子どもにかかりやすい皮膚の病気〈とびひ〉
とびひ
【原因と症状】
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
掻きむしった手を介して水ぶくれが全身に広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため「とびひ」と呼ばれています。
とびひは虫さされやあせもを掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。
とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹)と、かさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹)の2種類があります。とびひの多くは水疱性膿痂疹です。
【治療】
主に抗生剤の内服や外用剤を使用します。
軽症であれば抗生剤の外用だけでも良くなります。
必要に応じてかゆみを抑える薬も使用していきます。
【日常生活で心掛けること】
●患部を掻いたり、いじったりしない
●皮膚を清潔に保つ。そっとぬるま湯で流す。消毒液は必要ありません。
●タオルや衣類は共有しない
保育園、幼稚園などで集団発生し、遊びの中で感染します。
プールは治るまで控えましょう。
出席停止が義務付けられていた病気ではありませんが、とびひの状態や通園、通学先の規則にもよりますので、受診時ご相談ください。
通園、通学する際には他人にうつさないよう患部をガーゼ、包帯で覆ってください。
【受診のポイント】
自宅にある薬を塗ってもなかなか赤み痒みがひかず広がっている、じくじくしている、などの症状がある際には早めにご相談ください。