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よくみる皮膚の病気〈水虫〉
水虫(足水虫、爪水虫)
【症状】
水虫は田んぼで耕作をしている人の足によく見られたことから、水の中にいる虫に刺されることで発症すると考えられていました。水虫のCMで痒くて掻いている動画が流れるので、痒くないから水虫ではないと思っている方が大勢いらっしゃいますが、痒くない水虫も結構あります。水虫は白癬菌というカビが原因で起こる皮膚病です。
●菌の感染部位によって、頭・体部・股・手・足・爪白癬と呼ばれます。
●足白癬は症状から3つのタイプに分類されます。
・趾間型(足の指の間が赤くなり、皮膚がふやけてジメジメする)
・小水疱型(土踏まずや足の縁などに細かい水ぶくれができる)
・角質増殖型(足の裏ががさがさして硬くなり、皮がむけたりひび割れたりする)
●爪白癬は爪が白く濁ったり、黄色に変色したり、分厚くなったりします。
顕微鏡で白癬菌を証明します。よく聞かれますが、白癬菌は動いてはいません。
【治療】
水虫の治療には抗真菌薬という薬を使います。
抗真菌薬には、ぬり薬や飲み薬があります。
爪白癬などは飲み薬で治療します。
飲み薬で治療する場合は、安心して治療を継続させる為に定期的に血液検査が必要です。また、治ったと思って自己判断で治療を中断されると再発することがあるので、治療には根気が必要です。症状が軽ければ軽いほど短期間で治ります。
【日常生活の注意点】
●足水虫はバスマット、スリッパで感染することが多いです。こまめに洗濯をしましょう。
●綺麗に洗い、乾燥させましょう。
●通気性がよく、足に合った靴をはくようにしましょう。
【受診のポイント】
ご自身で水虫と思って市販薬を使用し、かぶれて赤くただれた状態で来院される方がいます。皮むけ、かゆみは水虫だけでなく、蒸れてもなります。自己判断せず、ご相談ください。恥ずかしくて受診が遠のくこともあるかと思いますが、医療者側からすると外来では頻繁にみる疾患ですので、何も恥ずかしいことはありません。