見出し画像

#退職後の生活16「昔、日商簿記1級に挑戦した話②|本質的理解とは?悪戦苦闘の日々」

この記事は「#退職後の生活15」からの続きです。

超ブラックな施設へ転勤となり、試験勉強は1年間中断

私が日商1級受検を決めたのが約23年前の2月頃。巡り合わせの悪いことにその直後の4月、超ブラックな施設へ転勤となりました。
それからは激務の毎日。帰宅時間は23時前後という生活になり、土日も出勤が必要になることまであって、とても試験勉強どころではなくなってしまったのです。残念ながら、試験勉強は中断せざるを得ませんでした。

本当に酷い職場環境で、風邪を拗らせて声が出なくなった(倒れる寸前だった)のもこの年。当時30代半ばでまだ気力も体力もあったので、何とか乗り切った感じです。

日商1級と全経上級を交互に受検

幸い、ちょうど1年後に「激務の原因(諸悪の根源ともいう)だった幹部職員🤛🤛🤛💢」が転勤!!
後任の幹部は上司として理想的な方で、職場環境も驚くほど改善!!!
残業時間も短縮(それでもゼロにはならない😅)されて、平日は数時間、土日はほぼ終日勉強時間が確保できるようになりました。
これを機に日商1級の勉強を本格的に開始したのですが、ここからが本格的な”苦闘”の始まりでした。

前の記事#15で書きましたが、日商1級と並行して全経上級という簿記検定試験も受検していました。
全経上級は世間的な知名度は低いのですが、日商1級と同じく合格すれば税理士試験の受験資格を得られることから、日商1級と並ぶ試験とされています。合格率は15%前後で20%を超える時もあり、日商1級より合格率は高めです。
試験問題も日商1級より素直な印象だったので、こちらにもチャレンジすることを決めたのです。

何度も日商1級の「分厚い壁」に阻まれる

ということでそれから約2年間、この2つの試験を交互に受検し続けました。試験はいずれも年2回で合計年4回。
出題傾向が違うため、どちらかに絞った方が効率的だったのかも知れませんが、いつしか目的が「日商1級合格」から「日商1級 or 全経上級合格」に変わっていました。
今思うと、心のどこかで「日商1級合格は無理かも」と考えていたのかも知れません。
実際、試験を受け続ける中で、全経上級には多少の手応えを感じることはあっても、日商1級では毎回「惨敗」としか感じなかったのです。

「本質的理解」とは?

当時、「これだけ努力(勉強)しても合格できないのはT講師が言う『本質的理解』ができていないからだ」と考えましたが、当時の私はそもそも「本質的理解」というものが何なのか理解できていなかったのでは、と思えます。

もしくは「正しい努力」ができていなかったんですね。私は「基礎こそ大事」だと考え重視してましたが、それだけでは足りなかったようです。
そして本質的理解が必要だと頭では分かっていても、日商2級対策と同じく問題をより多く解くことや、答案練習(模擬試験)をこなすことに重きを置いていたのだと思います。

簿記を本当に理解していれば「人に教えて理解してもらえる」ことでしょう。実際、簿記に限らず、何事も自分が理解していないと人には教えられないものです。
日商1級の受検生には、このレベルが求められていたのかも知れません。

それでも簿記は面白かった

ということで、随分と悪戦苦闘しましたが、不思議と受検をやめようとは思いませんでした。
2つの検定試験に何度阻まれても、やはり簿記の学習自体は楽しかったのだと思います。

長くなってきたので、もう1回だけ続きます😅。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


いいなと思ったら応援しよう!