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赤川花火大会の楽しみ方 その5 今大会の見どころを紹介します


2024年8月17日土曜日に山形県鶴岡市で第31回赤川花火大会が開催されます。

はじめに

赤川花火の見どころなどの紹介記事を書こうと思いたち、記事を書き始めました。【その4】に引き続き、見どころを紹介していきます。
見どころと言うよりもガイドブック的な内容になってしまい、この記事を読みながら花火を見ても楽しめそうな内容になってしまいました。

【会場で観覧する人】【TVで観覧する人】【動画配信で観覧する人】すべての人が、この記事を通じて花火の見方が変わり、より味わい深く花火を楽しめるようになっていただけたら幸いです。


赤川花火の見どころ

プログラム 13番~19番

13番 株式会社山内煙火店 (山梨県笛吹市)
割物花火は 「昇り曲導付三重芯変化菊」
自由玉は  「寂錦~日本の心~」

割物花火は、曲導付の三重芯変化菊です。三重芯の出来具合と盆に注目します。自由玉は、寂錦となっていますので、和火だと思われます。寂なので和火を使いつつ多少の変化を加えるのでしょうか?

昨今は、花火に華やかさが求められるので、今回のような競技会でないと和火を見ることができません。
割物花火で近年のオレンジ色で新しさを表現しつつ、自由玉で和火によるしっとりとしたオレンジ色を見せてくれるのでしょうか?
どんな花火を見せてくれるか期待しましょう。
和火でなかったら、申し訳ありません。


14番 株式会社紅屋青木煙火店 (長野県長野市)
割物花火は 「昇曲導付四重芯変化菊」
自由玉は  「たき桜」

割物花火は、曲導付の四重芯変化菊です。四重芯の出来具合に注目します。自由玉は、「たき桜」たきの漢字が出ませんでした。滝桜だとすると、桜色の小浮き模様の錦冠菊でしょうか?

玉名だけではどんな花火か判断つかないですが、安定した実力の紅屋青木煙火店さんです。
割物花火では、芯の出来はもちろんですが、
【すわり】【盆】【消え口】を含めた、全体のバランスの良さに注目しましょう。


15番 有限会社若松煙火製造所 (宮城県大崎市)
デザイン花火の部 「千年の祈り」

プログラムでは、平和への祈りをテーマに打ち揚げるようです。
2019年に会場へご来場いただいた一般の方の投票で、準優勝に選ばれています。競技会での審査結果はランク外でしたが来場者の投票で上記の結果を残した花火業者さんです。


16番 アルプス煙火工業株式会社 (長野県飯田市)
デザイン花火の部 「夏の夕、君と雨やどり」

アルプス煙火工業さんは、赤川花火において、デザイン花火の部優勝経験あり、オープニング花火打揚げの実績ありの実力者です。

長野県の業者さんではありますが、中部地方から関西方面でも活躍されているせいか、色使いに関西地方を感じます。
時差式発光球や八方咲きも無難にこなすので、多用してくるでしょうか?
また、受賞経験のある回転リングの花火を混ぜてくるでしょうか?

意地悪な感じになりますが、優勝を狙いにきているかどうか、気合いの入り具合を見るのも面白いです。


17番 野村花火工業株式会社 (茨城県水戸市)
割物花火は 「昇曲導付五重芯変化菊」
自由玉は  「虹の雫」

割物花火は、曲導付の五重芯変化菊です。五重芯をサラッとこなすので、花火全体の精度とキレに注目します。
自由玉は、虹の雫となっているので昨年の大曲の花火で準優勝した時と同じ玉名です。芯入りの野村ブルーの八方咲きと思われます。

言わずと知れた絶対王者ですので、能書き云々より、
目の前の花火を、まぶたにしっかりと焼き付けましょう。


18番 有限会社篠原煙火店 (長野県須坂市)
割物花火は 「昇曲導付五重芯菊花の極」
自由玉は  「白の律動」

割物花火は、曲導付の五重芯変化菊です。五重芯の出来具合に注目します。自由玉は、白の律動なので時差式発光の応用でしょうか?白の点滅でしょうか?どんな自由玉か期待しましょう。

篠原煙火店さんは、多重芯にも果敢に挑戦してきます。
過去には、赤川花火で六重芯にも挑戦したことがありました。その時は、きれいな芯にならなかった記憶があります。
うまくいかなくても、挑戦する気概は伝わってきますので、どんどん挑戦していただき、観客を楽しませていただきたいです。


19番 希望の光
「希望の光」は、株式会社磯谷煙火店さんが担当します。
テーマは、「1st Love」
どんな選曲になるのでしょうか?

希望の光は、独立したプログラムになってからは、マルゴーさんが受け持つ機会が多かったと思います。今回は、磯谷煙火店さんが担当です。

普段、私が見る花火は、赤川花火が中心になるので、磯谷煙火店さんの本気花火を見る機会がほとんどありませんでした。

磯谷煙火店さんは、長らく赤川花火の「ドラマチック花火」を不動の地位で担当してきました。ストーリーに合わせる花火なので、独自色が出にくいと言いますか、出しづらい面はあったと思います。

しかし、2019年大曲の花火「大会提供花火」が、ミュージカルと称してストーリー仕立ての花火で大コケ(表現が悪くて申し訳ありません)しました。

あらためて、磯谷煙火店さんの実力を、世に知らしめました。
ストーリー花火をやらせたら磯谷煙火店さんが日本一という声は、運営側からも聞いていました。

真偽は定かではありませんでしたが、皮肉なことに、日本一の花火大会と言われる「大曲の花火」しかもメインプログラムである「大会提供花火」が磯谷煙火店さん日本一説を、証明した形になってしまいました。

さらに、昨年の周年事業でドラマチック花火がお休みのときに、
【大会記念花火】~Anniversary~ を磯谷煙火店さんが担当しました。

前半はしっとりと、後半はパワフルに。色使いも中部地方から関西系統の派手めな色を使いながら、山梨の市川三郷町勢の色使いとも違っていて、強く印象に残る花火でした。磯谷煙火店さんの技術力の高さに正直、驚きました。

「ドラマチック花火=磯谷煙火店」のイメージを昨年見事に覆され、今後は大会のプログラムを受け持ってほしいとさせ思いました。

今年はどんな希望の光になるでしょうか?
ストーリーの要素も混じるのでしょうか?
楽しみです。


今回はここまでとします。
次回は、いよいよ最後の回になります。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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