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第118回長野えびす講煙火大会 に行ってきました。 【花火鑑賞】編

今回は、2024年11月23日(土)に長野市で行われた、第118回長野えびす講煙火大会を見に行ったときの様子についてお話しします。


気象条件は良好でした。

今回の花火は4人での観覧です。まずは、観覧場所にみんなそろって着席です。場所に馴染めていない状態で、打ち上げ会場の気象条件を観察してみます。

風向きは、観覧場所から打ち上げ場所に向かっています。風向きは文句なしです。風速は2m/sくらいでしょうか。微風です。空気は冷たいものの、湿度が低く空気に透明感があります。

風がもう少し強いと理想的なのでしょうが、花火を鑑賞するには、文句なしの気象条件です。


ドローンショーがスタート

17:30になり、ドローンショーがスタートしました。
ほぼ目の前にドローン飛び、ショーを繰り広げています。
しばらくするとショーに花火が加わります。花火が控えめなところが、好感が持てます。

この段階で、新潟では見ることが出来ない種類の花火も打ち揚がり、全体的にキラキラしており、そっちに目が行ってしまい、ドローンが目に入らなくなってしまいました。

大会前のウォーミングアップとして十分すぎる内容でした。


いよいよ大会スタート

長野えびす講花火大会の打揚げ業者さんは、信州煙火工業さんと紅屋青木煙火店さんでした。

前半は、1番のオープニングから始まり中盤の13番の百花繚乱プログラムまで、素晴らしかったです。

滑り出しは、オープニング含め若干忙しない感じの花火が続いた印象がありましたが、割物花火を挟みながら、徐々に落ち着いたペースになっていきました。

この忙しない印象は、オープニング花火は元気いっぱいの内容に企画されることが多いので、えびす講の花火がイマイチという話ではありません。
どこの花火大会でも、出だしはガツンとぶちかましてきますので、えびす講の花火もそのセオリー通りで、私の好みに照らして忙しなく感じただけで、悪い意味ではありません。

後半は、割物花火が多くなり、花火好き向けの内容が多かったと思います。芯入り割物は、四重芯を筆頭に多重芯の花火が楽しめ、非常に好感が持てました。多重芯の花火は、地元新潟では見たくても見られない花火なので、私も妻も大満足でした。

会場で一緒に見ていた、佐久市の知り合い夫婦に、「このレベルの花火は新潟県では打ち揚がらない。長野県がうらやましい。」と話したら、「そんなもんですかね~。」とご主人のそっけない返答。
長野県人にとっては、このハイレベルな花火が日常なのでしょうか?


エンディング

エンディングの花火は、2曲構成でした。

前半パート(一曲目)は、花火をしっとりと見せてくれました。
滑り出しは、花火を一発一発見せつけるようなペースです。

消え口をしっかりと見せ、なおかつ、「今のどうだった?」「次の花火も見て!」と語りかけてくるような絶妙な余韻。
消え口に曲導すらかぶせない、自信満々の演出。しびれました。お見事です。

しっとりとした前半パートは、玄人好みに振っているため、派手さは皆無と言っていいと思います。
しかし、あの、【音楽】も【花火の音】も遠のいて行き、叙情的な世界でただただ花火に見入る感覚をぜひ会場で味わっていただきたいと思った、前半パートでした。

つづいての、後半パート(2曲目)は、花火の色数も増えペースもあがってきます。

前半パートと同様、消え口をしっかりと見せつつ、一発一発を楽しませてくれました。あくまでも会場での感覚ですが、尺玉にはすべて芯が入っていたように思えました。(動画等で確認したわけではないので未確認です。申し訳ありません。)それくらい質が高く、贅沢な花火でした。

あと、全体を通じて感じたのは、レベルの高さです。
スターマインの中で三重芯・八重芯をサラッと上げる、芯入り八方咲きをサラッと上げる、スパンコールなどはキラッキラ、錦冠の中に色を混ぜこみ単調さを感じさせない。など、他にも沢山ありますが、随所に技術力の高さを感じました。

グダグダと能書きを書いてしまいましたが、これらを駆使したエンディング花火は理屈抜きに素晴らしい花火でした。


花火と同じくらい、素晴らしかったもの

花火も素晴らしかったですが、もう一つ素晴らしかったものがありました。

会場内のアナウンスです。

ラジオパーソナリティ風で、全国でも珍しいのではないでしょうか。

声の聴き心地が良かったのもありますが、
次の花火へ向け会場アナウンスが徐々に観客の気持ちを盛り上る。
観客が花火を見る姿勢を整えたところに、花火が打ち揚がる。
そんな流れに好感が持てました。

他にも、ミュージックスターマインが終わる毎に、使われた曲の紹介をしてくれたり、終始親切なアナウンスでした。
ほかにも、受け持ち花火業者名のアナウンスや、花火鑑賞のポイントを解説するなど、花火を楽しむに必要な知識と情報がしっかりと伝わってきました。

このスタイルの場内アナウンスは、淡々とした進行が求められる花火競技会では難しいと思いますが、競技会ではない花火大会では、このユニークな会場アナウンスをぜひ取り入れてほしいと思いました。

いつの日か、このスタイルが全国のファッションになることを期待しましょう。


最後に


長野えびす講の花火は、当初の予定に入れていませんでした。
今回は、思いついたように寒さ対策を含め準備不足のまま会場に乗り込んでの観覧でしたが、結果としては大満足の花火大会でした。

【質と技術力の高い花火】と【素晴らしい会場アナウンス】いずれも私の地元新潟県では味わえませんが、えびす講の花火では味わうことが出来ました。

皆様におかれましては、長野市に足を運び是非会場内でご覧になることを、私はおすすめします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


余談になりますが・・・

エンディング花火が終わり、大満足の中、帰り準備をしていると、佐久市のご夫婦(50代半ば)の動きがどうも怪しい。

みんなで片付けしているのに、ご主人の挙動が特に怪しすぎます。
すると奥様が、「最近は、加齢現象で涙腺がゆるくなっちゃってねー。」とご主人をかばうようにフォロー入れてました。

あんなきれいな花火を見せられたら感動して当然です。

会場入りして席決めの時に佐久市のご夫婦には、
「イチャイチャしたかったら私たちの後ろでいいですよ!」と伝えたのですが、「私たちそんな年じゃないから前でいい。」と言って私たちの前に座りました。

しかし、帰り道では夫婦仲よく手をつないで、私たちの後ろを歩いていました。

これも花火のなせる技なんでしょう。長野えびす講煙火大会恐るべしです。

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