在米16年のトップ営業が語る「アメリカの最新ビジネス」と「日本の未来」
テルと申します。
いつもお世話になっている皆さん、今回は僕のnoteを開いていただきまして有難うございます。
アメリカに来て16年。
営業として長らく仕事をしてきました。今住んでいるワシントンDCエリアでは、自他ともに認める「顧客満足度 No.1 」の営業マンです。
それも、沢山の人に支えられてやってこれました。
先日、とある顧客から「今、色々な営業と付き合いあるけど、テルさんしか信頼してないです!」と言われました。
他の顧客からも、この業界に1年ぶりに戻ってきた時には
「テルがこの業界に戻ってきてくれて嬉しいよ」
「テルが今働いてる会社はあまり好きじゃないけど、テルが担当してくれるかなら取引しようかな」
「テルが担当してくれるなら、他の業者との取引やめるよ」
と言ってくれました。
そして、また別の顧客は他の顧客も紹介してくれました。その顧客は「あんなにマトモな営業さんアメリカに居るんだね」って言ってたよ!と言ってくれていたとの事。
それもこれも、僕が今回の記事で書いたことを意識し、実践してきたからこそです。
そんな僕ですが、よく口にする言葉があります。
それは
「今のアメリカの姿は、近い将来の日本の姿だ」
です。
2023年現在のアメリカは、激しい3極化に進もうとしています。
・今のアメリカで起こっている事
・今のアメリカで活躍している人達が、共通してもっているものとは?
・僕らは、それをどうやって個人として活かしていくか?
について語らせていただきます。
拙い文章なのはご容赦頂きつつ、営業やマーケティングに携わっている方だけででなく、個人事業主としてこれからさらに事業を広げていこうという方、これから起業をされようとしている方、学生さん、フリーランスの方などにも読んで頂けると嬉しいです。
それでは、よろしくお願いいたします。
記事の最後に、僕のメルマガのご案内もしています。
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第1章:自己紹介
まず最初に、自己紹介をさせて頂きます。
本名は、豊田 輝臣(とよだ てるおみ)といいます。
この名前を初めてフルネームで見た方からは
「どこかの由緒ある武家の出の方ですか?」
と聞かれる事がありますが、決してそんな事はありません(笑)
ただ、この苗字のおかげで、アメリカでは顧客からは一回で名前を覚えてもらえます。
御先祖様と、この苗字を世界に通用するものにしてくれた豊田佐吉さんには感謝感謝です!
ちなみに、僕の親戚には「太宰治」が居ます。
ただ、その話は今回とは関係ないので、またの機会に・・・
現在、アメリカ東海岸在住。
日本の大学を卒業後、キユーピーに就職しました。
世の中の一般常識でよく言われる「安定した人生のレール」に乗っていましたが・・・
その「安定した人生のレール」を外れて(退社)、
単身アメリカ(MBA留学)に向かいました。
その時お付き合いをしていた彼女とも別れました。
「渡米当初の数ヶ月は、周りの留学生達が話している英語が、
全く異世界の言葉に聞こえた」
そんなことも、今では笑い話です。
そんな僕も、無事にビジネススクール卒業する事ができ、
アメリカ国内での就職を勝ち取り、紆余曲折ありながらも、
アメリカ永住権を取得するまでに至りました。
そして現在は、アメリカの食品会社で営業として働いています。
クライアントは様々な国籍のレストランオーナー。
その一部を紹介すると・・・
・日本人
・台湾人
・中国人
・韓国人
・タイ人
・フィリピン人
・アメリカ人
・マレーシア人
・ホンジュラス人
・コロンビア人
と、多岐にわたります。
2017年には、1年間限定で
日本国外で活躍する成功者たち(自分の人生をデザインできている人達)に
インタビューをするという活動もしていました。
※YouTubeにもアップしています。
あと、友達に言わせると、僕の人生は嘘のような本当の話ばかりで、
ちょっとしてドタバタ短編映画を作れそうな人生に見えるそうです。
また、ここ数年は、コロナの影響で自宅にいる時間も増え、
「日本人って何なんだろう?」と考える時間が増えました。
その結果、古事記や日本神話に夢中になっていました。
ただ、この勉強は決して無駄なものではなく、僕の営業スタイルに大きな影響を与えました。
これについては、第4章でお話しています。
多分、これから先も、本業の営業とは全く関係のなさそうなものにハマってその道を突き進むと思います(笑)
でも、それは決して遠回りではなく、必ずそれぞれの点と点が線で繋がる日が来ます。
ちなみに、過去には
・クラシック音楽
・ネイティブアメリカン
・言語学
・地政学
・日本の武道
などに、ドハマリしてた過去もあります。
その意味では、本屋さんやネット上で探しても、
絶対に見つからないような
“不思議で楽しくて(そして、しっかり奴に立つ)”
ステキなお話をお届けできるんじゃないかな~と思います。
さらには、日本とアメリカの両生活の中で、
様々な国籍・職種・経歴の方との出会いを通じて、
『人生上手くいっている人とそうでない人』
のハッキリした違いに最近気がつきました。
それはどんな人たちなのか?
このnoteを読み終わったときには、ボンヤリとその姿があなたの頭の中に浮かんでくれたらいいな、と思っています。
興味があれば最後まで読んでみてください。
僕は、「人とは違う視点を持っている」と言われれる事が多々あります。
「こういう情報の取り方や、物事の見方もあるんだな」
と思ってもらえたら嬉しいです♪
それでは、次から本題に入りますね。
第2章:海外ビジネススクールでは教えてくれないこと
僕は、MBA(経営学修士)を取得しましたが、
日本の大学での専攻は「アメリカの文化・歴史」でしたし、
社会人になってからも営業畑一本でした。
そんな人間が単身アメリカに渡り、ビジネススクールに行ったのですから、
そりゃあ大変な2年間でした。
でも、今まで全く学んだ事がない学問を、いきなり英語でスタートしたので、逆に変な予備知識がなくて良かったのかも知れません。
ビジネススクールの最終的な専攻は
「マーケティング」と「国際ビジネス」
卒業後は、マーケット・リサーチ・アナリストという謎の仕事に就きました(笑)
「これでビジネススクールで学んだ事を活かせる!」
と意気込んでいたのですが・・・
正直2年間で学んだ事の半分も役に立ちませんでした・・・(泣)
その理由は・・・
「リアルビジネスの時代のスピードに、ビジネススクールでの学問が追いついていないから」
です。
※ちなみに、ビジネススクールの科目の中でも、役に立っているものはありますよ。
では、どうしてスピードに追いついていないのか?
今は、時代の変換期って言われますよね。
それって、どういう意味でしょうか??
僕は、「時代の変換期」を、このように定義しています。
=======================
インターネットが時代の流れを加速させ、
数日前の情報が、今日は完全に古くなっている。
また、時代の流れの波に乗り切れない人や、
溢れる情報の波に溺れてしまう人が増えている。
=======================
そんなインターネット時代の流れの中で、
・どんな事を学べばいいのか?
・どうすれば時代の波に乗れるのか?
・どうすれば情報の波に溺れないのか?
そんなことは、ビジネススクールでは教えてくれません。
一例を挙げてみましょう。
マーケティングの世界では「USP」という言葉が有名です。
マーケティングを学び人は、必ず一度は耳にするキーワードです。
※UPSは「Unique Selling Proposition」の略です。
UPSを僕なりの解釈で翻訳すると、
「その人(企業)独自、唯一の販売提案」
です。
競合他社の居るビジネスの現場では、そのライバル達が出してくる製品に埋もれないように、独自性や唯一性を確立する必要があります。
もう少し分かりやすい言葉で言い換えると「自分(自社)にしか出来ない唯一無二の価値の提案」です。
独自性のない商品や企業(モノマネ企業)は、どうなるか???
コモディティー化してしまい、薄利多売の無益な競争に巻き込まれていきます。
↑↑↑↑↑↑
(この概念は凄く大事です!!!)
でも、ちょっと想像してみて下さい。
皆が「なんとか自分の独自性を出そう!」とした結果、そういう会社ばっかりじゃないですか?
すでにUSPを打ち出せば競争社会で戦える時代ではありません。
それなのに・・・
「ビジネスの差別化の為にはUSPが大切なのです!!!」
と教えている人達が、ビジネススクールにはどれだけ居る事か・・・。
かと言って、UPSの考え方が不要だ!とは言っていませんよ(念のため)
UPSを打ち出すことは、絶対に大切です。これからの時代においては、しっかりとしたUPSを打ち出した上で、進化していかないといけない時代になっているのです。
では、今後はどういう会社・個人が生き残っていけるのでしょうか?
僕は、これからの時代は、会社も個人も
『ある種の宗教性(全体性、繋がり、関係性、バランスといった要素)を含んだブランド構築』に取り組んでいかないと生き残っていけない
と考えています。
では、具体的に何をすればいいのでしょう?
今のインターネット時代において、成功しているビジネスには、一定の法則があります。それに沿ってビジネスを行えば、熱狂的なファンを増やしていく事が出来る。
という事を、机上の空論だけではなく実際のビジネスの現場で、僕は学んできました。
その法則を” DRM " といいます。
DRM とは、 Direct Response Marketing(ダイレクト レスポンス マーケティング)の頭文字をとったビジネス用語です
もしかしたら、聞いた事がある人もいるかも知れませんね。
グーグルやヤフーで「DRMとは?」と打ち込んで検索すると、
色々な人が解説してくれています。
でも、僕が調べた限り、DRMを正しく理解し、その内容を発信している人は、ごく一部の方のみです。
何故、そう言い切れるのか?
そもそも、DRM(direct response marketing:ダイレクト レスポンス マーケティング)は、アメリカで生まれ発展してきました。
僕は、アメリカ人、日本人問わず、ネット上で発見したメルマガはどんどん登録して、パーッと読んでいます。
ですが、(特に日本人の方が発信している)メルマガには「惜しいなぁ~」というものが多々あります。
「アメリカで流行ってる言い方をそのまま日本語に翻訳しているだけ」
「そもそもこの表現方法を使えば使うほど日本人にはウケないのに」
いろいろツッコミを入れたくなりますが、余計なお世話な気もするし・・・(笑)
話がそれてしまいました・・・。
何を言いたいか???
というと、
DRMは、
・その本質を掴み
・インターネットと組み合わせると
すごいビジネスモデルなんです。
ではDRMの本質とは何でしょうか?
「人々の不満を解消する」
という事です。
まずは、DRMについて簡単に説明しましょう。
「DRM」は、下記の3つの構成要素から出来上がっています。
・集客する
・ブランディングする
・販売する
です。
「ブランディングする」を「教育する」という言葉を使っている方が多いです。でも、僕は「教育する」という言葉が、相応しくないと思っているので、「ブランディングする」という言葉を使っています。
まぁ、別に言葉はそこまで重要ではありません。
その具体的な手法として、
1.お客さんを集め、オファーする
2.お客さんからの共感を得る
3.(必要があれば)お客さんに販売する
という流れがあります。
でも、このDRMにも
「欧米式の方法をそのまま日本に輸入したら、“胡散臭さしか残らない”」
という弱点があります。
※その理由については、第4章でガッツリ説明しています。
そのDRMの弱点を克服するものが、僕が提唱する
「ドラえもんモデリング」
です。
現代において、「インターネットを避けては(業界関係なく)ビジネスは成り立たない!」というのは、疑う余地はありません。
それは、インターネットの拡大によりマス広告が衰退の一歩を辿り、
ネット広告が更なる広がりを続けている事からも明らかですね。
だからこそ大事なるのが
「誰が情報を発信するか?」
が、大切になります
「ドラえもんモデリング」とは?
DRMは、アメリカの経営大学院では学びませんでした。
卒業後に、とある有名マーケッターのセミナーで知りました。
DRMの存在を知ったときの衝撃は、今でも忘れられません。
でも、アメリカ式DRMも、現代の流れ的に注意しないといけないことがあります。
それは、現代は
お客さんを「集める」ことよりも、お客さんが「集まる」こと
にフォーカスしないといけない!という事です。
その時に、最も大事なのは、
「誰」が情報を発信するか?
です。
この「誰」で大事になるのが「ドラえもんモデリング」なのです。
ドラえもんのメインキャラといえば?
・ドラえもん
・のび太
・ジャイアン
・スネオ
・しずかちゃん
ですよね。
ここで、僕の考える各キャラの特徴を挙げてみます。
勿論、これら以外にも沢山ありますよ。
【ドラえもん】
・四次元ポケットで、悩みを解決
・相手に献身的に尽くす
・時には厳しい事を、バシッと言う
【のび太】
・抜けていることろがある(=完璧じゃない)
・圧倒的な専門性を持っている(あやとりと拳銃)
・人の幸せを想い、人の不幸を悲しむことが出来る
【ジャイアン】
・圧倒的な自信を持っている
・真の仲間とは何か?を知っている
・暴力的(=反面教師の側面)
【スネ夫】
・趣味が多彩
・自分より強いものを、上手に使うこなすことが出来る
・相手の懐に入っていくのが上手
【しずかちゃん】
・ダメなものはダメとしっかり言える
・自分磨きを怠らない
・相手の良いところを探して褒めるのに長けている
これからの時代は、これらの各キャラクターの要素を持ち合わせたキャラの人が好まれます。反面教師なところは、しっかり反面教師として学びましょう。
僕の理想は、この5人のキャラを、バランスよく自分の中でスクスクと育て上げることです。
5人と言いつつ、ロボットが入ってますが(笑)
その上で、相手に合わせて様々な分野の話が出来る事が理想です。
僕は、
営業、マーケティング、ネイティブアメリカン、地政学、古事記、神話、小説、食、音楽、アイドル
などなど多岐の話題を、色々な世界に生きる方と話せて、かつそれぞれの世界の架け橋になれる存在でありたいと思っています。
今まで営業の事しか語れなかった人と、古事記に興味がある人を繋げる。その繋がりを通じて、それぞれの世界の住民が「新たな視点を見つけて、思いもかけないアイデアを生み出す」かも知れない。そんなの楽しすぎませんか?
そんな僕が、何故この「ドラえもんモデリング」の事をお話したか?というと・・・
近い将来、
「AⅠやロボットでは“出来ない事”をしないと価値が生まれない時代」
が、確実にやってくるからです。
その時代になってから準備するよりも、今準備した方がいいですよね!
ドラえもんが誕生するのは、2112年9月3日。今から約90年後です。
その時には、ロボットが自分で考えて行動する時代になっているでしょう。
その時代には、今よりも
「より人間らしい生き方」
が求められていると確信しています。
ちなみに・・・
DoRaeMonってなってるの、気付きました?(笑)
さて、次の章では、アメリカの最新ビジネス情報と、日本の未来について、僕の経験も含め語らせて頂きました。
第3章:日本も「個人が活躍する時代」へ
1. アメリカの最新ビジネス事情
今から16年前の2007年9月22日。
僕は、世界に衝撃を与えた”あるもの”を手に入れました。
初代iPhoneです。
そして、アメリカの様子を両親に伝えるために、学校や、僕が住んでいる街を録画してYouTubeにアップしていました。
まさにユーチューバーのはしりと言っても過言ではないでしょう(笑)
そして時は流れ2023年。
スマートフォンの普及率は、とある調査では
全人口のうち86%を超えています。
(使っている人は約69億人)
そして2027年には、その利用者数は77億人を超えるとの予想も出ています。
スマホを使って出来ることは数限りなくあります。
その内の1つが「Eラーニング(オンライン講座での勉強)」です。
【Eラーニングの今】
コロナ問題から、世界中で自宅にいる事が増えました。
その流れの中で「有料のオンライン講座」が、アメリカをはじめ欧米諸国では急速に広まりました。
その有料オンライン講座も、ここ数年で変化を続けています。
従来のオンライン講座は
「動画を見て各個人が自由に学習する形。でも、受講者が実際に勉強している率は非常に低く、講座を最後まで終わらせる人は10%以下(と言われている)」
でした。
これではダメだ!ということで
「Cohort based learning(集団による学習)」が流行り始めました。
これは、数十人からなる受講者が、決まった時間(例えば毎週月曜の夜)に、ライブ受講などで学習するスタイルのEラーニングです。これにより、受講者は短期間で集中して学習することが出来るようになりました。その結果、従来の問題だった終了率が90%以上という講座もあるようです。
そこからさらに進化したのが
「Community-powered learning(共同体型の学習)」です。
この学習が今までのオンライン講座と違う点は、
①自分の専門に特化したコミュニティーをネット上で探すことが出来る
②そのコミュニティー内に用意された動画コンテンツで自分のペースで学習できる
③定期的に開催されるライブ講義や交流などに参加することが出来る
④コースにもよるが、講師への質問もできる
というところです。
そのようにして、コミュニティー内の他のメンバーと一緒に学習することで
・お互いの反応を確認できる
・フィードバックをお互いに教授できる
・コラボレーションできる
・加速度的な学習が期待される
・切磋琢磨することで学習効果が上がる
・同じゴールに向かって一緒に旅が出来る
などの効果・メリットが挙げられています。
主なプラットフォームとしては
pavilion、Circle、Mighty Networks、Kajabiなど。
勿論、他にも数えきれないくらいあります。
今後は、もっともっとプラットフォームが増えていくでしょう。
将来的には、僕もプラットフォームを作りたいと思っています。
【動画コンテンツの今】
スマホを使って出来ることは、他にもあります。
特に多くの人が利用しているのが、動画配信サービスですよね。
ここでは、利用する側ではなく、発信する側の視点から語ってみます。
YouTubeが2022年9月8日に、
「2023年内に、クリエイターが有料のビデオコース(オンライン講座)を提供できるようにします」
と発表しました。
記事はこちら↓
https://www.engadget.com/youtube-paid-courses-education-creators-160023483.html
今までは、クリエイター(情報発信者)からしたら
ユーチューブ内で出来たことは
「集客して」「ブランディングする」
まででした。
それが、今後はユーチューブ内で
「販売をする」
までもが出来ようになります。
一方のユーザー(情報を受け取る側)からしたら、
有料のビデオコース(オンライン講座)を購入することが
簡単かつカジュアルになっていきます。
また、2023年2月1日から収益化を行っているパートナーは、YouTube ショートフィードの動画間に表示される広告から収益を得られるようになりました。
ここ最近では、有名YouTuberが投稿した長編動画の中から重要な要点だけ切り出す「切り抜き動画」が流行っていることもあって、効率的にチャンネル登録者数を増やすためのツールともされています。
この収益化は、中国バイトダンスが手掛ける「TikTok」への対抗とみられています。
YouTube側からしたら、収益化対象の動画を増やすことで、参画クリエイターの増加を目指す目的があると言われています。
【音声コンテンツ市場の今】
スマホを使って出来ることは、まだまだ他にもあります。
それは、音声コンテンツです。
意外かもしれませんが、アメリカでは音声コンテンツは、すごい勢いで伸びています。
その理由は、後ほど説明しますね。
世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazon傘下の Audibleは、2022年1月より聴き放題サービスに移行しました。
そんなAudibleが2022年11月30日にプレスリリースを行いました。
↓↓↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000036126.html
その発表によると、
・2021年12月から2022年10月で、会員数が32%増加
・2022年1月~11月で日本のAudibleが聴かれた時間の合計は、372万時間
・世界のAudibleでハリーポッターの総聴取時間が10億時間を超える
・書籍よりも音声で先に作品を届ける「オーディオファースト作品」
・村上春樹作品10作品のオーディオブック化が始動
などが挙げられています。
下のグラフからも分かるように、2015年のサービス以来、日本でも凄い勢いで会員数が伸びています。
Audibleカントリーマネージャー(逢阪志麻さん)によると
「世界的に見ても、オーディオブックのユーザーは今後1年間でさらに増加していくと予想しています」
とのこと。
実際、どうしてそういう事が言えるのか?というと・・・
こちらのグラフをご覧ください。
アメリカの音声コンテンツ市場は、凄い勢いで伸びる事が予想されています。
※アメリカの市場を見れば、だいたいの今後の流れは見えてきます
Podcastプラットフォームの主なものとしては、
・Spotify
・Apple Podcast
・Google Podcast
・Pandora
・Audible
などがありますが、ユーチューブが直接Podcastの音声を再生できる機能を検討している、という情報もあります。
下記は、少しデータは古いのですが、アメリカ国内における各Podcastプラットフォームのシェアです。
ちなみに、Podcastとはスマホやパソコンから視聴できる保存型の音声コンテンツのことです。
ここで、このnoteを読んでいるあなたの疑問に答えます!
「Podcastとラジオの違いって何?」
Podcastとラジオは似たような特徴がありますが、大きな違いがあります。
それは「リアルタイム性」です。
・Podcastは、録音されてアップロードされた音声を聴く
・ラジオは、リアルタイムで放送されている音声を聴く
という違いです。
さて、本題に戻します!
アメリカに限らず、音声メディアの発信者に共通する特徴があります。
それは・・
「配信者は、1つの音声を撮ったら複数の媒体で配信する」
ということ。
そうすることで、配信者はファンを増やすことが出来るからです。
そんな音声コンテンツ市場に、YouTubeが参入しようとしています。
という事は??
この「音声コンテンツ市場は伸びしろしかない!」という事を意味しています。
さらに配信者側の立場で考えてみましょう。今の伸びしろしかない市場にYouTubeが加わるとどうなるか?
・さらに市場が活発化する
・新しいリスナー獲得の窓口が増える
・さらに市場が活発化してプラットフォームのレベルも上がる
ことは間違いありません。
また、下の画面でも分かるように、ネット記事でも「記事の読み上げ音声」が付いているのは普通です。
今後は、日本でもこういう流れが当たり前になりそうですね。
※もちろん、この音声も広告は付いています。
ところで、アメリカで、どうしてこれだけ音声メディアが流行るのでしょうか?
それは、国土の広さと日本との文化の違いによるところも大きいです。
NYCやLA、DCなどの一部の大都市は別として、アメリカは基本車社会です。しかも一昔前と比べると、車の機能も進化して、手持ちのスマートフォンなどは気軽に車にBluetoothで接続することができます。
ちょっとした旅行が片道6時間の車移動、なんていうもの当たり前の国です。そうなると、音声メディアがここまで広がるのは当たり前ですよね。
日本において、音声メディアがアメリカほど広がっていくか?というのは確証できませんが、広がっていくことは確かです。
今まで見たきたように、アメリカにおける
「Eラーニング市場」
「動画コンテンツ市場」
「音声コンテンツ市場」
全てにおいて、伸びる事が予想されています。
そして、これからが大事なポイントです。
これからは「オンライン講座を販売しよう」と思った時に、
プラットフォームが仕上がりつつあるので、今まで以上に操作方法は簡単になります。つまり、参入障壁が凄く低くなり、誰でも手軽に販売できるようになっていくのです。
つまり!!
これからは、見込み顧客が何を求めているのかをリサーチした上で、見込み顧客に
・どのようなワクワク感を提示できるか?
・どれだけのサプライズを提供できるか?
・どれだけ競合他社との差別化を図れるか?
・どんなオリジナルの価値提供をできるか?
・顧客とどれだけ深くコミュニケーションを取れるか?
・自分だけのファンを作れるか?
が大事になってきます。
これは、言い換えれば「営業力/売れる力」が重要になる。
という事を意味しています。
このインターネット業界に限って、もっと細分化すると、
「SNSに特化したマーケティングの力」が、今のアメリカでは重要視されています。
なので、僕は2022年11月からtwitterを始めました。
正直言って、僕はリアルの営業の世界では、そこそこの実績を残してきました。そして経営大学院(ビジネススクール)の専門もマーケティングです。
でも、インターネットという舞台におけるマーケティング(特にSNSマーケティング)は、実際にやってみて分かりましたが、かなり違います。
今のアメリカのビジネスの流れは3~5年後、
いや、早ければ2年後には日本には到来します。
という事は、今2023年2月の時点で営業力を付ける事は、メリットしかありませんよね?
【営業力とは?】
営業力というのは、何も「売る力」だけを意味するのではありません。
僕は、営業力とは「その人の総合力」だと思っています。
詳しくは、この章の最後でお話しています。
このまま読み続けて下さい。
ここまでで、アメリカの最新ビジネス情報は終わりにします。
次は、「日本の未来」について語ります。
2. これからの日本人のライバルは世界
一方の日本はどうでしょうか?
いまだ、オンライン講座などは一般には広まらず、残念ながら自ら勉強するという人の割合もアジア・オセアニア諸国の中では最下位に甘んじています。
また、巷のニュースや著名人は、
「日本の未来は明るい」
とは言ってないですよね?
少なくとも、僕は聞いた事はありません。
ただ、僕は日本人が、
・その奥底に眠る底力を呼び起こして、
・自己肯定感を取り戻すことが出来れば、
日本の未来は明るいと信じています。
それほどまでに、日本人は世界的にもバランス感覚の良い、人間味あふれた民族だからです。
さて、ここでこの章のテーマである
個人が活躍する時代とは何か?
について、語っておきましょう。
現代世界は資本主義社会です。
資本主義とは、その言葉の通り「資本が一番大事」という意味ですね。
決して「資本が絶対の存在である」と言っているわけではありません。
今の社会においては「資本」に変わる大事なものが存在していないだけで、
今後「資本」に変わる何かが生まれれば、資本主義社会は崩壊するでしょうが、僕らが生きている間は無いでしょう。
なので、僕らは資本主義の枠組みの中で生活しないといけません。
では、資本主義の普遍的ルールをあえて1つ挙げるとしたらとは何でしょうか?
『商品も、企業も、人も、全部、競争力が弱いと淘汰されてしまう』
です。
少し前の日本では「フリーエージェント」という言葉が流行りましたね。
この言葉の本来の意味は「個人にもチャンスがあるよ」という意味ではありません。
そうではなく、
「個人として自立しないといけない」
という意味です。
今までの日本は、たまたま自由競争の中で、強い競争力を持っていて、豊かな国でした。勿論、その背後の「アメリカの強大な武力という傘の下に居た」という事実は忘れてはいけません。
でも、日本が世界の中で独自の競争力を持った国として君臨し続けることが難しくなりましたよね。
だからこそ「社会」に身を委ねるのではなく、「個人」として自立しないといけない時代になったのです。
それはアメリカに16年以上住んでいて、肌感覚で実感しています。
僕はそれを実感したからこそ、2017年の一年間のインタビューを通じて
「自分の人生は自分で選び、デザインできる時代なんだよ」
という事を、YouTubeで発信してきました。
インタビューした人たちの一例を挙げると
・NASAで、アメリカ国籍を持たずに正規採用された唯一の日本人
・元全日本チャンピオンで、現在アメリカで柔道場を開いている日本人
・ニューヨークで新聞社を立ち上げ、世界中のセレブ達にインタビューしている日本人
・単身アメリカに渡り、NHLでチアリーダーになった日本人女性
・メジャーリーグでアスレチック・トレーナーをしている元高校野球児
などなど。
彼らと話していく中で強く感じた事。
それは・・・
「自分の人生は自分で選ばないと、誰も助けてくれない時代になった」
という事です。
これは、厳しい言い方で言い換えれば、
=================
国の体力がなくなる
↓
一般庶民に影響を与える
↓
自由競争の中で大きな格差が生まれる
=================
という図式の完成です。
すでに、日本はその道を進んでいますよね?
せっかく、日本人個々人としては素晴らしくバランスが取れているのに
国の舵取りをしている人達が・・・ですからね。
ところで、以前、ユニクロの柳井さんがこんな事を言っていました。
「将来は、年収1億円か100万円に分かれて、中間層が減っていく」
これは、極端な例かも知れませんが、当たらずとも遠からずだと思います。
日本人の人口は、約1億2700万人です。
このまま、官僚・政治家が何もしないでいると(増税はしてますが)、日本の景気は落ち込んでいくと思います。
勿論、そうはなって欲しく無いですが・・・。
僕の感覚的には、1億人の生活レベルは下がる一方で、競争力を持った個人が自由競争の中で勝ちあがっていくので、「2700万人の生活レベルは上がる」といった感じです。
現時点では、50~65歳くらいの「中間層」と言われる方々が存在しているので、目に見える二極化は起こっていません。
しかし、あまり見えないだけで「世代間格差」は実際驚くほど広がっています。この日本の「世代間格差」って、実は世界中の経済学者が注目しています。
以前、とある経済評論家の方が、こんな事を言っていました。
『少子高齢化の影響で、若い世代のチャンスが増える』
と。
本当にそうでしょうか?
僕は、その言葉の前提には「営業力の基本が出来ていたら」という言葉があると断言できます。
「定年退職者が順番に居なくなれば、自分達はヤッホーな人生が待っている!」
なんて思っている、頭の中がお花畑な人達は、淘汰されてしまいます。
淘汰されてしまう理由は「今後のライバルは日本人でなくなるから」です。
実例を挙げてお話しましょう。
これからの日本人のライバルは世界
数年前、アメリカでの生活を終え、日本に帰る友人と話していたのですが、こんな会話がありました。
(彼は、日本人としてアメリカの学校でサッカーのコーチをしていました)
――――――――――――――――――――
彼「テルさん、アメリカの大学でサッカーコーチの空きが出ると、小さい大学でもどれ位の応募が来ると思います?」
僕「50人とかかなぁ~」
彼「いやいや、250人くらい応募があるんですよ」
僕「えっ!?」
彼「しかも、元ヨーロッパのプロ選手とかが、結構応募してくるんです」
――――――――――――――――――――
この短い会話の中で、僕が感じた事。
それは、日本がこのまま何もしないと
『今のアメリカの姿が、近い将来の日本の姿なのだろうなぁ~』
という事でした。
ここ数十年で、「グローバル化」と言う言葉が完全に市民権を得ています。
グローバル化に関しては、賛否両論あるとは思います。
しかし、僕は現行の世界の流れのままであれば、グローバル化の波は止める事は出来ないと思っています。
グローバル化とは「あらゆる意味での移動を伴うボーダレス化」です
最初に
『今のアメリカの姿が近い将来の日本の姿』
と言いました。
将来の日本は、周りの同級生や日本人だけがライバルになるわけではないのです。
ここで、例を挙げてみましょう。
(例)飛ぶ鳥を落とす勢いのDMMですが、ハイチ出身のハーバード大学卒業の学生が働いています。
日本は、島国と言う特殊な環境から、色んな意味でガラパゴス化してきました。
これは、別の言い方をすれば、
「日本はグローバル化が先進国の中では遅れている」
事を意味しています。
今までのパラダイムでの就職活動や、勉強、教育を続けていては、やがて必ず日本に訪れるグローバル化のパラダイムからは、確実に置いていかれます。
という事は、まだグローバル化が遅れている日本にとっては、”今”のヨーロッパ諸国やアメリカなどをお手本にするチャンスがあるという事です。
近い将来、有能な人たちが、今後日本にどんどん流れ込んでくることでしょう。そうなってから準備しては、彼らに勝つことは出来ません。
そして、この章の「1.アメリカの最新ビジネス事情」でもお話したように、
最新のインターネット業界の変化スピードは、僕ら一般人の想像の遥か上をいく凄いスピードで進んでいます。
そうなると、否が応でも、それに対応していかないと淘汰されます。
つまり・・・・
今のうちにライバル達と戦える
「営業力」
「知識・教養」
「技術」
「コミュニケーション能力」
「英語力」
等を装備しないと、ヒノキの棒でゾーマと戦うようなものです(笑)
だからこそ、
「個人として力をつけない」
「営業力を付けないといけない」
と僕は思うのです。
特に「SNSで情報を発信したい!」という人は、SNSマーケティングも学ばないといけないでしょう。さらに言えば、心理学も勉強して、他国の文化も勉強した方が、さらに優位な立場になれるでしょう。
“絶望は同時に希望でもある”と誰かが言っていたような気がしますが、
要は・・・
個人の競争力を高めれば、何の問題もない
という事です。
ここで、僕の1つの予想をお話します。
これからの日本には、こういった人がどんどん増えていくことでしょう。
「誰かが何とかしてくれるだろう」
「自分達の生活が苦しいのは〇〇のせいだ」
という人達です。
こういう人達が成長すると、フリーライダーに変化します。
フリーライダーとは
・価値を生み出さない
・ユニーク性を放棄している
・他人に寄生し養分を吸い取る
・努力してる”ふり”をする
人達のことです。
こんな人達が増えていくと、どうなるか??
ただでさえ競争力が弱くなった日本においては、共同体は崩壊します。
もちろん、「日本が経済破綻する」とか、
そういった極端な話をしているわけではありません。
そういった事を理解した上で、
「今、自分達は何をすべきなのか?」
を考えないといけない時期なのだと思っています。
今は時代の転換期です。
人類は、
『時代の転換期には、混沌(カオス)に秩序(コスモス)をもたらす』
という事をギリシャ以来行ってきました。
つまり、
次のパラダイムを読み取り、その準備をした者(国)だけが、次の時代のリーダーになれる
という事です。
だからこそ、このパラダイムシフトを自分の手で行わないといけません。
僕は、このレポートを通じて、そのお手伝いをしたいと思っています。
では、この章の最後に、僕が考える「営業力」とは何か?について、簡単にお話したいと思います。
3.営業力とは?
「営業力」という言葉を聞くと、営業経験がある人でも無い人でも「売る力」と答える人が殆どだと思います。
でも、僕が考える「営業力」とは、少し違います。
僕にとっての営業力とは『その人の総合力』です。
その総合力の要素を分解すると、このようになります。
・セルフコントロール
・モチベーション管理能力
・タイムマネージメント
・エネルギーマネージメント
・集中力コントロール
・ハイブリッド・コミュニケーション
この6つの要素をいかにバランスよく高める事が出来るか?
が大事になります。
イメージは、こんな感じです↓
分かりやすく、「現状」「1年後」「2年後」という風にレーダーチャートを作りました。
ご自身でも作ってみて下さい。
売るテクニックなんてものは、この6つの土台があってこそ役に立つものです。どうして、そんなことが言えるのか?
それは、僕が今まで日米通算で約18年間もの間に出会ってきた、最高の営業マンたちが、この土台がシッカリ出来ているからです。
そして、アメリカに居る「トップ・オブ・ザ・トップ」の営業マン、ビジネスマンは、想像を絶する総合力です。
彼らと直接戦うことは無いにせよ、これからの日本人は、海外勢と競っていくことは避けられないのです。
ちなみに、この総合力は何も営業マンだけに限って必要。というわけではありません。
・夜の蝶
・美容師さん
・英語教室の先生
・フリーカメラマン
・ジムのトレーナー
・フリーランスのオーナー
こんな人たちにも必需の要素ですし、むしろ中学生・高校生・大学生たちにも必要な要素です。
特に、まだ「就職活動」というシステムが日本では継続するでしょうから、「自分を売り込む」という事において、(主に)大学生は必ず身に付けなくてはいけない総合力です。
ここで、僕の昔話をさせて下さい。
僕は日本の大学を卒業後、キユーピーに入社しました。
あのマヨネーズのキユーピーです。
入社後、東京支社の2年間在籍の間に、僕だけ4人も上司が変わりました。
他の同期3人は、誰も上司が変わらなかったのにです。
要は、僕は全然営業として使い物にならず、課をたらい回しにされたのです。。。
そんな僕も一念発起して退社して渡米。そして無事に経営大学院を卒業。
卒業後「マーケット・リサーチ・アナリスト」という意味不明な仕事(笑)に就きながら、営業の仕事にも就きました。
最初は、意気揚々と頑張っていましたが、売り上げも伸びず、苦戦しました。そして、営業のセミナーに通ったり、本を読んでテクニックを学んでも、成績が上がらない。そして、またセミナーに通ったり、本を読んだり・・・という無限ループにハマっていました。
そんな僕が、今では異国アメリカの地で、「顧客満足度 No.1」のトップセールスになれたのも、テクニックを磨くのではなく、土台である総合力を高めることにフォーカスしたからです。
・セルフコントロール
・モチベーション管理
・タイムマネージメント
・エネルギーマネージメント
・集中力コントロール
・ハイブリッド・コミュニケーション
については、いずれ動画コンテンツとしてお届けできる事を誓います。
さて、ここまでで簡単ではありますが、僕が考える「営業力」についてのお話は終わりです。
では、第3章をまとめると、
・アメリカのビジネスの最前線では、大きな変化が起こっている
・今後は、益々営業力が必要になる
・日本人のライバルは、近い将来日本人ではなくなる
・営業力(人としての総合力)を付けないと、生き残っていけない
です。
今のままの日本では(残念ながら)アジアの後進国になっていきます。その時、時代に淘汰されないためにも「個人として生きる力」をつけなくてはいません。
次の章では、ちょっと趣向を変えて、「アメリカと日本の違い」についてお話します。
第4章:アメリカと日本の2つの違い
日本と欧米の違い
このテーマで語ろうとすると、6万文字あっても足りないです。なので、違いの中でも、特に大きな2つについて、僕の経験も踏まえてお話します。
この違いを理解することで、次の時代、僕ら日本人がグローバル社会の中でどうやって活躍していけるのか?が分かると思います。
2つの違い
①「距離感」の違い
②「宗教観」の違い
です。
それでは早速いきましょう。
1 日米の距離感の違い
アメリカの国土は日本の約26倍です。
日本はカルフォルニア州よりも国土が狭い、という話は聞いたことがあると思います。
実際に、アメリカ国内をドライブしてみると分かりますが、とにかく広いです。
スポーツにしろ、アーティストにしろ、ビジネスマンにしろ、全米を回る事は、体力的にもすごくしんどいです。
そこで、アメリアにおいてビジネス的にも私生活でも「効率化」を目指すのは至極当然な流れですよね。
そして、効率化を突き詰めていくと「合理化」という考え方に行き着きます。
日本は、国土から宗教から何もかもアメリカとは全く違うのに、
・効率化
・合理化
という事が叫ばれています。
この合理化という考えをビジネスに置き換えると、お客(ファン、顧客)は、単なる「リスト」という感覚です。
ものすごく分かりやすく言うと、
たくさん客を集めて、買わない人は切っていく
です。
「そこに愛はあるのかい?」
と言いたくなる世界です。
「客=リスト」。こういう感覚は、ビジネス界では当たり前でしたし、アメリカや英語圏では、これで上手くいってきた歴史があるんです。
“今まで”の英語圏だと、これでも上手くいったんです。
でも・・・
“これから”の英語圏では、今までの方法は通用しなくなります。
前章でもお話したように、今はインターネットが世界中に広まった時代です。これからはもっともっとインターネットと、人もモノも繋がっていきます。
物理的に近いとか遠いとかが関係なくなる時代になるんです。
そんな社会において、「客=リスト」みたいな感覚でいると、客から愛想をつかされ、ビジネスどころか人間関係すらままならなくなります。
そして、そんな時代において、大事となるポイントは沢山あります。
その中でも、僕が重視しているのは『口コミ』です。
SNSに馴染みがある人には、「シェア」って言ったほうがいいのかな?
口コミされる人って、どんな人でしょうか?
「皆がシェアしたいと思うものを提供しようとする人」
です。
そんな人が、コミュニティーのリーダーになっていきます。
そういったリーダーは
・皆と一緒に楽しもう!
・関係各位の人生を一緒に豊かにしますよ!
・あなたの幸せが、リーダーの幸せです!
と本気で思い、発信しようという意識のある人間です。そんな人達しか上手くいく時代が、もうアメリカでは到来しているのです。
「自分本位」と思われているアメリカ人が!です。
ここで、インターネット社会の本質をズバリ言いましょう!
『インターネット社会とは、自分の人間性(総合力)が、如実に、分かりやすい形で評価されてしまう社会である』
です。
つまり、インターネット社会というのは
・人をどれだけ楽しくさせられるか?
・人の人生の質を上げることが出来る発信者であるか?
・相手の利益を優先に考える意識を持ってるのか持ってないのか?
それが、分かりやすい形で見えてしまう社会とも言えるのです。
第3章の「アメリカの今」でも触れましたが、今後は「コミュニティー化」の広がりにより、さらにリーダーとしての役割が重要になってきます。
そして、ここで重要なポイントをお話します。
コミュニティーが広がっていく。その結果、コミュニティーリーダーのもとに集まったメンバーたちの「距離感」が近くなる、ということも意味します。
何故なら、そういうリーダーのもとには「自分だけが楽しめればいい!」みたいなエゴの塊のメンバーは来ないからです。
この「距離感」が大きな問題です。
日本人が感じる「距離感」と、アメリカ人が感じる「距離感」には、大きな格差があるのです。
この「距離感」が、この章の1つのテーマである「日米の違いの大きな1つ目」です。
この「距離感」について、僕の経験・見解を含め説明していきます。
日本人は、距離が近い事に慣れています。でも、この「日本人的な距離感」" だけ " ではこれからの時代は通用しなくなります。
その理由を説明する為に、まず先に皆さんの疑問にお答えします。
「欧米人も、距離感凄く近くない?」
って疑問です。
彼らは、出会えば握手してくるし、ハグしてくるし、すぐニコっと話しかけてくるし、、、
これは、欧米圏に1回でも旅行に行ったことがある人は感じることでしょう。
でも、、、
欧米の距離感の近さと、日本の距離感の近さって、全く似て非なるものなんです。
これは、歴史的な背景がからんできます。
欧米圏では、長きに渡り戦争を繰り返してきました。だから、「こいつは味方なのか?敵なのか?」を見分けることが、自然に出来なくてはいけなくなったといいます。
それを見分ける、もしくは自分から「自分は敵ではありませんよ」という表現をしなくていけません。その一つが握手であり、ハグであり、笑顔での挨拶なんです。
また、一昔前に日本の若者ファッションの1つで、ズボンの裾を膝まであげる。というのが流行った事がありますよね。
あれは、アメリカのギャングが「俺は銃は隠し持ってないぜ!ブラザー!」という意味で裾を上げていたことから始まっています。
海外のホテルなどで、エレベーターに乗ったときに、外国人が会釈してくる。これはフレンドリーと言う意味もあるかもしれないが、それ以上に「私はあなたに敵意がないですよ。あなたはどうですか?」と言う意味でもある。という文化がDNAレベルで染み付いているからなんです。
こういった欧米的な距離感の文化的背景を知っておくと、彼らとの距離感もグッ!と縮まりますよね。
逆に日本人的な距離感の特徴は
「つかず離れず」
「程よい距離感」
がマナーである的な所がありますね。
日本では、ある一定の距離を置くことがマナー
アメリカでは、いかに相手と近づくかがマナー
とも言えるのではないかと。
この日本人的な距離感が生まれた背景には、(あくまでも僕の主張にすぎませんが)「日本の高温多湿の文化」が原因の1つだと考えています。
ここからは、僕の持論ですので、飛ばしてもらっても構いません(笑)
東京国立博物館所蔵の松林図(長谷川等伯)をご存知でしょうか?
押しも押されぬ日本の国宝です。
※東京国立博物館HPより
この長谷川等伯の松林図は「美術史上日本の水墨画を自立させた」と言われる、近世日本水墨画の代表作の1つです。
この作品を見るたびに、何故か心が洗われます。
それは何故でしょうか?
日本は、湿気の多い国です。
その高温多湿の風土に住む日本人は、
日本という国土が出来て以来「適度な湿度」と共に生きてきました。
古代から現代に至るまで、日本人は他人と湿度を共有する事でお互いを理解し、尊重し、支えあってきました。
その後、敗戦後の日本に欧米の文化が入ってきて
「個性の主張」
「精神の自立」
が日本人のアイデンティティーに入り込んできました。でも、欧米の文化は、日本人が古来から持ってきた「和をもって尊しとなす」から脈々と続く精神と真逆のものでした。
「個性の主張」
「精神の自立」
は、誤解を恐れず極端な言い方をすれば
「周りの人間と距離を置き、他人と自分を切り離す」
事だったのでないかと思っています。
つまりは、湿度を共有できないのです。
でも、そうなると日本人には湿度が足りなくて息苦しくなります。
長谷川等伯の描いた「松林図」は、モヤっとした中に松林があって輪郭は曖昧だけど、確実にそこに1つの世界観があります。
日本には湿度があって湿気があり、梅雨があります。この「あやふやだけど、確実に共有できる世界観」が日本人の心をグッと掴んで離さないからこそ、この「松林図屏風」は、国宝として君臨しているのだと思います。
湿度、湿気はモヤっとした霧みたいなものを発生させます。
つまり、湿度、湿気がある事で、人と人の間に見えない壁が生まれます。
それを通したコミュニケーションが、日本人特有の「暗黙の了解」を生んだのではないでしょうか?また、『ある程度の湿度がある事で、日本人は風情とかワビサビを感じることも出来るようになったのではないか?』とも思います。
「暗黙の了解=曖昧」と歪曲され、曖昧さは、グローバルな世界では駄目だ!と言われることがありますが・・・
僕はなくす必要はないと思っています。
さて、ここまでで「日本では、ある一定の距離を置くことがマナー」の原因を、僕なりの解釈で語らせて頂きました。
余談が長くなってしまいましたが・・・
要は、これからの時代は、どこかで皆が繋がっているってことです。
その時に、日本人的な「距離感」と、欧米的な「距離感」の融合(フュージョン)が合わさったときに、コミュニティー内で本当の繋がりが生まれる。と僕は確信しています。
曖昧過ぎてもダメ!
ゴリゴリしすぎてもダメ!
時には曖昧でOK。時にはゴリゴリでOK。そういう中で、どっちがだけが強調されすぎちゃうと、悪い“口コミ”が起こります。
ゴリゴリの1例を挙げると・・
この章で最初に話した、効率化・合理化の行きつく先の
たくさん客を集めて、買わない人は切っていく
そして、次の客を捕まえては同じことを繰り返す
というスタイルです。
※僕は、これを「焼き畑農業的ビジネス」と勝手に呼んでいます。
これって、切られたほうが、今度はどんな事を周りの人にシェアするか?
だいたい予想出来ますよね。
でもね、欧米圏のシステムや手法が全部悪いとは言っていません。
ビジネスで言えば、DRMを始め、マーケティング手法では素晴らしいものがあります。ジェイ・エイブラハムのような優れたマーケッターもアメリカには数多くいます。
なので、採用すべきだと思います。
ただし、欧米圏と日本では、根本的に文化も歴史的背景も違うということは理解すべきです。
どっちが良い、悪いではなく、違いがあるって事です。
その上で、僕らがすべき事。
それは・・・
欧米の良いところ取りをするのが一番いい(笑)
です。
マーケティングという分野での話でイメージするとしたら、
日本人的な、ほどよい相手を思いやる距離感も保ちつつ、
欧米式のゴリゴリマーケティング手法は使う。
という感じです。
その結果、必ず良い”口コミ”が生まれていきます。
これは、僕がアメリカで実証済です。
さて、それでは、次に日米の違いの2つ目、「日米の宗教観の違い」についてお話します。
2. 日米の宗教観の違い
日本人=農耕民族
欧米人=狩猟民族
だから、宗教観が違うんだ!という話があります。
果たして、そうでしょうか?
日本人は、元々は狩猟民族でした。
マンモスを追っていた何万年も前の時代から、時代を減りながら徐々に農耕民族へと変化していきました。
なので、日本人は単純に農耕民族であるとは一概に言えないのです。
まぁ、ここ3000年くらいの歴史からみたら、
日本人は農耕民族であるとは言えますけどね(笑)
なんの話をしたいのか?というとですね。
単純に1つの視点から話をするのではなく、
他の視点からも違いを見てみようということです。
宗教観の違いを見るために、日本人と欧米人の違いを先ほどの「農耕民族 vs 狩猟民族」。つまりは「食」という背景から掘り下げて見てみましょう。
欧米圏、特にヨーロッパでは、全体的に過酷な環境で牧草しか生えなかったり、日本のように人間が直接食べられる穀物が育たないから、農耕が発達しにくいという歴史がありました。
じゃあ、どうするか?
牧草を動物に食べさせて育ててから食するという文化が生まれました。
生きるには必然の流れだと思います。
そして・・・。
また、欧米圏では食物が簡単には手に入らないので、
「相手のものを奪う力」
も生きるために必要でした。
相手に勝たないと生きていけない!
カイジの利根川先生の言葉を借りれば、
「勝たなければゴミ・・・!」
みたいなところがあると思います(笑)。
ヨーロッパにあった元々の宗教観は多神教でした。
それが、様々な戦争や政略結婚などを経て「一神教」になっていきました。
個人的には欧米圏の営業テクニックやマーケティング手法が、日本人から見てゴリゴリしてたり、結果重視に見えるのは、勝たないと生きていけない環境が背景にあるからでしょう。
「勝つことが正義」と「一神教」の関係は切っても切り離せないものになっているのは、大航海時代(と呼ばれている)に、彼らが世界中で行ってきたことを見れば明らかです。
一方の日本はどうでしょう?
僕ら日本人は自然豊かで海の幸や山の幸があって、めちゃめちゃ恵まれています。
「相手から奪わなくてもいい。」
「自然の恵みで生きていける。」
日本の宗教観の背景は「自然崇拝」「多神教」です。
山にも、木にも、河にも、土にも神が宿る。
そして、恵まれているその一方で、日本人は自然災害を避けて通れないので、自然との共存共栄を大事にしてきたのだと思います。
自然は恵みを与えてくれる存在でもあり、自然が脅威でもある。そんな環境の中から、日本人の宗教観は生まれていきました。
また、知り合いの起業家さんから聞いた話なのですが、
着物と洋服の違いも、日本人と欧米圏の違いをイメージしやすいです。
日本の着物は、世界のファッションの歴史の中でも、
インパクトが絶大だったと言われています。
どうしてか?
洋服:最初から体に合わせてオーダーメイドで作る
着物:ダボっと作っておいて体に合わせて着せる
この真逆の発想に欧米人は驚いたそうです(笑)
さらにさらに。
僕が日本の神話とか民俗学関連の本を読んでて、
「昔の日本人って凄いなぁ~!」って思ったのが、
自然災害(火山の噴火とか津波とか地震)を“悪”と捉えるのではなくって、
「神様のエネルギーがもらえる神聖な場所」
って発想を持っていたことです。
このマインドセットは自然の恵みに生かされてきた日本人ならではだと思います。
今までの話を、ざっくりまとめてみると・・・
・欧米人:相手は人間であり、勝者(強者)の宗教観
・日本人:相手は自然であり、受け入れる宗教観
この違いは大きいと思います。
日本でも主流の成功哲学とかマーケティング関連は欧米生まれのものが多いですよね。
そうなると、当然ながら、前回の「日米の文化の違い」でもお話したように、欧米的な考え方は
「どうしたら、相手に勝てるのか?」
ここが最大限に重視されます。
基本的に相手は人間なので成功者(勝者)が絶対的な力を持てるのだと思います。
やっぱり勝者を成功者とイコールで考えるのであれば、欧米人の成功法則って分かりやすいですよね。
一方の日本の場合はまったく違います。
相手は自然なので、勝つことが重視されるのではなく、「共存共栄」がキーワードの宗教観です。
生きているのではなく、生かされている。
この感覚は、世界でも特有だと思います。
山に登るときのことを考えてみましょう。
欧米人は、「山を征服した」という表現
日本人は、「山にお参りする」という表現
日本人には、海や山などあらゆる自然には神様が居るという発想がありますよね。
ご飯を食べる時も
「(命を)頂きます。」
って当たり前に言いますよね?
また、庭園の違いなんかは特に顕著です。
「庭園」って聞くと、僕ら日本人は、こんな風景が頭に浮かぶと思います。
これは「日本庭園」と呼ばれる日本の伝統的な庭園です。
でも、欧米人が「庭園」と聞くと、全く違うものをイメージします。
庭園を見ると、各国の宗教観や美的感性がよく表れています。
特に有名な庭園といえば、「ベルサイユ宮殿の庭園」ですよね。
写真を見れば分かりますが、日本の庭園とは全く違います。
「ベルサイユ宮殿の庭園」は、徹底して左右対称が貫かれ、地平線まで続くような平らな空間が延びています。
植え込みは幾何学的に刈り込まれていてシンメトリーを強調しています。樹木も直線や円状など規則性をもって配置されています。特に、草花は自然ではありえない色彩の配置になっています。
そこにあるのは「強烈な人工性」です。人間の力で自然を超克し、支配する。欧米人の意識の中には、そこに美がある。そこに美を見る。と言っても過言ではありません。
「自然と人間は対立するものである」
「人間が自然を支配したところに美を感じる」
これが、欧米人の感性です。
別に、これが悪いと言っている訳ではないんですよ。宗教的観から生まれる違いの1つに過ぎない。というお話です。
自然を克服し、支配したところに美を見るという感性は噴水にも表れています。自然では、水は上から下に流れるもので、その逆はありません。
噴水はその逆を見事に実現しています。
噴水が、ヨーロッパの庭園の重要な役割を果たしているのは、その為です。
一方の日本の庭園の姿はどうでしょう?
・自然をそのままに取り込み、
・小川は自然そのままにくねって流れている
・その小川が流れ込む池も自然そのままの佇まい
です。
植生も自然の中に見られるように配置され、枝振りも自然です。そこには自然がありのままに再現されているかのようです。
でも、もちろん日本の庭園も人間の手が作り出したものに変わりはありません。わざわざ土を持って山を作ったり、平地を削ってなだらかな斜面を作ったりもしています。樹木も剪定されて、形が整えられています。
でも、欧米の庭園と日本の庭園の作り方の一番の違いは、
「どこまでも自然に似せる」
「自然に近づけている」
ことです。
日本庭園の作り方の原則は
・徹底して作為(さくい)を感じさせない
・人間が手を加えたことを隠す
ことなんです。
これは、先ほど述べた日本人と自然の「共存共栄」の精神から出てきたものなんです。
日本人にとっての自然。
・自然と人間とは対立するものではなく、自然は人間の一部。
・人間は生きているのではなく、自然に生かされている。
この感性があくまでも、日本人独特の宗教観と美意識を生み出しました。自然に近ければ近いほど日本人は美しいと感じ、気持ちを安定させることができます。
でも、これって欧米人には理解しにくい感覚らしく、日本人の大きな特徴です。
これもどっちがいい悪いではありません。
ビジネスって勝つか負けるかって場面もあるので、従来の欧米的な発想も重要だと思います。
僕が欧米圏で生まれていたら一神教がしっくりきて、相手に勝つことを重視したと思います。
大事な事は、前回の「日米の距離感の違い」と同じで
========================
欧米圏のマーケティングのよさは取り入れていって、
なおかつ日本人の強みをミックスする感覚。
========================
です。
僕ら日本人が、これからの時代に活躍するという意味では、日本人の強みである、
全てを受け入れて感謝する力
これを生かしていくのがいいと思います。受容したり、共存する力ですね。
これは、本当に大きな武器になります。
完全にこれは余談ですが(笑)
MBAのクラスメイトからビックリされた「日本人の宗教感覚」があります。
・毎年お正月には「神社」に行って参拝する
・結婚式は「キリスト教」形式で教会で行う
・死んだら「仏教」形式でお葬式をする
これってすごい宗教感覚ですよね(笑)。
日本人は無宗教だって言われることが多いですが、実際は「多神教」というのが近いと思います。
これって日本人特有のグローバル時代を軽やかに生きる叡智だと思います。
相手のいいところはどんどん取り入れていきましょう♪
このテーマは話し出すと止まらなくなるので、この辺りで(笑)
ここらへんで、第4章は終わりにして、次の章では、マーケティングの専門家らしいお話をさせて頂きます。
第5章:ファン化とブランディングのお話
1.アーティストに学ぶファン化の仕組み作り
ここで言うアーティストは、バンドや歌手、アイドルなどがメインです。
そして、あくまでも僕の“超”個人的な見解である。
ということは、あらかじめ断っておきますね(笑)
日本の音楽業界って、アメリカとは大違いです。
アメリカでは、一気にスターダムに駆け上がる。という歌手が多いです。
もちろん、そうじゃない人も居ますが、殆どはそうだと思います。
ある意味、プロモーターの力次第といったところでしょうか。
一方、日本では、下積み時代からの成長をファンが見守る。
という歌手(特にアイドル)が多いですよね。
この差は、どういう結果を生み出すのでしょうか?
それは、「ファンの定着度合い」です。
なぜ、そう言い切れるのか?
僕は、以前日本のとある女性アイドルグループについて個人的に調べた事があります。
彼女たちは、アメリカに住む僕の友人(日本人、アメリカ人、台湾人、メキシコ人)の心も鷲づかみにしたので、気になって彼女達の事を調べてみたくなったのです。
僕が独断と偏見で調べあげた結果、導き出された答えが・・・
①ファンが自然と増えていく仕組み作り
②客層を増やしていく「異世界との握手」
③提供できる価値が、自然と上がっていく
が、多くの人の心をつかみ、ファン化させていった!という事が分かりました。
そして、リサーチしていくうちに僕もファンになってしまっていました。
それぞれを順番に見ていきましょう。
①ファンが自然と増えていく仕組み作り
この女性アイドルグループは、最初は路上パフォーマンスからスタート。
その後、週末を全国の電気店をマイクロバスで移動。
その甲斐あってメジャーデビューはオリコン1位。
という華々しメジャーデビューを飾りました。
ただ、当時はアイドル戦国時代と呼ばれていた時代。
「このままでは、すぐに埋もれてしまう!」
そう考えたマネージャーが仕掛けたのは、
ファンが“口コミ”を起こしてくれる
ことを、デビュー前から色々と仕掛けていた事です。
ファンの人達が
「誰かに話したくなることをする」
「SNSで書きたくなることをする」
「彼女たちの成長ストーリーを広げてくれるストーリー作りをする」
これが、彼女たちのマネージャーが仕掛けたマーケティングでした。
僕の友人曰く、
「彼女達は、次に何をしてくるか分からないから、面白い」
との事でした。
※彼曰く、アイドル本人達にも知らされていないから、サプライズがよりサプライズになるとの事(笑)
この一言に、口コミが広がる原理原則が詰まっている気がしました。
よっぽど特殊な業界で無い限り、「次に何をしてくるか分からないサプライズ演出」は、口コミを自然と起こします。
ここで、”口コミ”について、かの有名なブライアン・トレーシーの言葉をお借りしましょう。
========================
ネット、SNS(Facebookなど)、ブログ・・・
様々なコミュニケーションツールが活用される現代。
企業の売り文句ではなく、人々の本音が飛び交う“口コミ”は、
購買行動の最大要因のひとつと言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、“口コミ”で話題になれば絶大な効力を発揮し、
大きな売上に直結するケースも珍しくありません。
口コミ”を意図的に起こすには、それなりにポイントがあります。
ただ単に“面白いコト”を企画すればいい。という訳ではないのです。
1. 思わず誰かに話したくなるか
2. シンプルさ
3. インパクトの大きさ
です。
========================
彼女たちの躍進の理由はそれだけではありませんでした。
②客層を増やしていく「異世界との握手」
これは、調べれば調べるほど面白かったのを記憶しています。
彼女たちが行ったのは
・プロレス参戦
・メタルフェス参戦
・女性限定ライブ
・男性限定ライブ
・女性アイドルとは全く無関係なアーティストとのコラボ
(中島みゆき、布袋寅泰、坂本冬実、吉田兄弟、南こうせつ、マーティ・フリードマン)
です。
やってきた事は、他の業界やアーティストとの握手。
元々、そこにあった存在との握手をしただけです。
でも、これらは今までのアイドルの常識を打ち破る事でした。
その結果、今まで女性アイドルには目も向けなかったプロレスファンやメタルファン、演歌ファンの人達の中にも、彼女達の認知度が高まっていき、自然と口コミが広がっていく結果にもなっていきました。
もちろん、彼女達のパフォーマンスなどに惹かれるファンも多く、一般人だけでなく芸能界(特にお笑い芸人)の中にも、ファンを公言する人達が続々と増えていきました。
③提供できる価値が、自然と上がっていく
これは、3つの中でも最も重要なポイントです。
最初は、まだ経験も浅いから、実力もパフォーマンスも限られているかもしれない。
でも、経験を積んでいくことで、彼女達自身に自身も実力も付いていく。
そして当然だけど、彼女達の価値も魅力もアップデートされていきます。
2008年は、代々木公園で数人のファンの前で歌を歌っていた彼女達が、
2012年には、紅白初出場。
2014年には、国立競技場で「女性グループ初の単独ライブ」として、2日間で11万人も集めたのです。
この成長ストーリーも、YouTube上で動画を流し、ファンの人がそのストーリーを口コミで広げていき、動画をシェアし、広がっていきました。
もう一度1~3を確認してみましょう。
1.ファンが自然と増えていく仕組み作り
2.客層を増やしていく「異世界との握手」
3.提供できる価値が上がっていく
この3つのポイントは、ビジネスでも何でも役に立つ事なので、
是非とも頭に入れておいて下さいね!
また、彼女たちに限りませんが、何の分野であろうと結果が出ている人達に
共通の秘訣の1つとして
目の前の事に120%全力を尽くす
という事があります。
特別な事はしていません。
当たり前のことを、当たり前にやるだけです。
さて、では次は「ブランディング」のお話です。
2. 日本人が苦手なブランディングのお話
さて、ここからは、ちょっとだけ専門的な話になります。
「専門的な話=眠たくなる」というのは、老若男女、国籍問わず一緒なので、手短に、でも要点を抑えてお話します。
ブランディングという言葉を聞いて、何を連想するでしょうか?
専門用語かもしれないし、
会社名かもしれません。
ブランド品かもしれませんね。
ブランディングというのは、時代と共に変化してきました。
そして、ビジネスをするにあたっては、ブランディングは避けて通れない課題です。
どうしてか?
人が商品やサービスにお金を払う理由は、その商品自身、作成者、会社にブランディングが達成されているからです。
・何かしらのブランドを感じるから、お金を払った
という経験はありませんか?
売上げがイマイチ伸びないのは、ブランディングが出来ていないから、なんです。相手に何かしらのブランドを感じさせないといけないんです。
昔は、ユニーク性とかがブランドになった時代でした。でも、インターネットの登場。そして凄まじいスピードでの発展によって、ブランドの意味合いがどんどん変化してきています。
一昔前は、情報発信をしているのは、マスメディア(TV,ラジオ、新聞)でしたよね。
でも、今は個人が情報発信を出来る時代です。
僕のブログやTwitter、このnoteなども情報発信です。
そして、YouTubeなどの動画配信システムが出てきてから、一気に世の中が変わりました。
一番いい例が、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)
彼は、最初はYouTubeに自分のコンテストの動画を家族に見せるためにアップしていたんです。
その後も、様々な歌手の歌をカバーした動画を投稿し続けました。その動画が、たまたま音楽関係者の目に止まり、全米デビュー。アメリカ、いや世界の大スターの一人です。
日本人だと、ヒカキンさんですね。
彼は、上京後、当時働いていて夜の社員寮の浴室や自室などで安いマイクを使ってビートボックス動画を何回も撮影し、その中で完璧に上手く出来たと思えるものを厳選し、月1・2本ずつ動画をアップロードしていたのが、最初のスタートでした。
もちろん、その後のヒカキンさんの努力もあり、日本No.1のユーチューバーです。
今は、情報発信者である自分がブランドになれる時代です。
その反面、現代は皆がインターネットで繋がっている時代なので、ファンや客を「集める」という考えが通用しなくなってきているのです。そうではなく、ファンが「集まる」ようにしないといけない。という話はすでにしましたね。
「集める」と「集まる」
単なる言葉遊びのようですが、ここでの意味合いは、全く違います。
ここまでこのレポートを読んで下さったあなたなら、その違いを分かって頂けると思います。
さて、ここで質問です!!
インターネット上で
・自己表現する
・何かを販売する
ということは、何を意味するのでしょうか?
まだ下をスクロールしないで、3秒考えて下さいね。
答えは・・
「誰かと比較されやすい」
ってことを意味します。
比較されると、競争に巻き込まれてしまいます。結果、コモディティ化していきます。
では、比較されないようにするためには、どうしたらいいんでしょうか?
比較されないためには、
①自分の事を徹底リサーチして
②自分のビジョンを明確化して
③自分のブランドを構築していく
④その上で、好き勝手にやる!
これが、これからの時代には不可欠になります。
ただ単に好き勝手にやっていてはダメです。
それでは、絶対に失敗します。
その前に①~③のステップを絶対に踏まないといけません。
世の中には、すごく大きく分けると2種類の人間がいます。
1.皆と楽しく生きたい人
2.自分勝手に生きたい人
書くまでもないですが、コモディティ化されないためには、1の人の生き方の方が人生楽しいし、上手くいきますし、楽しい仲間と出会うことが出来ます。
そういう方は、自分の軸をもって、自分が楽しいと心の奥底から思える事を発信しています。だから、そこに人が集まってくるんです。そこには、やましい気持ちはなく、「これを伝えたいんだ!」というコアな気持ちしかありません。
結果、そこからビジネスが生まれるんです。
僕が唯一と言っていいほど全動画を見ている「エガちゃんねる」は、その典型でしょう。
「皆に何かを伝えたい!」という気持ちを増幅してくれるものがインターネットの本質だと、僕は思っています。
だから、インターネットの可能性を信じてます。
もう1つ。ブランディングを考えるうえで欠かせないキーワードが
「AIの進化」
です。
「AIの進化」が世の中に与えるインパクトは、
”ただの専門家”は淘汰されてしまう
という事です。
株トレーダー、マーケッターなどの職だけでなく、医者、弁護士などの高度と言われた専門職も、ただ資格を持ってやっているだけの人は、淘汰されていくでしょう。
この話題になった時に、必ず議題に上がるのは「AI vs 人間」です。
果たしてそれは正しいのでしょうか?
確かに単純作業はそうなるでしょう。でも、そもそも比較すること自体が、僕はナンセンスだと思っています。
AIは確かに計算や単純作業は人間よりも得意だと思います。
でも同時に、人間ってそんなに単純な生き物ではないとも思います。今後の社会は、人間が持つ「creativity」が試される時代になる。というだけで、「AI vs 人間」の対立構造で語る必要がないというのが、僕の個人的な意見です。
魂は神様が作った。かどうか?は僕には全然分かりません。
そうであるにしろ、そうでないにしろ、人間が存在する大きな役割の1つは
「まだない、新しい事をすること」
「まだない、真理を追い求めう事」
「未知のものを探求する事」
であり、それが人間の本質。だと僕は思うのです。
次のパラダイムでは、それを手助けしてくれるもの(AI)が沢山生まれる。それをどう使いこなすか?が人間の役割なんじゃないでしょうか。
有名な哲学者であったハンナ・アーレントは
「人間に許された唯一の自由は、名個人が新しい事を始めること」
的な事を言っていました。
今のAIや機械には、まだ出来ない事です。
人間は、AIや機械と違って「新しい事を何の気なしに始めることが出来る」生き物です。
人間は、不条理で不確実な生き物だからこそ、多様性を生むんだと思います。
これを、魂がさせるのか?体のどこかにある機械的な何かがさせるのか?は謎のままですが、別にそれはどうでもいい。と思います。
大事な事は、「始める」という事。
だからこそ、これからの時代は「何かを新しく始める」という事が求められるのではないでしょうか?
ここで忘れてはいけない事は
”自主的”に「何かを始める」ということ。です。
誰かから
「これがオススメですよ」
「これをして下さい」
と言われてやるのはダメです。
それは機械と一緒。
イメージしてみて下さい。
Aさんが部屋に居ます。彼はソファーにソファーに座っています。
彼がいる部屋の中には、配膳ロボットがいます。
そのロボットが飲み物も食べ物も運んでくれる。
ある時間になるとTVが付く。
そのTVのチャンネルも、自分の中になるナノマシンが、その人の心理変化などを察知して最適な動画(アクション、感動物、ホラー)を再生してくれる。
ついつい食べすぎだとナノマシンが感じたら、ビタミンCなどの錠剤がソファーの横の棚から出てくる。
みたいな。
そんなAさんは、人間でしょうか?
生物学的に行ったら人間でしょうけど、ただのリアクション人間ですよね。
僕は、アクション人間でいたいと思っています。
大事なので、もう一度言いますね。
”自主的”に何かを始めましょう!!
かの秋元康先生も、乃木坂46の歌詞の中で
==================
決心のきっかけは 理屈ではなくて
いつだってこの胸の衝動から始まる
流されてしまうこと 抵抗しながら
生きるとは選択肢 たった一つを選ぶこと
==================
と言っています。
リアクション人間ではなく、アクション人間になる。
その時に必要なのが、僕は「営業力」をベースにした『その人の総合力』だと考えています。
僕が考える「営業力」について、もう一度復習しましょう。
「営業力」とは、『その人の総合力』です。
その総合力の要素を分解すると、このようになります。
・セルフコントロール
・モチベーション管理
・タイムマネージメント
・エネルギーマネージメント
・集中力コントロール
・ハイブリッド・コミュニケーション
この6つの要素をいかにバランスよく高める事が出来るか?
が大事になります。
今後10年のうちに、AIの進化により、より高度な専門知識などをもった超専門家しか残れなくなります。でも、それってほんの一握りの天才たちです。
僕ら凡人はどうしたらいいのでしょうか?
そこで、大事になるのが、第2章でお話した
「ドラえもんモデリング」
です。
自分がどうなりたいのか?というビジョンを明確化して、徹底して時間をかけてモデリングをしてみて下さいね。そうすれば、自身のブランディングは成功します!
さて、次の第6章を最後に話して、このnoteの締めとします。
第6章:時代に淘汰されない人になるための3つの条件
今までの1~5章の中で、僕が長々と語ってきたこと。
それは
「営業力を付けましょう!!」
です。
僕は今まで数多くの成功者と言われる人達に出会ってきました。
そんな彼らの共通の特徴は、
・自分をコントロール出来ている。
・モチベーション(自身の動機付け)がシッカリ管理されている
・時間の大切さを誰よりも理解している
・自分の体調管理ができていて、常にエネルギッシュ
・自分が集中できる環境を知っている
・自分なりのコミュニケーション術を確立している
です。
これらの「人間としての総合力」"だけ"あれば、これからの時代を乗り越えることは出来るのでしょうか?
いいえ、違います!
これらは土台であって、最低限必要な要素にすぎません。
この土台の上に、これからお話する3つの条件を身に付ける事が出来れば、たとえあなたが
・営業マンだとしても
・専業主婦だとしても
・占星術師だとしても
・学生さんだとしても、
・レストラン経営者だとしても、
・フリーランスの専門家だとしても、
時代を乗り越えることができるはずです。
”はず”と書いたのは、この3条件は簡単に手に入るものではないからです。
常に勉強し続けて磨いていかないといけないものだからです。
でも、この3つの条件が「時代に淘汰されない人になるための条件」であることは断言します。
さて、その3条件をお話しする前に、大事な前提をお話します。
それは・・・
「自分もいつでも淘汰される素質があるという危機感を持つ事」
です。
この気持ちを持っているかいないかで、大きく運命は分かれます。
では、本題の3つの条件にいきましょう。
1.想像力を持つ
2.向上心を持つ
3.時代を読む力を身に付ける
です。
① 「想像力を持つ」とは、
自分の価値観の外にある世界に対して、想像力を働かせる
という意味です。
そうする事で、他の可能性を見ることが出来ます。人は、それぞれの価値観を持っています。その殻を破らないと、自分の価値観だけに縛られてしまいます。
何故、自分の殻を破らないといけないのでしょうか?
何故、他の可能性を見ないといけないのでしょうか?
理由は簡単です。
人は、進化とともに成長してきたからです。
そして、さらに重要な事は、その「進化」の過程において
「劇的な変化への対応」
が大切な役割を果した、という事です。
ここで、誤解して欲しくない事は、
生物の変化が、「環境の変化に対応して起こった」と安直に考えてはいけないという事です。
仮にこの仮説が正しいとしたら、、、
『全ての生物が同時に同じ変化をしないといけない』
からです。
でも、実際にはその変化についていけず絶滅した種は数限りなくいますよね。
大きな枠組みでの「生き物」は、他者との関わりを拒み、自分のテリトリーの中に引きこもりがちです。それが本来の生き物の特性です。
一方、生き残った生物は
・新しい環境を「自分で」作り
・その新しい環境に「適応」する
ことで、生存競争から生き残ったのです。
人間は自分とは違う生き物とのコミュニケーションを取り、その中で様々なアイデアの交換を生み出しました。
結果、「自分達が知らないものを形にする力」を得ることで進化を遂げてきたのです。
この話に関連する言葉として「ホメオスタシス」があります。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)
「恒」「常」という漢字が入っているので、「変わらないこと」だと勘違いしがちですが、実は違います。
ホメオスタシスの本質的な意味は、環境にあわせて変化することなんです。
つまり、「変わらないこと」ではなく、「変わること」
例を挙げると
・暑いと汗をかく
・寒いと筋肉を震えさせる
が分かりやすいですかね。
これらの反応は、自分が変化することで恒常性を維持する、事を意味しています。
つまり、
①過負荷で意識的に環境そのものを変えることによって、
②ホメオスタシスが働きます。
③その脳が適応しようとする仕組みを利用して、
④全く新しい過酷な世界を見せてあげることで、
⑤結果、脳が覚醒していく
わけです。
もし、自分の殻を破る事が出来なかったら、外の世界で変化が起こった時に、不安・恐怖・プライド・自意識が邪魔をして、適切な判断・行動が出来ず、淘汰されていきます。
そのためにも、想像力を働かせることが、すごく大事なのです。
では、2つめの「向上心を持つ」とは、どういう意味でしょうか?
② 向上心を持つとは、
自分の殻を、いつでも壊そうとしているか?
です。
「向上心がある」という言葉からイメージすることは、どんな事でしょうか?
一般的には、「勉強熱心」「目標が高い」だと思います。
でも、本当の「向上心がある」の意味は
「自分の殻をいつでも壊そうとしているか?」
です。
もし自分の殻を壊す事ができたら・・・
外の世界で変化があったときに、適切な判断と行動を取る事ができて、自由に自分の世界と外の世界を行き来する事が出来ます。
逆に、向上心が無い人の特徴としては、どんなものがあるでしょうか?
1.今の世界でやりくりしようとしている(コンフォートゾーンから抜け出せない)
2.そもそも、自分の殻を破るという視点すらない
3.無意識的に、そういった価値観に縛られている
4.その価値観の言いなりになっている
5.それ以外の選択肢を持っていない
といった特徴があります。
「これからの時代は2極化が進む」と言われて久しいですが、僕は、2極化ではなく、3極化が進むと見ています。
「2極化」という言葉は、よく耳にすると思いますが、3極化って耳にしないですよね?
僕の言う3極化というのは、この3つです。
1.資本家
2.情報発信者
3.情報を受け取るだけの側
資本家とは、
・AIの開発をしている会社に投資している人
・AIの開発をしている会社を運営している人
です。
「常に外の世界を見て、自ら殻を破った人達」という言い方をしてもいいでしょう。
「彼ら(全人口の1%)は、世界の富の80%以上の富を持っている」みたいな記事が昔ありましたが、これからはもっともっと彼らに富が集中していくことになるでしょう。
こういう話をすると、「汗水たらさず不労所得を得ている資本家はけしからん!」という議論を持ち出す人が居ます。でも、残念ながら現在の社会システムはそうなっていますし、今後も続きそうです。
それは数年前に話題になった「21世紀の資本」(トマ・ピケティ著)でも証明されています。
1.になりたい人は、なれるのであればなっていいと思います。ただ、僕は憧れません。というか興味がありませんし、その能力もありません(笑)
僕ら凡人が目指すべきは「2.情報発信者」です。
3は、極端な話ですが・・・機械やロボットに置き換えても構わない人生の事です。誤解を恐れずに言えば、「他者から必要とされていない人生」です。僕は、なりたくはありません。
では、2の情報発信者になるにはどうしたらいいのでしょうか?
「自分の殻を壊して、動く事ができる人」になればいいんです。
逆に「自分の殻を壊せず、動こうとすらしない人」になれば、おのずと3の住民になるだけです。
さて、「AIの進歩により仕事を奪われるなんて言いすぎだよ~」と言っている人の声をネットなどでは見かけます。
そういう方は過去の歴史を知らなすぎではないかなと、思うわけで・・・
大きく言えば産業革命。小さく言えば洗濯機。人は、かつて洗濯は手作業で行っていました。洗濯機の登場でその仕事は奪われました。
でも、それによって余った時間を使って新しい技術や知恵が創造されましたんです。そうやって人類は進化してきたわけです。
未来に起きることも同じことです。違うのは、そのスピードが違うだけです。では今2023年を生きる僕たちは何が出来るのか?情報発信者になるためには何をしたらいいのか?
今の時代は、「役に立つか?役に立たないか?」よりも「面白いか?面白くないか?」が重視されています。
近い未来は、さらのその先にいって「違う世界を繋げる存在かどうか?」「バランス、調和が取れる存在かどうか?」という、目に見えない差別化が問われていくようになっていきます。
その時に必要となる力の土台が「営業力」です。
このnoteを読んでいるあなたには、是非とも「自分の殻を壊して、動く事ができる人」になって欲しいと思っています。
何故なら、そうしないと今後どんどん搾取されるだけの側になってしまうからです。
・アメリカの最新ビジネスは、どんどん日本に入ってきて、
・グローバル化の波により、ヒト・モノ・カネの移動は益々簡単になり、
・プラットフォームを上手に使って情報発信をしていく人が増えていきます。
今のアメリカで言えば、ラッセル・ブランソンさんは、「プラットフォームを上手に使って情報発信をしていく人」の典型的な例でしょう。彼のような人物が日本でも現れる事を切に願います。
では最後。3つ目の「時代を読む力を身に付ける」について語りましょう
③ 時代を読む力を身に付ける
時代を読むとはどういう事でしょうか?
僕は、
「自分が表現したいものと、世の中に受け入れられる事のバランス感覚を持つあわせる事」
と考えています。
分かりやすい例を挙げるとしたら、アーティストでしょうか。
僕と同年代で一世を風靡した、安室奈美恵さん。
彼女は、小室ファミリーのトップアーティストとして君臨していました。
そのあと、小室ファミリーを離れ自身をプロデュースする道を選びました。
彼女が小室ファミリーを離れたあとの曲のイメージはガラッと変わりましたよね。
別に、彼女の曲が良い・悪いと言っているわけではありません。
彼女の例を見ても分かるように
・自身が表現したいイメージ
・売れる事
を、完全に両立させるのは難しい。
という事を言いたいのです。
大事なのはそのバランス感覚です。
①自己表現
②人気取り
この2つは、決して対立しているわけではないのです。
・小室ファミリーで、時代を作った小室さん
・モーニング娘を生み出したつんく♂さん
・AKB軍団、坂道グループを生み出した秋元さん
などの名プロデューサー達は、だいぶ「人気取り」の方の軸に近い戦略をとったのだと思います。
「時代を作った人達」という表現をしていいかも知れません。
反対に、「自己表現」に極端に振り切れば時代を作ることが出来る人もいます。
日本人のアーティストで言えば、椎名林檎さんなんかは、「自己表現」に極端に振りきっている良い例なのではないでしょうか。
数いる日本人アーティストの中でも、僕は中島みゆきさんは別格なのではないかと思っています。
彼女の歌詞は、時代性を読んだ深みもある歌詞です。一見分かりづらいですが、本当にバランスが取れた素晴らしい歌手だと思っています。
さて、本題から外れてしまったので、本題に戻します。
この①自己表現と②人気取りのバランス感覚こそが、時代を読む力だと僕は考えています。
このバランス感覚は、基本センスだと思います。
でも、僕も含めて世界の99%の人はそのセンスは無いですよね。
ではどうしたらいいのか?
その為に必要な力が
1.想像力を持つ
2.向上心を持つ
なのです。
1.自分の価値観の外にある世界に対して、想像力を働かせる
2.自分の殻を、いつでも壊そうとしているか?
でしたね。
自分の外の世界を想像しないで、自分の殻を壊せない人は、自分を変化させる方向に向かわせないだけでなく、現実を拒否し、俯瞰的かつ客観的に対象を理解する努力を怠ります。
その結果、独りよがりで残念な人になってしまい、
『自分の価値基準』
を作れなくなります。
自分の中の価値基準が無いという事は、
「どう自己表現したらいいのか?」
「どう人気を取ったらいいのか?」
を、俯瞰的にかつ客観的に見れない、という事です。
また、自分の中に価値基準が無い人は、
「権威」
「価格」
「口コミ」
「偏差値」
などの誰かが作った基準のもとで生きることになります。
誰かが、これを「マリオネット理論(現代人の多くは、誰かに操られている)」と言っていて、言い得て妙だな~と感心しました。
逆に、自分の外の世界を想像して、自分の殻を壊そうとしている人は、自分の中に基準ができます。
そうなると、どうなるか?
自分の人生の決断を下すことが出来ます。
是非、このレポートを読んでくれている、あなたには
・営業力を身につけ、
・自分のキャラを確立して、
・相手の文化を理解し、
・自分の文化を理解し、
・それらを融合させて、
・外の世界に目を向けて、
・自分の殻を破る努力をして、
・自分の人生を自分で決断して、
・楽しく生きていって欲しい!!
と心から願っていますし、僕はそういう仲間を作って、日本を元気なよい国にしていきたいと思っています。
日本にはそれだけのポテンシャルが眠っていると、日本を飛び出して、客観的に日本の事を見て分かりました。
最後に・・・。
1章 ~ 6章の全ての話がバラバラのようで、根本では繋がっている事が分かって頂けたでしょうか?
僕は、「今のアメリカの姿が、将来の日本の姿だ」と事あることに話しています。
そんな事を言う人は、世の中にもあまり居ないともいます。
だからこそ、赤裸々にも書いていたら、結構本音があふれ出しぶっちゃけトーク全開になってしまいました。
モザイクを入れようと思いましたが、そのまま無修正です(笑)
今の僕が心の奥から本当に伝えたい事を書かせて頂きました。是非、印刷して何度も読んで頂けたらと思います。
それでは、ありがとうございました!
テル(豊田 輝臣)
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