ドラゴンタトゥーの女感想(ネタバレあり)
なんて切ない話だ〜
話としては探偵ものだ。権力者ヴェンネルストレムの罠にかかり社会的信用を無くした記者ミカエルが、40年前の少女失踪事件を、顔にピアスをつけた女リザベットと追うサスペンスものだ。
で、ぶっちゃけ言えば、全部解決する。殺されていたと思った少女は実は自分を犯していた兄(父と同じく殺人犯)から逃げたし、その兄を倒したし、金と引き換えにフェラさせたりレイプした奴はその仕返しをされるし、リザベットによってヴェンネルストレムは資産を失いマフィアに殺され、ミカエルは生活を取り戻す。
最後にクリスマスのプレゼントとして、リザベットはミカエルに自分のと同じ革ジャンを手紙とともに渡そうと彼の元へ向かう。だが、そこには仲睦まじく恋人と歩くミカエルが。リザベットは目を覚ましたようにその場に立ちすくみ、革ジャンをゴミ箱に投げ捨てバイクで走り去る。
リザベットには分かってたはずだ。ミカエルと自分とは違うと。でも、ミカエルのことが好きになった。事件が終わった後でも2人でいる時間が続くと期待してしまったのだ。そして、ミカエルの後ろ姿を見てハッと目覚めるのだ。
最後のシーンで僕は彼女の気持ちが痛いほどよく分かった。そこまでほとんど無機質な雰囲気を漂わせていたリザベットなだけに、最後の一瞬で彼女の仮面が剥がれ、一層切なく感じたのです。
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