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タイは地球上に存在した‼️(2)
池田です。今回はタイ旅行記Part2である。
前回からだいぶ日が空いたからか、タイの記憶が乾いたボンドくらいの色(だいぶ薄まっているということの分かりやすい例え)になっているので、カメラロールを見て振り返りながら書こうと思う。
ホテルに到着(1日目)
なんとかホテルに到着した池田一行。
だいたい深夜1時くらいに到着した。
決死の値段交渉により一時険悪な雰囲気になった車内だったが、下車の際にタクシーの運転手に「タクシー代を必死の形相で切り詰めないとタイを楽しめない可哀想で貧しいジャパニーズ」認定されたのか、微笑んで俺の肩を優しくさすると端数の20バーツくらいまけてくれた。
タイ人の優しさに触れた人生初モーメントに俺はすこぶる良い気分だった。
豪華絢爛なホテルで我々を対応してくれたのは、フェミニンな男性ホテルマン。
彼はめちゃくちゃ英語が達者で、リスニングスキルに欠ける俺は、「デポジット」という聞き慣れない言葉を200回くらい聞き返した。
(デポジットとは食事代や電話代等記載のないサービス内容の支払いを保証するための預かり金である。)
タイでの滞在期間が満足に無いので、次の日の朝が早いことを見越して寝る予定だったが、ホテルまでの経路で目に入ってきた繁華街の賑わいに後ろ髪を引かれて、荷物を置くと早速、我々は夜の街に繰り出した。
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激臭大国タイ
結論から言うとタイの街はかなり臭い。
独自調査によりニオイの元は下水処理の甘さだと後日判明したのだが、その他にも
街路でよく分からない原材料不明のビショビショな球状の食べ物が売られていたり、SAWのワンシーンくらい何かしらの臓物がパンパンに詰まれた荷台があったり、極め付けはシーフードレストランみたいな所で海産物が野晒しで陳列してあるのでハエがたかって、ネズミがその横でご飯を食べていたりした。
レストランの看板には大きい字でdeliciousと書かれていた。そんな訳があるか。
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大麻大国タイ
大麻はタイではリーガルだ。厳密には医療用大麻が合法で、娯楽用は違法らしい(?)
そこらへんはよくわからない。
ただ、現地で知り合ったおじさんは、懇々と我々に大麻の素晴らしさを演説し、enjoyと連呼していたので、まぁ、暗黙の了解なのだろう。
日本に生まれ育った我々は自販機くらい乱立する大麻ディスペンサリーに息を呑んだ。
神に誓ってこの旅で大麻はしてないが、こりゃあ賑わうだろうなと1人でうなずいた。
街を行き交う人も普通に大麻を吸いながら歩いている。
目を真っ赤にして仲間と笑いながら闊歩する人も居れば、道の隅で体を丸めて別の世界へ旅行している人もいた。でもそういう人達は皆一様に目が血走っているので、少し怖かった。
あと、道に並び立つ屋台みたいな装いの大麻屋さんには決まってコンドームとか、バイブとかのピンクグッズが一緒に売られていた。
大麻で脳みそビシャビシャにして、セックスするのがある種のテンプレートなんだろうな。
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タイの水道水
一通り街を回って帰ると、順々になってシャワーを浴びて寝る準備に取り掛かった。
俺はお得意のジャンケンで勝ち、ラグジュアリーホテルのお風呂を最初に使えることになった。
バスタブの前には大きい窓があって、外の景色を見ながらお風呂に入れるワクワク仕様だったが、ホテルの目の前には別の大きなホテルがあって、景色もへったくれも無いので、そっとカーテンを閉めた。
別段面白いこともなくお風呂を済ませた俺は、当然歯磨きをした。その段階でかなり眠かったのでボーッとしてたのだが、「タイの生水を口に入れてはいけない」という最上級の注意事項を失念していて、水道水で口を濯いだあと、服に袖を通している時に気づいた。
気にしすぎかもしれないが、衛生なんて気にすれば気にするほど良いので、少し凹んだ。腹痛を抱えてのタイ旅行を想像すると気が重くなった。
結果、杞憂に終わったのだが。
そのショックが大き過ぎたのか、旅行から1ヶ月以上経った今でも、口を濯いだ後口腔内に残留した水分を念入りに吐き出す癖がついている。
2日目
タイ料理の洗礼
6時に起きると、我々はモーニングをいただきにホテル内のレストランに向かった。
レストランはバイキング形式で、流石観光用ホテル、タイ料理と聞いて想像できる料理は大抵置いてあった。
各自喜び勇んでタイっぽい串や、タイっぽい麺、タイっぽい飯を皿に盛りに盛りいただいたのだが
なんか臭い。
どうやらナンプラー(魚醤)と呼ばれる、タイ料理をタイ料理たらしめる調味料のにおいらしく、俺は好きじゃなかった。
この時点でタイ旅行における、食事全般が楽しみじゃなくなってしまった。残念と言わざるを得ない。
嫌いな食べ物が基本なかった俺だが、それ以来嫌いな食べ物を聞かれるとナンプラーと答えている。
一応残さず食べて、それでもまだお腹が減っていたので、シリアルを山盛りにして、食べた。涙が出るほど美味しかった。
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危険な乗り物「トゥクトゥク」
2日目の目的地は三大寺院。
ワットポー、ワットアルン、ワットプラケオと呼ばれる巨大な寺院が、それぞれ近いエリアにあると聞いて、こりゃ好都合と我々はトゥクトゥクを止めた。
ここで出てきたトゥクトゥクは今回の旅のハイライトの一つだ。
三、四人乗れる、後ろが荷台のような形になったバイクみたいな乗り物で、交通量や、法定速度、中央車線やその他のルールが遵守されてなさ過ぎるタイにおいて、ジェットコースターに匹敵するスリルと爽快感を兼ね備えたスーパーウキウキライドであった。
乗りながらネットで見たんだけど、どうやら旅行者保険に入ってなかったら絶対乗らない方がいい乗り物らしい。
そりゃそうだ。
でも、「危険」という心のストッパーが作動しないくらい楽しい乗り物だった。
なお、下町なのでここからは値段交渉が必須だ。
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ワットプラケオと未曾有の危機
ワットプラケオに着く頃にはすっかり日も登って、晴天も合わさって茹だるような暑さ。まだタイの夜の暑さしか経験してない我々にはかなりこたえた。
ワットプラケオはタイ防衛省の目の前にあり、銃を持った軍人がそこら中にいるのでエキサイティングだ。
しかし、ここから本気で危ない事が起きる。
チケットを購入して入場ゲートに向かうと、マスクが無いと入れないと言われ、Uターンして購買に向かうことに。
マスク購入の際何らかの手違いでエドモンド本田のチケットを俺が奪っていたらしく、手元に2枚のチケットを持っていた。
マスクをつけて入場ゲートに戻り、チケットを見せると何故か俺の手には2枚のチケットが握られている。
自分自身エドモンド本田からチケットを取り上げている自覚がなかったのでおどおどしていると、訝しげな顔をしたスタッフの人が「チケット何円だった?」と俺がスリかどうか確かめる質問をしてきた。
仮に俺がスリだった場合当然答えられない。
ここで普通に値段を言えば良かったのだが、マジで値段が思い出せなくて、弱パニックに入ってしまった!!
しどろもどろになって、確か1人500バーツだったのだが、2000バーツとか意味わからないことを口走ってしまった。その時の俺の思考回路は自分でも分からない。
スタッフの人は俺を黒だと思い、警備員に目配せし、屈強なガードがこちらに向かってきた。
弁解できるほどの英語力が無いので万事休すかと思った所で汗だくのエドモンド本田が「ちょ、おまっ、ビビったー!お前俺のチケット取ってる!」と後ろから声をかけてくれた。
俺は、「そういうこと」と言わんばかりの顔をして、難を逃れた。危なかった。
ワットポーは、大きかった。
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つづく