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Maker Faire Kyoto 2023
Maker Faire Kyoto に行った。
主な目的は、おぎ・モトキさんの支援機器とMaSiRoプロジェクト。
OriHime連れで参加したので、そのことについても記録を残す。
準備
行程
会場は、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)。
環状線京橋から学研都市線で終点の木津の2つ手間の祝園(ほうその)下車、または鶴橋から近鉄で新祝園下車。そして奈良交通のバスに乗る。家から2時間ちょいかかる。遠い。。
前日にローソンで予約入場券(200円安い)を購入。初めてのLチケの操作は意味不明。ローテクの年寄りにはつらかった。店員さんにはお世話になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682812965882-AGPXCaj7wF.jpg?width=1200)
OriHime
OriHimeは大きさ20cmちょっとのロボットである。
5V駆動、カメラ(おでこ)、マイク、スピーカー搭載。
可動な頭部と両手をパイロットが遠隔操作することで、コミュニケーションを行うことができる。
参加にあたってパイロットから、Orihime本体+モバイルバッテリー+モバイルWi-Fi+etc をカゴに入れた状態で渡された。
![](https://assets.st-note.com/img/1682814247657-Whv6qRZhwR.png?width=1200)
このカゴに家にあった大型バッグのベルトを外して、カゴの下側にフックをひっかけて首から吊るすことにした。カゴが反転しないよう100均のアルミワイヤー(太さ2mm)で両側部を固定した。
背部のOrihimeの電源プラグの根元が体にあたるので断線の心配があるが、今後の課題としよう。(L型に交換したほうがよいと思う)
![](https://assets.st-note.com/img/1682814379323-fIVltVqoGN.png?width=1200)
こんな感じになった。車内販売か。
![](https://assets.st-note.com/img/1682814859718-DOLjFgI1HN.png?width=1200)
起動は事前に打合せた時間に電源プラグを挿す、終われば抜く。モバイルWi-Fiは常に入れっぱなし。
行き帰りの行程はカゴごとリュックに何とかいれた。ただし、精密機械なので、他に物はあまり入れられない。
障がい者割引き
パイロットは人(障がい者)だがOrihimeはロボットである。OriHime同伴で入った場合、扱いはどうなるか。
![](https://assets.st-note.com/img/1682815732322-OCh7Uzwwp5.jpg?width=1200)
要綱には、障がい者の入場についての一般的なことが書かれているだけなので問い合わせをおこなった。
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【お問合わせ件名】
OriHime同伴での参加
【お問い合せ内容】
・・・
その人の操作するOriHimeを持ち込んで参加する場合、下のいずれの扱いになるでしょうか。
1 入場料は1人分(**のみ)
2 入場料は2人分
3 障がい者扱い+付き添い者(**)扱い、入場料は1人分
もし3の場合、障がい者手帳は当日インフォメーションカウンターで提示することになるのでしょうか。
事前にメール等で画像を添付することは個人情報保護の観点から望ましくありませんが、かといって本人以外の者が手帳を持ち歩くのも如何なものかと考えています。
以上です。しれっと1の方法で入場してもいいかなとも思いましたが、今後のために質問をさせて頂きました。
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以下は帰ってきた回答
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お世話になっております。Maker Faire Kyoto事務局です。
この度は、Maker Faire Kyotoへのご来場をご検討いただき、ありがとうございます。
ご質問の件、「1」にて問題ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。
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ということだった。しれっと1で。
OriHimeはロボットだが、本人の代理である。人なのか、人でないのか。
これがコンサートや映画なら別の回答になる可能性が高いが、しれっと1でどうぞ だった。
おぎ・モトキさんのブースでこの話をしたら、将来はロボット割引きが出来るかも、という話になった。
当日
おぎ・モトキさんのブース
主催の廣瀬さんは子どもさんのリハビリ機器やオモチャの製作から始められた父親エンジニアである。分身ロボットカフェ DAWN ver.β にも関わっておられる。
歩行リハビリエンタシステム
靴底に圧力センサーをつけ、足を踏みしめて歩くと歩行器につけたLEDイルミネーションが光り、音楽が鳴る。歩行訓練は動機づけが大事だ。
ボッチャの遠隔装置
遠隔操作を体験させて戴いた。パイロットは興奮気味。
他にもいっぱい
オモチャの改造、エレベーター操作盤、ガチャ、ハンドベル。。。
詳しくはおぎモトキさんのTwitterを。
Maker Faire Kyoto2023 最終日
— おぎモトキ @ MKF2023 F-04-01 (@ogimotoki) April 30, 2023
F-04-01 家族のためのモノづくり
大切な人のために作った
子供心くすぐる自作アシスティブテクノロジーの数々を体験用意してます!
ぜひどうぞ!#MFKyoto2023 #家族のためのモノづくり pic.twitter.com/CpWKWTNsf6
Assistech design lab(杉本さんのブース)
Big Ball ロボ、テンプラ―車いすのミニ版、うさ耳(ジャイロセンサーで耳が動く)、遠隔ハグ装置(大型のビーチボールが二つそれぞれエアポンプに繋がっている。コロナ下でもハグしたい人のために作られた。二人でそれぞれのボールをハグする。圧力センサーが仕込まれていて、片方がボールを強くハグすると相手方のボールに空気が送られ強いハグが伝わる。足踏み式のポンプをモーターとクランクで踏みしめる大がかりなものでびっくり)あやしいメガネ(OriHimeとのツーショットでさらにあやしい。ちゃんと見える。斜め45度にハーフミラーが仕込まれていて横からのLEDの光を反射させて前面に出している)
![](https://assets.st-note.com/img/1682807262716-wpvZIUnf0u.jpg?width=1200)
MaSiRoプロジェクト
これはすごい。上の出展者情報の中の動画は一見の価値あり。
手を引くとついてくるロボットから始まり、どんどん開発が進んでいく。
ぼーっと眺めていると、スタッフの方に声をかけられて熱い想いを聞かせていただきました。愛が違う。
![](https://assets.st-note.com/img/1682824207930-pt2dyDRgLJ.jpg?width=1200)
車輪で移動しているが、歩いているように軽く上下動させている。手をつなぐと微妙な力の向きを感じて手の動きだけでなく体全体で追随する。
最終形はちゃんとお茶を運んでくるメイドロボットだそうです。OriHimeカフェもよくご存じでした。
MaSiRoプロジェクトではパイロットではなく、あくまでAIが判断することを目指しているそうです。
そのほか
![](https://assets.st-note.com/img/1682826368694-0jnd7ukyiA.png?width=1200)
コケを育てるテラリウム(温度、湿度によって加湿)
あめのひくうかん(傘を持つと雨粒が傘にあたる振動と音を感じる。歩くと水たまりの音がする)、宇宙線検出機、MRI、画面上の手から光線が出る、楽器演奏。。。。
![](https://assets.st-note.com/img/1682826400078-FIIOYwlaHh.png?width=1200)
などなどなど。
予想通りMaker Faire は天下一武道会であった。
どう書けばよいのか。なんでこんなものを作る気になったのか。わたしにはついていきにくい世界が広がっていた。
マニアックでニッチな人たちがそこらじゅうで理解のできない言語を実に嬉しそうに発していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1682835406395-grOSG6YAK9.jpg?width=1200)
会場内に電波が弱かったり届かない場所もあったが(Orihimeは通信が切れると急に目の光が消えてうなだれる)、たくさんの人に声をかけて戴いて、パイロットの名刺もけっこう配った。たくさんの人と一緒に写真を撮った。子どもたちが手を振ってくれた。たくさんの収穫があった。
何も買わずに帰るつもりが、安かったのでつい。
![](https://assets.st-note.com/img/1682826449777-ap3QFaSza6.jpg?width=1200)