赤川花火大会の楽しみ方 その4 今大会の見どころを紹介します
2024年8月17日土曜日に山形県鶴岡市で第31回赤川花火大会が開催されます。
はじめに
赤川花火の見どころなどの紹介記事を書こうと思いたち、記事を書き始めました。【その3】に引き続き、見どころを紹介していきます。
【会場で観覧する人】【TVで観覧する人】【動画配信で観覧する人】すべての人が、この記事を通じて花火の見方が変わり、より味わい深く花火を楽しめるようになっていただけたら幸いです。
赤川花火の見どころ
デザイン花火の部について
6番からは、デザイン花火の部が混じります。
デザイン花火の部はスターマインで争われます。
競技会なのでルールもあります。
【時間は2分30秒以内】
【打ち揚げ幅の制限は150m】
【玉の大きさは7号まで】
プログラムから拾えるルールはこのあたりでした。その他は公表されていないようです。
6番 響屋大曲煙火株式会社 (秋田県大仙市)
デザイン花火の部 「サンライズ・アゲイン」
割物花火になりますが、大曲の花火 春の章「新作花火コレクション2024」で最優秀賞を獲得しています。
しかし、今回は赤川花火の割物花火の部には参加しないようなので、このデザイン花火で「大曲 春の章 最優秀賞者」の実力を堪能してみて下さい。
7番 有限会社篠原煙火店 (長野県須坂市)
デザイン花火の部 「Be You~白いキャンバスをあなたの色へ~」
篠原煙火店さんは、玄人好みの花火と言われています。
【物量】や【派手さ】に流されず、淡々といい花火を世に送り出してくれている印象があります。
2019年赤川花火 デザイン花火の部 では、篠原煙火店さんの代表作ともいえる、「ひまわり」が4本(4発)上がりました。(「篠原煙火店 ひまわり」と検索すればすぐに出てきます。)
会場で見ていたときは「ひまわり」に見えたのですが、自信がなく、後日動画で確認したら、間違いなく「ひまわり」でした。まさかのスターマインの中の「ひまわり」。そのときは自分の緊張感のなさを恨みました。
4本も上がったのにスチル画像が出回っていないところを見ると、カメラマンの皆さんも、まさかスターマインの中でひまわりが上がるとは思っていなかったのではないでしょうか。
今年は、【ひまわり】上がるでしょうか?
どんなデザイン花火を見せてくれるでしょうか?
玉名について
8番からまた割物花火が続きます
玉名が理解できないと割物花火は楽しめないので、玉名についてまとめた記事をつくりましたので、玉名になじみのない方はご覧になって下さい。
業者名と玉名を見ただけで、どんな花火か想像できる方は時間の無駄になるので飛ばして下さい。
では、割物花火の部 8番からまた紹介します。
8番 株式会社山﨑煙火製造所 (茨城県つくば市)
割物花火は 「昇曲付五重芯菊先銀点滅」
自由玉は 「雫」
先ほど6番で登場した響屋さんが最優秀賞を取った、
大曲の花火 春の章「新作花火コレクション2024」の割物花火の部で準優勝の山﨑煙火製造所さん。響屋さんの次点でした。
大曲春の章の山﨑煙火製造所さんの花火を、会場観覧席から見ました。
打揚げから、真っ直ぐに上がっていくさまは、他の出品花火と一線を画す気合いを感じました。
五重芯の出来も素晴らしく、私は山﨑煙火製造所さんが優勝したと思いました。が、私の予想は外れ、準優勝でした。
今回の赤川花火から2週間後の、大曲の花火に同じ玉名でエントリーしているので、下衆の勘ぐりですが、赤川を最終調整の場として大曲に挑むのだと思います。
逆に言うと、大曲の花火と同じ花火を赤川で見ることができます。
9番 株式会社イケブン (静岡県藤枝市)
割物花火は 「昇曲導付四重芯変化菊」
自由玉は 「夢色万華鏡」
割物花火は曲導付の四重芯変化菊です。四重芯の出来具合に注目します。
自由玉は万華鏡となっているので、八方咲き系統だと思われます。
近年の八方咲きの進化や発展はすさまじいものがありますので、芯の有無や色使いに注目しましょう。
10番 有限会社太陽堂田村煙火店 (長野県茅野市)
割物花火は 「昇り雄花四重芯変化菊」
自由玉は 「山紫陽花」
割物花火は雄花付の四重芯変化菊です。四重芯の出来具合に注目します。
自由玉は山紫陽花となっているので、淡いブルー系統の千輪でしょうか?
諏訪湖周辺の山紫陽花はどんな色なんでしょうか?
皆さんも調べてみて下さい。花火師さんが花火を通じて表現したいものが見えてくると思います。
11番 株式会社齊木煙火本店 (山梨県西八代郡市川三郷町)
割物花火は 「四重芯引先青光輝」
自由玉は 「Rainbow Fall」
「聖礼花」に代表される、やわらかい色使いの八方咲きを世に送り出した業者さんです。齊木煙火本店さんの八方咲きは、私の妻が大好きな花火です。「なんと言っても癒やされる。」そうつぶやいてました。
今回は割物花火だけの参戦ですが、近年の、色数が多い花火を主流にした立役者でもあります。
余談です。コロナ禍前の話になりますが、赤川花火で齊木煙火本店さんが割物花火に参加していました。一緒に見ていた知人に「この業者さんは、地味にいい花火上げるよ。」と得意げに話したことがあります。
あとから、今回エンディングを担当するマルゴーさんの本家だと知り、バカ丸出しの自分にあきれました。今でも、齊木煙火本店さんの名前を聞くたび、無知な自分を思い出し恥ずかしくなります。
12番 市民花火
市民花火は、株式会社紅屋青木煙火店さんが担当します。
テーマは「Miraculous」
どんな選曲でしょうか?
(ピンときた方は、コメント欄で教えて下さい。)
市民花火は、紅屋青木さんが受け持つことが多かったので、安定の実力で捌いてくると思います。このプログラムは、おそらく2曲構成で組まれていると思うので、いつも通り、ゆったりゆったり揚げていただけると思います。
昨年は、オープニング担当でした。
選曲がビミョー(しかも前サビ)だったので、役不足感が否めませんでした。(花火鑑賞中心の、私の主観です。他意はありません。)
今年は、市民花火(おそらく2曲構成)なので役に不足はありません。思う存分力を発揮してくれることと思います。
私は、「花火は、自分の中で楽しむもの」だと思っています。
そう言いつつ、相対的な評価を口に出すのは、あまりよろしくないと思いますが、コロナ禍前に紅屋青木さんが担当した市民花火がエンディング花火より好評だった年がありました。私もそう思ってみていました。
エンディングを超えてしまうの?と思うかも知れませんが、実際そうでした。なので、市民花火をつなぎの花火だと思わず、エンディングを越える可能性があるプログラムだと意識しながら見ることをおすすめします。
ちょうど中間あたりなので、気持ち的にもダレてくる時間帯ですが、今一度姿勢を正して見てみましょう!
今回はこのあたりで終わりにします。
ようやく、12番まできました。前半の終了です。
当初、見どころ紹介と思い書き始めましたが、いつしか「赤川花火大会ガイドブック」風な内容に変わってしまいました。期待して読んでいただいた方には、お詫び申し上げます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。