【CS優勝】はじめまして日本、俺が市川座名九郎だ!【ラッカゴスペル】
ラッカゴスペルの全てをお話します。ラッカゴスペルの解説はCSを優勝してから公開すると私の中でずっと決めていました。ここ数ヶ月の間成績は悪くはないものの優勝にはあと一歩届かない状況が続いていましたがこの度1/11(土)に開催された飛梅CSでついに自身初のCS優勝を成し遂げることが出来ました!
今回は全文無料でラッカゴスペルの構築や各種対面についてお話します。
1.リスト
2.各種採用カード解説
・キリモミヤマアラシ 4枚
キリモミを1枚使用するとゴスペルのコストが2軽減されます。2枚使用して4軽減からゴスペルを無理やり出す動きは一応出来ますが実際にやったことは一度も無いです。デッキのメインの動きはここからゴスペルを発射する事ですがシャッフやガイアッシュで妨害されるのでその場合はゴスペルを素出しするプランに切り替えます。
・ドラゴンズハイ 4枚
セガーレやガイアッシュ等の妨害はこれで処理します。盤面に除去可能なクリーチャーがいなくてもゴスペル軽減のために空打ちすることは稀にあります。
・セイレーンコンチェルト 1枚
このカードはラッカゴスペルに必要なのかそうでないのか日々議論されているカードです。このカードを採用することで出来るプレイングがあります。マーダンロウの対策として事前にゴスペルをマナに逃がしたり、マクアの対策として2枚目のガリュミーズをマナに逃がしたりとマナゾーンを有効活用出来るようになるのはこのカードの利点です。トリガー能力も強く相手ターン中にトリガーしてブルーインパルスを回収するとそのままターン終了時に着地出来ます。殿堂カードというだけありこれ1枚の採用で見える世界が変わるので採用。
・ロストウォーターゲイト 1枚
3ターン目に確定でコルフレを打てるようになる8枚目の初動でありながら中盤以降はゴスペル、ラブ、ダンテを実質サーチ出来る神のカード。デッキの上に置く性質のおかげでマーダンロウを回避出来ます。
・ラッキーダーツ 1枚
このカードは大真面目に確定枠です。相手視点ではガリュミーズのような大味なカードを狙っていると思われていますがこのカードを使う本当の狙いは1コストでルーターを使用することです。ガリュミーズはただその先にある大当たりに過ぎないのです。頭の中で考えると最強カードなので引いた途端に脳死で使いたくなりますがそもそもこのデッキは光文明の数が少ないので基本的には光マナ要因です。使用する状況は多くないですが不可能を可能にするパワーがあります。パワーisGod。
・バーニングフィンガー 3枚
4枚にするかどうかはかなり考えましたが試行回数を重ねた結果3枚で特に困ることはないと結論付けしました。鳥対面は気合いでこれを踏ませましょう。
・勇愛の天秤 4枚
最近は青緑ハイパーエナジーやクローシスジャオウガのような序盤からクリーチャーを展開するデッキが増えてきたのでおまけのような除去もかなり重宝します。ゴスペルを早期に出さないといけない相手なのか序盤は盤面除去に徹してその後ゆっくり決着を付けられる相手なのかをしっかり見極めて正しい選択肢を取れるようにしましょう。
・オリオティスジャッジ 4枚
このカードを手打ちしたい対面はありますが1枚目はまずマナに置きます。序盤に光文明の確保が出来ているかどうかはこの後の試合の展開に大きく影響するのでまずは光文明をマナに確保してから決闘開始です。受け札としては言うまでもない優秀なカードです。
・コールドフレイム 4枚
ルーターなのに手札は増えます。手打ちで相手を足止め出来ます。ちゃんと受け札になります。もう意味が分かりません。明日から1枚しか使えないと言われても仕方ない完璧で究極のカードです。こういったイカレカードは使えるうちに使っておくものです。
・ファイナルストップ 1枚
基調な光単色枠。これも基本的にはマナ置き要因ですが相手によっては5枚目のガリュミーズです。ゴスペルが流行度の低いデッキ、所謂雑魚狩り力があると言われる理由はこういったロックカードによるマジレス性能が高いからです。
・ラフルルラブ 1枚
下面が呪文なので自分よりパワーの高い相手に自爆特攻をして無限EXターンを取ることが出来ます。アビスを相手にするときはマーダンロウで悪用されるのでさっさとマナに逃がしましょう。
・ミラダンテ𝐗𝐈𝐈 1枚
スカイソードやガレックといったこのカードの検閲を掻い潜る不届き者が増えましたがまだまだこのカードのロック性能は一流です。金トレ以外の新規イラストお待ちしております。
・ゴスペル 4枚
デッキの性質としてカマスやフウジンが効かない。修羅の道や真実を見極めよに実質耐性がある。VTには一切困らない。アナマルルから深淵やロストがテンプレから外れている。青緑ハイパーエナジーやクローシスジャオウガのようなこちらにとって有利な相手が増えている。これらの理由から現環境におけるゴスペルの通りは悪くないです。マジック、黒緑アビス環境と比較すると遥かに生き生きとしていて嬉しい限りです。ゴスペルにとって最も熱い瞬間は今です。乗るしかないこのビッグウェーブに。
・ブルーインパルス/真実を見極めよ 3枚
立ち上がるに枠を取られがちですがドラゴンズハイの使い勝手が大幅に変わる点、単純に横展開デッキに好き放題されるのが気に入らない点、そもそも立ち上がるを入れたところでマーシャルに確実に勝てる訳では無い点等々を考慮して結果的にブルーインパルスで良いという判断をしました。ゴスペル1体だけでは足りない打点を補強出来る点もグッジョブ。
・ガリュミーズ 4枚
99コストは勿論払いません。3枚の構築を偶に見かけますがそれはその人の引きが強いだけで一般人は絶対に引けないので必ず4枚入れましょう。ガリュミーズを3枚にしてエンドレスフローズンカーニバルを1枚入れるかどうかはお好みで。
3.デッキを使用する上での注意
基本方針としてはルーターで必要なパーツを集めるだけなので細かい点について補足します。
◾︎ルーターの効果でルーターを落とすと全てを失う
手札に余裕が無い状態でなんとかなれの気持ちでルーターの効果でルーターを捨てるのは辞めましょう。経験上何ともならないことが殆どです。ルーターが連鎖しなくなった瞬間このデッキは死を迎えます。ルーターを使用するときは次に使用するルーターをきちんと確保しておくことを意識して下さい。
◾︎光マナを序盤に生成する
光文明のカードはこのデッキには12枚しかありません。ゴスペル、ミラダンテ、ラフルルラブはその中でも特に手札にキープしたいカードです。しかしながら、そもそも光マナが無ければゴスペル発射もくそもなくせっかくの手札キープも無意味です。余程の理由が無い限り1枚目の光文明のカードはマナに置きましょう。マナに置いたカードは後からコンチェルトで回収出来るので心配ありません。
◾︎4キルはあくまでも上振れ
このデッキは4キルを狙うデッキでは無いです。あくまでも上振れとして存在するのが4キルです。このデッキには山札を多く掘れることによる行動の再現性と受け札に枠を割いていることによるカウンター性能があります。これらの要素を信用して勝負を急ぎすぎないことが大事です。
◾︎盾確認は必要最低限
ウォーターゲイトを使用すると山札を全て見ることが出来ますがこのとき全部のカードは見ていないです。勿論全てのカードの所在を短時間で把握出来ることが理想ですが私は必要な情報だけ得ることに絞って試合時間を確保することにしました。
①ラフルルラブとミラダンテは盾落ちしているかどうか
②ゴスペルはあと何枚デッキに残っているか
③マナゾーンを利用したプレイングをするためにコンチェルトはデッキに残っているかどうか
これらの要素はこの後のプレイングを左右するので最優先で確認しています。
◾︎ラブダンテのロックは次の『相手の』ターンの終わりまで
ラフルルラブとミラダンテの封殺効果は次の相手のターンの終わりまでです。つまりこちらがずっと追加ターンを取っている限りロック性能はずっと続きます。これを忘れている相手がトリガーを使用しようとする状況が何度かあったためその状況では必ず指摘しましょう。
◾︎ゴスペルの無駄使いにはご注意
当たり前ですがゴスペルが4枚墓地に落ちるとゲームに敗北します。このデッキはゴスペルを失うと何もかもお終いなのでゴスペルの扱い方は丁寧に行いましょう。相手がアビスならウォーターゲイトで固定したゴスペルをそのターンのうちにドローするのは無駄な行為であり相手がファイアーバードなら盤面にゴスペルがいる状態で手札に他のゴスペルをキープしている状態を作るのは大馬鹿野郎です。最初は誰でも間違いをしてしまうものなのでまずは間違いを恐れずに思った通りにプレイして下さい。正しい選択肢は数をこなしてようやく手に入れるものなのです。
4.各種対面解説
・ドロマーマーシャル
別に有利ではありません。相手がエクゾディアするか自分がエクゾディアするかの対決です。ただ他のデッキはガレックに怯えながら盾を詰めないといけないところをゴスペルは呪文封殺で安全に攻撃が出来るのでここは他と比べて優れています。無敵のキールロワイヤルをオリジャで除去することは一応出来ますがそれだけで最強デッキに勝てる訳では無いです。運ゲー対面なのでマーシャルが盾に4枚埋まっていることを祈りましょう。
・ファイアーバード
不利です。武が出たらゲームに敗北しますので以降は武は考慮しません。この対面は盾でなんとかする対面です。この対面で重用なのは2コストクリーチャーを敢えて除去しないことです。こうすると相手は3ターン目にハッターで攻撃をしてくるのでここの盾で返して勝ちに行きます。3ターン目ならオリジャが有効札なので少しでも勝てる可能性を上げるならこのタイミングを狙いましょう。ゴスペルアタック時に手札に別のゴスペルがいるとインタビュートリガー➡ハンプティで全てを失いますのでご注意。
・アナカラーマルル
上述したように深淵やロストのテンプレ追放によりかなり相手にしやすくなりました。2ターン目ルーター、3ターン目コルフレ、4ターン目ゴスペルポン置きの動きは今までは深淵かロストかの裏目が存在していたのでかなりギャンブル択でしたが今は安全にポン置き出来ます。守りが弱いのでキーナリーやゲンムなどの大型カード降臨の前にさっさとしばきましょう。
・青黒コンプ
カマス、VT、ランダムハンデスといったコンプの強い妨害に一切屈しません。シャッフだけは唯一面倒なのでゴスペルポン置きからミラダンテで1ターン稼いで返しのターンに勝ちに行きます。
・青緑ハイパーエナジー
有利です。とにかく序盤はリソース確保を妨害しましょう。序盤を凌いで相手が息切れしたらゲームセットです。
・クローシスジャオウガ
有利です。警戒するべき点は鬼丸対策で多色をマナに置かない。基本的にはルーターでデッキを回して盤面はジャオウガが出せるようになる直前で除去する。これを徹底しましょう。
・ドリームメイト
インパルスを全力で引いて下さい。引ければ盤面はインパルスで除去しながらルーターでデッキを回せます。1ターン目1コスメイ様は次のターンでトレスやマップを駆使して3コスメイ様に繋げられるのでインパルスが不在の場合は情け無用で全力で破壊しましょう。
5.最後に
『ゴスペルは最強ではないが最高のデッキである』
GPの強者がこんな名言を残していました。ルーターを使用する性質上行動に再現性がある点、封殺してから攻撃をするためトリガーによる逆転を許さない点、こちらは受け札が多いためカウンターで勝ちをもぎ取れる点、5000VTを一切ケアしなくて良い点、これらの要素が好きな方には是非とも使っていただきたいデッキとなっております。
私事にはなりますがアビスレボリューションでデュエマ復帰をしてからずっとCSで優勝することが夢でした。2024年9月までは碌に予選を上がることすら出来ませんでした。10月に3大会連続3位を達成したとき心の底から嬉しさが込み上げてきました。それと同時に勝つならこの環境しかない、全てを捧げて優勝を狙い行くという決意をすることになったのです。そこから数ヶ月の間使用するデッキが迷走していた時期もありました。ただ最後に信じたのは使っている間は最強で最高の自分になれる相棒でした。それが私にとってはラッカゴスペルだったということです。まだまだ全国大会に出場されるような選手には及びませんがこれでようやく私はそれなりに強い人にはなれたのではないでしょうか。これにて市川座名九郎の第一章は終わりましたがこれからもデュエマは続けていきますしCSにも出場します。俺たちの戦いはこれからだ!