聞こえてくる会話
境界悪性、リンパ郭清なし
放射線、抗がん剤治療
検査は病院のお金儲け?
境界悪性、リンパ郭清なし
隣のベッドの人に先生が、術後の説明にきた。
「境界悪性だったので〜、リンパ取ってないですよ。なので浮腫まないから大丈夫ですよ。あ!でも子宮はとってますよ!」
私は、卵巣がんでリンパ郭清してる。
けど、この人はしてないのか…
境界悪性…うらやましいな…
私も、そっちが良かったのにな…
人と比べてしまい羨ましい気持ちになってしまう。
それぞれに悩み事や進む先に問題も出てくるんだろうけど、こういう気持ちになる私もいました。
放射線、抗がん剤治療
同じ先生が、私の前方の人も担当してるようで、そのままやってきた。
「抗がん剤を最優先にやっていきたいけどね、放射線は一旦やめておくかな、最優先は抗がん剤なので」
体調が良くなかったのか、休薬していたのかわかりませんが、どうしても会話が聞こえてしまう。
かたや境界悪性の患者と抗がん剤と放射線治療の患者。
先生が病室を出た後に、前方の人が啜り泣くのがわかった。
私も悲しくて泣いた。
あの患者さんが、少しでも、心穏やかに過ごせている事を今も願ってます。
検査はお金儲け?
4人部屋の入れ替わりは激しい。
少し年配の方がやってきた。
お孫さんからの電話が支えになっていて、よく電話してる。
ある時、検査の結果がよくないみたいで、友人に電話してる。
「検査結果がよくなくてまだ退院できない。また、手術になるかもしれない。病院は検査して、お金儲けしてる!」
色々な不安があるのはわかるけど、そんな会話聞きたくない。
早く終わらないかなと思っていたら、看護師さんが、電話が終わった事を確認して
「楽しそうに話されていたので、途中で話しかけられなかったけど、病室で電話する時は、短めで終わらせるようにしてくださいね☺️」
と優しく声をかけてくれた。
それぞれに不安はさまざまなんだって思いました。表しかたも色々。
だけど、誰かを悪く言って自分を楽にするのは、結局、自分自身を辛くするだけなんだと思う。