玉名と同じ花火を、頭の中で打揚げてみよう その2
前回に引き続き、玉名のお話をします。
競技会での玉名の例です。
2024年 第31回赤川花火大会 割物花火の部 芯入割物
【昇り曲導付四重芯変化菊】
(のぼりきょくどうつきよえしんへんかぎく)
株式会社丸玉屋小勝煙火店(東京都府中市)
この玉名情報の、後半を見てみます。
② 昇り曲導付 四重芯変化菊
【打揚げの途中】 【空中で一番高いところ】
四重芯変化菊
割物花火の詳細は、別記事の一部を参考にしてみて下さい。
ここのパートは、上空で大きく開いた花火の様子を表します。
例の玉名は、「花火競技会 割物花火の部 芯入割物」に出品される花火なので必ず芯が入ります。
見てみましょう。
四重芯変化菊
芯が入っています。芯は芯でも四重の芯です。
くどいですが、このパートの例を示します
芯入り ・・・・・・芯入り変化菊
二重の芯入り ・・・八重芯変化菊
三重の芯入り ・・・三重芯変化菊
四重の芯入り ・・・四重芯変化菊
五重の芯入り ・・・五重芯変化菊
近年は、四重芯が多いですが、三重芯でも相当難易度が高いはずです。それを四重芯や五重芯を引っさげて競技に挑む訳なので、業者間でしのぎを削っている様子がうかがい知れます。
私は、三重芯でもすごいと思います。皆様におかれましては、多重芯中毒に陥らないようご注意下さい。
さて、脱線しながらでしたが、一通りの説明を終わります。
今一度玉名を見てみます。
【昇り曲導付四重芯変化菊】
どんな花火でしょうか?玉名から想像してみます。
昇り曲導付四重芯変化菊
花火が打揚がり、上昇の途中でサービスの花火が開きつつ、四重の芯が入った大きな花火が開く。
こんなところでしょうか?
皆さんの想像と一致したでしょうか?
一番はじめにこの玉名を見たときと、同じ花火になったでしょうか?
この先は私の妄想にお付き合い下さい
玉名から、どんな花火が打ち揚がるか想像できました。
ここからは、私の妄想です。こんな花火が上がるかなと言う私の予想と思っていただいてもいいです。
私が思うに、「玉名」以外にも情報が隠れていて、「花火競技会」で「丸玉屋小勝煙火店」さんが打揚げる。結構な情報です。
この情報を加え、先ほどの【昇り曲導付四重芯変化菊】を妄想してみます。
花火競技会なので、コストではなく質を重視してくる。
(だからこそ、芯入り菊ではなく四重芯変化菊)
花火競技会なので、自分たちが見てほしい花火を持ってくる。
(丸玉屋小勝さんはキラキラした花火が得意分野。昔は、スパンコールとか言いましたが、今は何というのでしょうか?)
花火競技会なので、自分たちらしさを表現してくる。
(一般的なきれいな花火では心に響かないので、「あ、丸玉屋小勝さんだ。」と言われるような花火を上げそう。)
この条件で妄想を膨らませると、
質の重視とみてほしい花火から、四重芯で親星が消え際にキラッと光る感じではないかと思います。(キラキラ光る花火は作り置きがききにくいそうです。=コストがかかる)
また、曲導の部分では、丸玉屋小勝さんと言えば【昇り小花】の印象があります。競技会に向け、スパンコールの小花を使ってくるでしょうか?
これらの妄想をまとめると
昇り曲導付四重芯変化菊
花火が打揚がり、上昇の途中でキラキラした小花が開きつつ、四重の芯が入った大きな花火が開き、消え際にキラッと光る
妄想癖も、ここまで来るとすごいものです。我ながらあきれます。
しかし、こんな花火が上がればすごいとも思います。見てみたいです。
最後に
最後の妄想は余計でした。反省します。
皆さんは、玉名に対する理解は深まったでしょうか?
(いかんせん素人のため、誤りも多いかと思います。業界の方であったり、詳しい情報をお持ちの方は、コメント欄で教えて下さい。よろしくお願いいたします。)
この記事を通して、皆様の花火の見方が変わり、花火が今までと違って見えたとすれば、嬉しいかぎりです。
最後までありがとうございました。