恐慌の時代に備えて
私は近く世界恐慌がやってくると思っている。
今はインフレと呼んでいるがそれは違う。
スタグフレーションである。
インフレであれば通貨を株に変えることも良いと思う。
しかしスタグフレーションの場合は景気も悪化しているので、
株も暴落する。
それが恐慌である。
1929年の世界恐慌と現代は似た状況になっている。
・経済のグローバル化:世界大恐慌も現代も、経済がグローバル化しており、一国の経済問題が世界全体に波及しやすい状況である。
・保護主義の台頭:世界経済が不安定になると、各国は自国の産業保護に動き、貿易摩擦が激化する傾向がある。
第一次世界大戦後の米国はハーディング大統領で、米国は戦後の反動不況で失業率は20%を超えていた。
それに加えてスペインのインフルエンザで大量の死者を出していた。
現在のコロナパンデミックと類似している。
パンデミックと衰退した経済を守るためにハーディング大統領は自国優先の政策を掲げ景気回復を図った。
現代のアメリカファーストである。
その後メロン財務長官が減税政策を行った。
高所得者や企業への減税を行うことで、設備投資などの投資にお金が回り、景気回復が起こり、失業率も改善される・・・はずだった。
しかし減税したお金は投資ではなく、投機に回り株式を押し上げた。
上がった株式は更に配当やキャピタルゲインが行われ、利益は高所得者に回すようになった。
失業率は改善されないまま。
これが現代では減税ではなくバイデン政権のばら撒き政策になる。
市中にばら撒いたお金は投機に回された。
日本でもインフレの時には株をやれとNISAが促進され、更に米国株式が押し上げられている。
自動車や家電の普及で更に株が上がる。
現代はAIの半導体株が上がっている。
経済は昔も今もこの時点では景気が良く、株は上がり続けると勘違いする。
毎日の株価を市民が話題に上げ、マスコミもこれを煽る。
どんどん釣り上げられた相場は上限を迎え、その後歴史の通りバブルが弾け、世界恐慌に突入していくことになる。
現代もまったく同じ流れになりそうである。
特に今回は米国は減税政策ではなく、ばら撒きを行った。
これによる債務残高の上昇は国の財政を圧迫してしまう。
もう返済不可能となった債権は紙くずとなり、債権に支えられた米ドルはもう何の信用の裏付けがない。
米国債を多額抱えている日本もこの損害は計り知れない。
資本の殆どを米国債で所有している銀行や保険会社は不良債権を多額に所有することになり、破綻に追い込まれる。
銀行の貸し剥がしなども起こり、中小企業も破綻していく。
また銀行の倒産により、預金の引き落としが殺到するようになり、取り付け騒ぎも起こる。
ここまで来ると紙幣の信用もなくなり、経済は機能不全を起こす。
紙幣での物の交換はされなくなり、物々交換でしか食べるものも買えなくなる。
これが恐慌だ。
戦争もおこらない、恐慌もおこらない、南海トラフもおこらない。
だってずっとおきてないから。
そういう平和ボケから早く冷めて欲しい。
おきてほしくないという願望と実際におきないことは違う。
願望はあってもおきるときはおきる。
本当におきてほしくないなら、おきないように自らが行動しなければならない。
それが出来ていないならおきることを前提に動くべきだ。