バチェラー・ジャパン 見ろ
今回は今さらであるが、Amazonプライムで配信されている人気恋愛リアリティショーのバチェラー・ジャパンのシーズン2を語っていく。
ん?
「いやいや、ちょっと待てグリードさん、加齢臭漂うおっさんが見る番組じゃないでしょ」
だと。
確かに、巷に溢れるその手の番組、
古くはあいのり・テラスハウス、今だとオオカミには騙されないシリーズとか
そんなリア充陽キャのジャリどもの薄っぺらい恋愛模様を今さら見せられた日には、じんましんを発症して3日ほど寝込むことになるだろう。
安心してほしい。
バチェラーはそれらの番組とは違う。
1人のハイスペックイケメンのバチェラーを多くの女性が取り合うという恋愛サバイバル番組なのだ。
全10回強で、毎回デートやイベントがあり、各回の最後にはローズセレモニーが行われ、バチェラーから次のステージに残ってほしい女性へバラが贈られる。バラを贈られなかった女性は番組を去り、回を追うごとに女性の人数は少なくなっていき最後の1人が選ばれることとなる。
女性たちは結婚して玉の輿に乗りたいという下心のもと、生き残りをかけて、女性としての魅力、恋愛の駆け引きの応酬、果ては自分の人間力を出し切って戦い合う
まさにサバイバル
格闘技やスポーツのトーナメントに近い
バチェラーは30代の成熟した男性であるため、女性の扱いも手慣れており見ていて非常に安心できるのもよい
概要はこれくらいにしておこう
肝心のシーズン2を語るの前に、その対比としてシーズン1についてまず簡単に触れておく
ここからはネタバレ入れていくので注意してくれ
シーズン1の総評としては
正直面白くなかった
その原因はバチェラーである久保裕丈(くぼ・ひろたけ)がガチのハイスペであること
その一方で、参加した女性陣のレベルがあまり高くない
そのため、両者間にあまりにも差がありすぎた
その差は、女性陣のがんばりだけ埋められるものではなく、結局見た目と年齢だけで女性が判別されていった
30代女性は早々に落とされ5名くらい残ったところで20代前半しか残っていなかった
そして最後に選ばれたのは、いかにも男性ウケしやすい大学生の蒼川愛(あおかわ・あい)であった
10回以上も回を重ねる必要はなく、ただのファーストインプレッションじゃねえかとツッコミが入っても仕方がない
何の醍醐味もない展開であった
シーズン1を見ることはおすすめしない
さて、いよいよシーズン2について語っていく
今回レビュー動画をわざわざ上げたのは、シーズン2をみなに是非とも見てもらいたかったからだ
シーズン1とバチェラーと女性陣の違いを語っていこう。
まず、バチェラー。
2代目バチェラーの小柳津林太郎(おやいづ・りんたろう)は初代の久保裕丈と比較すると、複数の女性に対してナチュラルに「好きだ」と言えてしまうタイプ
良くも悪くも情が深いので、付け入る隙があるんだな
そして、女性陣
シンプルにシーズン1より見た目レベルが上がっている
バチェラーと女性陣のスペック差が縮まり、バチェラーに隙があることで、女性側のがんばり次第で逆転が起こるようになった
そのため、誰が最後に残るかが全く見えない状況であり、見どころが非常にあるのだ
実際、後半の回になると、小柳津林太郎はローズセレモニーで女性に別れを告げる際には、その目からは涙を流すようになり、断腸の思いで決断していることがみてとれる
つまり、それだけ小柳津林太郎の中で女性陣の優劣の差がつけ難い状態となっており、生き残りをかけた勝負が熾烈だったということだな
ここではその激戦を勝ち抜き、最後の4人まで残った魅力的な女性を紹介していく
福良真莉果(ふくら・まりか)
当初のインタビューの言動からは明らかにイロモノ枠
昭和かと見紛う顔芸リアクションなど年齢のわりにおばさん感がすごい
そのため、スタジオの今田耕司たちから毎回生き残りの当落線上と予想されていた
しかし、番狂わせを何度も起こし最後の4人まで勝ち残った
その内実は母性に満ち溢れており、回を重ねるごとに視聴者はその魅力にドップリとつかっていくことになるだろう
彼女の人柄に惚れ込んでいたバチェラーも最後の別れでは号泣に近い泣き方をしていた
若尾綾香(わかお・あやか)
シーズン1・2で登場する女性陣の中でダントツのいい女感のある女性
自身でもそのことを十二分に自覚しており、序盤は自分からは動かず余裕の構えを見せ、バチェラーを手玉にとっていった
序盤の局面はパーフェクトであり、一時の恋愛ならこれだけよかった
しかし、バチェラーの目的は結婚である
ミステリアスだけではダメで、自分自身を見せていく必要がある
わかおあやこは、実は自分を出すことが苦手であった
そのわかおが不器用に自分を出していく様は、これぞギャップ萌えである
最後の3人まで残り、バチェラーの両親にも紹介されることとなったが、彼女の快進撃はそこまでだった
バチェラーの両親が彼女への評価がすべてだろう
彼女はあくまで「自分が」「自分が」というタイプであり、同じタイプのバチェラーの結婚相手には相応しくなかったということだ
倉田茉美(くらた・まみ)と小口那奈子(おぐち・ななこ)
同年齢でこのバチェラーを通して親友同士となった彼女たちが、最後の2人となって争うこととなる胸熱の展開となった
この2人はそれぞれ魅力であるがタイプは全く異なる
倉田茉美はキュートなルックスで、男性に対して惜しみない愛情で一歩後ろからついていくタイプである
男性からは肩肘はらなくてよいので安心感を得ることができるだろう
一方、小口那奈子はスラッとしたスタイルで、おやいずりんたろうからは冒険家と評されるほどエネルギッシュで挑戦心をもった女性である
また、TPOをわきまえ、全員に対して気遣いをでき、参加メンバーの中で高い評価を得ているだけでなく、小柳津林太郎の両親の評価はダントツであった
さて、ここからはさらにネタバレ注意
感動のフィナーレについて語っていく
小柳津林太郎は倉田茉美と小口那奈子のどちらを選ぶか、最後のローズセレモニーが始まった後にも揺らいだという
本当にどちらが選ばれてもおかしくなかった
結局選ばれたのは倉田茉美であった
バチェラーが倉田茉美を選んだ一押しとなったのは、倉田茉美からの絵本プレゼントだろう
イラストレーターである彼女が、手書きで書いた絵本であり、彼女の複雑な家庭環境を物語として記しており、最後には新たな家族となるバチェラーが加わるという感動的な話の展開となっている
正直俺は泣いた
また、最後のローズセレモニーでは胸熱の展開が2つあった
1つ目は倉田茉美と小口那奈子の抱擁
やはり、スポーツや格闘技と近い
勝負が終われば、そこに勝者も敗者もないのだ
2つ目は小柳津林太郎が最後に彼女にトランプカードを渡すのだが、そこにはCHOOSE YOU!と書かれていたこと
これは序盤に倉田から渡したトランプカードのCHOOSE MEのアンサーとなっている
結果的に大きな伏線回収となるサプライズとなり、カタルシスがやばいことになった
以上、いいおっさんが長々と恋愛リアリティショーについて熱く語ってしまったが、興味があれば是非ともみてほしい。
ちなみに、最後に言っておくと、
久保裕丈と蒼川愛も別れたし、小柳津林太郎と倉田茉美も別れたようだ。
番組という非日常の中、お互いのいい面しか見ることのないからな。
日常という退屈な中では魔法が解けてしまうんだろうな。
その辺は突っ込むと野暮だな。
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