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タイは地球上に存在した‼️(1)

こんにちは。池田と呼ばれている者です。
最近始めたnoteだが、文章の練習と思い出作りを兼ねてついこの前行ったタイ旅行の記憶を赤裸々に綴りたいと思う。

本当に素敵な国だったから、今後タイに行こうと漠然と思っている君のその想いを確実なものとする一助になれば良い。

そもそもタイってどんな国?

最近大麻の合法化だったり、それをタイから国内に持ち込んだ人がパクられたり色々世間をざわつかせてる国がそう、「タイ」だ。

インドシナ半島中央部に位置し、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ラオスと国境を接している。
仏教国なので、三代寺院と呼ばれる、目がまんまるになっちまうくらいに大きいお寺が国内1番の観光スポットであったりする。そんな国です。
そんなこととっくに知ってる?
まぁ、今から細かいおすすめポイントは書くつもりだから上記の内容は聞き飛ばしてもらっても構わないし、もっと知りたければ勝手にインターネットで調べてくれ!

一日目(日本からタイへ)

【メンバー紹介】

先にメンバーから紹介しよう。タイ旅行は俺含め高校の友人三人で計画した。同行した2人の友人は個人情報保護の観点から実名は伏せさせていただくが、便宜上その2人のことを

エドモンド本田(ふくよかな男)

キャミィ(強い女)

と、呼ばせて頂く。

2人は喧嘩をする。

我々も所謂苦学生の1人で、せっかく大学生なら海外旅行の一つでもしてみたいがいかんせん金が無い。ウンウン悩んでいたところに耳寄りなニュースが飛び込んできた。

HISの新春キャンペーンだ。

タイ行き帰りの飛行機にホテル2泊がついて1人10万ちょっとだった。

「そんな言うほど安いか?」と思った君、甘いね。
我々が泊まったホテルは「ハイアットリージェンシースクンビット」と呼ばれる、見た目良し、アクセス良し、施設良し、と3拍子揃ったスーパーラグジュアリーホテルだった。

そんな好条件を見せられたからにはトントン拍子で話が運び、初タイ旅行に漕ぎ着けた、という訳だ。

我々のタイまでの道のりはこう。

成田国際空港
↓4時間
香港空港(2時間待ち)
↓3時間
スワンナプーム空港

合計9時間の移動だった。
俺は当然の様に腰を痛めたし、成田で念のためと思って無印良品で買った、首に巻くタイプの枕は、俺の首の角度を不自然な角度でとどめておく拷問具及びお荷物になった。
みんなは付け焼き刃的に空路を豊かにする系のグッズを買わない方がいいと個人的なアドバイスをしておく。

第一の試練

香港空港での待ち時間、早速一つ目の試練が現れた。

喫煙所が無い。

香港空港は馬鹿みたいに大きくて飛行機発着のゲートが100数個ある。こうも広かったら流石に一つぐらい喫煙所あるだろうと鷹を括っていた池田だったが、エドモンド本田が俺にYahooの知恵袋を見せてきた、そこには
「喫煙所、現時点では全て封鎖」の文字があった。

エドモンド本田は、一呼吸置いて、ハンカチを差し出してきた。俺は、泣いた...

※ここでいうsmoking loungeとは有料ラウンジのことだ。貧乏人はここでも淘汰される。煙草は所詮金持ちの道楽なのか。

諦めの悪い俺は流石に残り5時間耐えれないと悟り、必死の捜索を開始した。
方々に聞いて周り、空港のマップシステムを総動員しても、見つからない。
唯一マップ上に存在した希望は、物理的にあり得ない位置にあり、どう考えてもエラーか、何らかの不備であった。

笑っちまうくらいしょげている俺

「あと5時間くらい耐えれるだろう」と自己暗示を念入りにかけながら香港空港で過ごしていたが、気が紛れないので散歩がてらおしっこに行くことにした。
香港空港は前述の通り大規模なので、内部構造は悪意を感じるほどに複雑。

トイレを探して取り止めもなく歩いていると、気づくと俺は無人の超巨大な空間に辿り着いていた。

かなり不気味な場所で、異常に静まり返っている。
バイオハザードだったら、突然凄い轟音と共にタイラントが現れるかんじ。
奥まで進むとトイレがあって一安心。

入ろうとしたら横に万国共通のピクトグラムでタバコがかかれた看板があり、俺はまた、泣いた。

先のマップが指していた場所はここだったのか。

その喫煙所は空へ飛び立つ飛行機を眺めながらタバコが吸える、人生で最も良い喫煙所だった。
冷静さを取り戻した俺は、無事に香港から飛び立ちタイまでグッスリと眠った。

香港航空の航空機は
羽がトーストくらいの厚みしかなくて心配になった。

タイに到着

なんやかんやあって無事にタイに到着した。
キャミィと俺はある程度英語が喋れるが、エドモンド本田は少々英会話に不安があったようで、かなりの覚悟を決めてイミグレーションに向かったが、最近の空港は進んでいるのか、一言も入国審査官との会話はなかった。

タイでのファーストカルチャーショックはなんといってもトイレだった。

プリズンブレイクでしか見たことが無いような雰囲気の、マイナスオーラ全開のトイレで、現代技術の粋を集めた空港でさえこれなのだから、下町で遭遇するトイレを想像するとなんとも憂鬱になった。

第二の試練

無事入国した我々を待ち受けていた第二の試練は、灼熱だ。空港から出たのが大体23時くらい。日付が変わる手前の気温が40度だという。立っているだけでじわじわと汗が吹き出す。

「俺は生きて帰れるのか?」

本気でそう思った。

真っ先に向かったのは喫煙所。
なんだか見たことのない灰皿で、すごく異国情緒を感じた。

ウィスキーピークのサボテンに刺さった墓標くらいタバコが灰に刺さっていた。まさに墓地。
俺たちは丁寧にフィルターを下にしてタバコを灰に刺し、お線香にしてその場を後にした。

タイのタクシー

スワンナプーム空港からスクンビット(我々のホテル)までは30キロくらいあり、ホテルまでの送迎のバスオプションを渋ったので、タクシーでホテルに向かうしかなかった。

タイのタクシーは実は値下げ交渉ができる。というのもタイは日本のようにメーター制ではない。乗車の際に行き先を伝え、費用を聞き、値下げ交渉の後、納得したら乗車という流れになる。

それを予備知識として知っていた俺は、良いところ見せるチャンスだと思い、エドモンド本田とキャミィを背に勇んで空港の前に停車していたタクシーへ向かった。

交渉は隙を見せてはならん。強気でいけ。とタイ経験者に教わっていた俺は、タクシーの前に立っていた肌の焦げたおじさんに開口一番。

「メーターは使いますか?使わないなら乗らないんですけど。」と喧嘩腰とも取れる口調で言い放った。

するとおじさんは少々困惑した様子で
「タクシー予約機のレシートを見せてくれ。」
と言った。

そんなもの持ってはいなかった。
俺は最高の発音で”sorry”と言った。

出鼻をくじかれた俺は、正当な手続きを踏んでタクシーに乗り込み、なんならメーターも使用して交渉の余地もない正規の値段でホテルにたどり着いたのだった。

つづく

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