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第50回 阿賀野川ござれや花火(2024年)に行ってきました。

2024年8月25日(日) 第50回 阿賀野川ござれや花火に行ってきました。

結論から申し上げると、実行委員会の熱量が伝わってくる素晴らしい花火大会でした。
他の大会と比較するのはナンセンスですが、打揚げ発数が少ない大会なのに、花火の質がそれを凌駕していたと思います。


会場に到着したものの、ザーザー降りの雨  本当にやるの?

今年のござれや花火は、天気の見極めが非常に難しい大会だったと思います。当然のように、実行委員会には花火をやるかやらないかの問い合わせが、相当数あったそうです。


17:30 会場到着

私たちが会場に入ったのが午後5時半過ぎ(打ち上げ開始2時間前)でした。この時、雨がかなり強く降り、大きめの傘を差していたのに、膝から下がびしょ濡れになるような強い雨でした。

たまたま、本部近くのスタッフ待機用のテントに避難させてもらい、大会本部周辺の緊張感を間近で感じることができました。


18:00 花火中止か・決行か

午後6時くらいだったと思いますが、
本部から会場スタッフに向けて花火大会決行が告げられました
会場スタッフの方々は、大降りの雨の中、慌ただしく持ち場に散っていきました。(その姿、本当に頭が下がりました。)

この雨も、午後7時過ぎには小降りとなり、やがて止みました。
結果から言えば、問題なく開催と言うことになりますが、ついさっきまでの大降りの雨を目の前に、大会決行を冷静に判断した実行委員会は、賞賛に値すると思います。


19:15 観覧席に着席

今回のござれや花火は、私と妻と知人の3人での観覧です。
観覧席(マス席)に着席し、花火会場を見渡します。花火打上げ用の台船が正面に見えます。
空の様子は雲が多少残る程度の晴れ空、風も微風ながら感じました。さっきまでの強い雨が味方し、空気は澄んでいました。

花火を楽しむ条件が揃いすぎており、今日の花火に期待が高まります。



第50回 阿賀野川ござれや花火がスタートしました

オープニング花火が始まりました。第一印象は、空気がきれい。
当然ですが、花火がキラキラしています。風向は南よりの風、風の強さもいい感じで、川の下流に向かって煙がほどよく流れていきます。

花火の好みになりますが、ゆったりゆったり上がるオープニングスターマインは、非常に好感が持てました。

欲を言えば、あと1秒くらい花火の間隔を開ければ、消え口がしっかりと感じられるため、さらに上質感が増すと思いました。

一般的には、花火が次々重なれば、派手さや豪華さを感じられます。
打ち上げ会場(環境)に恵まれているござれや花火は、派手さや豪華さではなく、質を追い求めてもいい花火大会だと思っています。

スターマインと言えども、花火の基本である【すわり】【盆】【消え口】をしっかりと見せるパートがあってもいいと思います。
ゆっくりゆっくり花火を打揚げるには、実行委員会の企画担当セクションが、相当な自信と信念をもって向かわないと、新潟県では実現しないと思います。

ござれや花火が【花火をしっかりと見せる打揚げ方】の先陣を切り、新潟県の花火大会に風穴を開ける覚悟で向かっていただきたいと思います。応援しています。

プログラムが順調に進んで行き、40番~49番の芸協花火(日本煙火芸術協会の花火)がやってきました。

新潟県外の有名花火師さんが9社、県内の花火師さんが1社、合計10発の花火が上がります。
私は、この花火が見たくて、ござれや花火に足を運びました。
新潟県内では県外業者さんの花火を見る機会が非常に少ないのです。しかし、ござれや花火では県外9社のハイレベルな花火を楽しむことができます。これだけでも、会場に足を運んで見る価値がある花火大会だと思っています。

参考までに、県外業者さん9社です。
㈱齊木煙火本店      山梨県市川三郷町
野村花火工業㈱      茨城県水戸市
㈱丸玉屋小勝煙火店    東京都調布市
㈱マルゴー        山梨県市川三郷町
㈲菊屋小幡煙火店     群馬県高崎市
㈲伊那火工堀内煙火店   長野県上伊那郡飯島町
㈱磯谷煙火店       愛知県岡崎市
㈱ホソヤエンタープライズ 東京都あきる野市
㈱紅屋青木煙火店     長野県長野市
(今回は、これらの業者さんが作った花火を、楽しむことができました。)

いずれも素晴らしい内容の、日本煙火芸術協会の花火でした。

その後もプログラムが進み、エンディング花火まできました。

今回は50周年と言うことで、かなり力が入っていたようです。八方咲きや時差式発光球を織り交ぜ、豪華な花火だったと思います。

今回のござれや花火は、花火好きの私にとって、大満足の花火大会でした。


勝手に察する、これからのござれや花火

今回、素晴らしい環境で花火を楽しむことができました。
しかし、ござれや花火に対しいくつか思うところもありました。

私の目には、ござれや花火の質や内容が、年々充実しているように見えています。と同時に、花火の充実ぶりに地域の盛り上がりが追いついていないようにも見えます。
観客の中で【昔のままの松浜花火】として時が止まっている間に、花火の質がどんどん充実してしまったパターンでしょうか。

現在のござれや花火は、有料席にお金を払って見るにふさわしい内容の花火大会だと思います。一方、地元の方はお金を払って花火を見ることに抵抗があると思います。

これと同じような雰囲気を感じるのが、山形県の赤川花火大会です。
花火の充実ぶりと地元の盛り上がりのアンバランスで、赤川花火の充実ぶりに気付かない地元民が、県外客から圧倒され、地元民が会場で花火を観覧しづらい状況が起きています。

そうならないためにも、地元民がござれや花火の良さに早く気付き、ござれや花火大会を大切に育てていってほしいと思います。


伸びしろ抜群 ござれや花火

今回の充実したござれや花火を見て思ったのは、会場の対岸、今よりも広い範囲の東区民を巻き込んで、阿賀野川両岸の地域でござれや花火大会を育てて行くのも面白いと思いました。

2尺玉を上げられる会場が有りながら、その2尺玉を両岸から観覧できる花火会場が有りながら、9社もの県外業者の花火が打ち揚がる花火大会なのに、地域の人がそれに気付かない。

伸びしろがたっぷりあるござれや花火がうまく育っていくか否かは、周辺住民の気づき次第かも知れません。

次の区切りは第55回大会でしょうか。
5年かけて、実行委員会にはあらゆる面で進化してもらいたいと思います。

私たちは、進化した5年後を見るのではなく、進化を続けた5年間を懐古できるような応援をして行きましょう。

【毎年観覧席で見る】
【今まで家から見ていた人を会場に誘ってみる】
【小銭でいいから協賛してみる】
何でもいいと思います。
5年間自分たちが応援した花火大会として、第55回大会を見てみたいものです。


県内でも独特の進化を続ける、阿賀野川ござれや花火に期待しましょう。

最後までありがとうございました。

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