負担はだいぶ軽くなったなぁと言う感じではありましたが、精神的には結局追い詰められてストレスが溜まる瞬間が多かったので、良い現場だったのかというとなんとも言えません。
やはり、本来だったら一番頼りになるべき存在であるチームリーダーがあまりよろしくなかったのが一番負担になったなと思います。なるべく毎日関わることがありませんようにと祈りながら仕事してましたから笑
ですが、少しだけではありますが基本設計の開発工程に携わることができたので、システム開発がどのように進み、どのように開発していくのかという流れや全体像が少し把握できたことが良かったなと思います!上手くできていたかは別として、レビューなんかもできましたし!
また、研修依頼のフルリモートということで、研修の時とはまた違ったフルリモートの良さ、大変さを知ることができたのも、今後に生きるポイントだったのかなと思います。
この現場が終わり、現在はまた違う案件に携わらせていただいていますが、こちらもフルリモート案件だったので、経験が生かされて非常に今のところは働きやすいです!今度はチームリーダーの方も良い人で、残業も皆無に等しく、基本設計〜結合テストまで幅広くやらせていただいているので!
今後の展望としては、そろそろこの会社で働き始めて1年になるので、少しずつ独立準備なんかも進めつつ、技術は今まで通りに磨いていき、自分のリズムでのんびり着実に頑張っていけたらなぁなんて考えています!また、落ち着いたらこうして記事にしてアウトプットと言いいますか、できたら理想なんですけどね笑
それでは最後までご精読いただき、ありがとうございました!
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