過大評価の早川さん / 過少評価の花沢さん
テレビ東京のドラマ「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」で、主人公たちの会話の中に、「カニクリームコロッケが過少評価されている」という話があった。私はその意見に激しく同意する。カニクリームコロッケはとても美味しいが、大好物や御馳走の例として挙げられることは少なく、脚光を浴びにくい存在にあるといえる。
ドラマ視聴後、個人的にも過少評価ないしは過大評価されているものについて考えてみた。私が真っ先に思いついたのは、アニメ「サザエさん」に登場する、主人公・磯野カツオの同級生の女の子たちである。よく物語に登場するのは、茶髪ボブのカオリちゃん・ショートカットの早川さん・2つ結びの花沢さんの3人組だ。
まず、過大評価されているのは早川さんだと考える。早川さんはカオリちゃんと並んで、カツオにとって「気になる女の子」として描かれる。早川さんもそれを自覚しており、ヒロイン然としてふるまっているように見える。そこが謎である。カオリちゃんは、頭にリボンをつけていることからも高嶺の花・憧れの女の子というポジションにあることは納得できる。しかし、早川さんに至ってはビジュアルにおいてそれほど花沢さんと差があるだろうか?
一方で、過少評価されているのは花沢さんである。花沢さんは元気で快活、席も隣でカツオにとって最も身近な女の子だといえる。父親は「花沢不動産」という不動産会社を経営しており、カツオが花沢家を訪れた時はケーキを出してもてなしている。カツオに好意を抱き、様々な場面で助けとなっている花沢さんだが、カツオはそんな花沢さんを疎ましがり、他の女の子と比べて「はずれ」であるように扱っている。これはあんまりではないか?
カツオが花沢さんのありがたみに早く気付くことを祈るばかりである。