なぜ左翼は国防力に反対するのか?#Short

 この表題を見てクリックされた方は、右寄りの考えが多いかもしれない。
 しかし筆者はバリバリの左翼である。

 なぜ左翼は国防に反対するか?結論から言えば、我々は日本を守りたいとは思っていないのだ。

 そもそも我々とは誰だろうか?
 我々は、労働者階級である。日本人ではない。
 自民党や経団連が「日本を守る必要がある」というとき、それは「資本家が生産手段を所有する日本の体制を守ろう」ということを意味する。我々はこれを拒否するのだ。
 彼らは日本は自由なのでそれを侵略から守る必要があるというが、日本において労働者は生産手段の主権を所有しないので、我々は十分に自由ではない。真の自由経済とは、労働者の、労働者による、労働者のための経済体制を指すのだ。日本は真の自由経済を備えないので、労働者の自由な祖国ではない。

 これは中国も同じである。中国では共産党エリートが資本家と結託する体制であるため、国家資本主義である。生産手段の主権は共産党=国家と資本家であるため、自由ではない。
 日本の労働者階級の同胞は日本人の資本家ではない。韓国と中国の労働者階級である。
 日本の労働者階級の敵は中国ではない。日本・中国そして世界の資本家階級である。
 したがって我々の防衛権は、本来我々労働者のものである生産手段の所有権と、団結権、万国の労働者階級同胞に対して適用される。
 日本の資本家を守るために、なぜ労働者階級が血を流さなければならないのか。互助と慈愛を最上の美徳とする我々労働者階級は、搾取と抑圧を美徳とする資本家階級と違う。

 これからもわかるように、要するに社会主義の論理である。なので、社会主義を採用しない”リベラルな”左派がこの世界観を採用するのはおかしい。よって、「労働者階級」をアイデンティティとしないリベラル派による護憲論は筋が悪いので、傾聴する必要はない。
 我々は『インターナショナル』に唄われる、この論理を忠実にのっとっているのだ。

暴君は我らを煙に巻けど
我らには平和あれ 暴君には戦乱あれ!
兵たちよにストライキに起て!
ライフルを空に放ち、隊列を崩そう!
人食いどもが 我らを英雄にしようとするなら
奴らは思い知るだろう
われわれの銃弾は、われわれ自身の将軍のためのものであることを!


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