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毎週ショートショートnote【もじもじ社】

 もじもじ社の歴史は意外に古く、江戸時代の瓦版屋がその前身である。
 「へのへの言ってて、さっぱりわからねえ」
 明治の文明開化の時代。多くの外国人が来日し、その顔がへのへのもへじに見えるという日本人が続出した。そのへのへのを解読することに使命を感じて社の新たな歴史が始まった。
 エコノミーを経済と訳し、loveに愛の字を充てたのも、もじもじ社。
 電話が普及する時代になると「会社に電話すると、社員がもじもじ?と出るらしいぜ」という噂が立ったが誰も社の電話番号を知らなかったし、中国語の約8割が逆輸入されたもじもじ社が訳した新語漢字で成り立っていることを知る者はいない。
 
 何故知らないのか? それは文部省~文科省の役人の長年の天下り先で、国民の血税が補助金という形でたっぷり送り込まれており、文教族の政治家達のマネロンの温床となっていることを国民に知られては困るからだ。
 しかし最近のAIの普及で仕事がない。社員はカネカネく(食)うしの顔をしているという。水洗トイレの奥底でうごめく虫のような存在になり下がり、それでもうじうじ社と改名してしぶとく生き残っているらしいが誰も知らないからここに記す。(消されませんように)


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