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第二種電気工事士に二ヶ月程度の独学で合格した方法【全文無料】


このnoteを書こうと思った理由

私がこの資格を取ろうと思ったきっかけは単純で、芸人のさらば青春の光のYoutubeチャンネル”五反田ガレージ”にてスタッフの廣川さんがこの資格について触れていたことでした。
元々DIYに興味があったのと、コンセントの増設ができるといった点に興味をひかれて衝動的に申し込んだのが始まりです。

後述しますが、試験を受けるにあたってYoutubeで情報収集を行いました。その中で電気工事士の人手不足が懸念されている(「電気工事士」に迫り来る2024年問題。人手不足に対応するためのパナソニックの戦略)ことを知りました。(実際にそういった懸念に対応するために電気工事士の試験回数が年2回に改正されたりしています。)

データがあるわけではないのですが、この試験を受けられる方って私のようなDIYに興味がある人よりも、実務で資格が必要な方が圧倒的に多いように見受けられました。
こういう資格試験って何が大変って勉強することが一番大変なんですよね。特に免状が付与される資格だと実務とは縁遠いところも勉強しないといけなかったりして。

合格率から言って難関資格ではないですが、試験勉強そのものに対するハードルは変わらないわけで。
人口減少による供給量不足にはどうしようもないですが、たかが試験の壁ぐらいは低くする一助になればというのが私の思いです。

私のバックグラウンド

合格体験記とかもそうですけど、How toを教える人の背景情報は必須だと思っています。キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみたらその道のプロだったりして前提条件が違いすぎて全く参考にならないことってありません?

なのでまずは試験に関係するであろう部分に関して、私の簡単なバックグラウンドを記述していこうと思います。

  • 四年制大学経済学部卒。数学は苦手ではないですが、ばりばりの文系です。

  • 高校での履修理系科目:生物。物理は中学生以来勉強していないです。暗記が苦手だったので公式とか一切覚える必要のない生物にしました。

  • 職業:事務系サラリーマン。電気の”で”の字も関係ありません。この資格は1ミリも本業の役にたちません。

  • 保有資格:普通自動車免許。資格試験マニアではありません。宅建を大学生の時申し込みましたが勉強するのが嫌すぎて本屋で”漫画でわかる宅建士”みたいなのを立ち読みして挑んで落ちました。

ざっと読んでもらえればわかるように、完全な0スタートです。唯一関係してくるのは計算が苦手ではないことぐらいですが、難しい計算はないので大きく関係はしてこないと思います。

勉強期間

前述したように、私は試験勉強が嫌いです。モチベーションがわかないんですよね。Youtubeで電気工事士対策の動画を見ると三ヶ月前からコツコツやれと言っていましたが無理でした。以下に筆記・実技(技能)それぞれの勉強時間を書いておきます。

筆記試験

試験開始1ヶ月前〜1週間前:30分/日
試験1週間前:2時間/日
ちなみに筆記試験はCBTではなく試験会場で受けました。最初はCBTの予定だったのですが、試験まで時間がたっぷりあった方がお得!とCBTを断念しました。
結果:88点とかだったような。試験開始から1時間経つと退出できるのですが、暇すぎて3回くらい解いてました。時間余っていたのに満点取れなかった理由は後述します。

技能試験

試験開始1ヶ月前〜:1時間/日
結果:試験終了5分まえに配線ミスに気がつきましたがギリギリ間に合いました。

もうわかると思うのですが、私は尻に火がつかないと動かない人間です。
2ヶ月で余裕だった!wというわけではなく、2ヶ月でなんとか間に合わせたというのが近いです。
前からコツコツと勉強していたわけではないので、与えられた勉強時間は2ヶ月を超えることはなかったです。(自業自得ですが)

ただ一つだけ言っておきたいのは、第二種電気工事士試験は2ヶ月勉強すれば受かるから余裕で、舐めていい、とか勉強なんてしなくていいと言っているわけではないです。
勉強ってコツコツやるのが一番偉いし身につくんですよ。付け焼き刃なんて誇れるものではない
2ヶ月で合格しても半年で合格しても結果は同じなので焦る必要はないんです。合格はゴールではなく、スタートで、合格までにかけた時間を競っているわけではないのですから。

ここ伝えるのが難しいのですが、効率よく勉強すれば短期間でも合格できる資格であって、試験勉強そのものに必要以上に身構えたり、苦しんだりしなくてもいいということが主旨であるとわかってもらいたいです。

この資格試験を受験される方は必要に迫られてという方が多いと思います。

私のように自主的に飛び込んだものは落ちても自己責任ですが、会社命令や人生設計で半ば強制的に受けざるを得ない人には合格へのプレッシャーが付き纏います。
時間もないでしょう、やる気も起きないでしょう。
でも大丈夫、勉強すれば受かります。

勉強につかった教材 筆記試験編

簡単に書いておきます。リンクは余力があったら貼っておきますが、アフィリエイトとかではないのでここから直接買ってもらっても大丈夫です。

【すい~っと合格赤のハンディ】ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士学科過去問

余談なのですが今発刊元のTool boxさんのHPを見に行ったら2025年2月をもって業務終了していました…ショック

最初に言っておきますが、いわゆる参考書は一切手をつけていないです。
一応同じ出版社から出ているのものを一冊買いましたが、読んでると眠くなってしまって10ページくらいで断念しました。

9割この本です。
他の資格試験に応用できるかは知りませんが、第二種電気工事士試験に限って言えばこれだけで十分です。
理由ですが、この本を見てもらえればわかるんですが、
筆記試験で出題されるのは過去と同題、もしくは類題がほとんどだからです。
資格の性質を考えればわかりやすいのですが、この試験が問うているのは必要なことをしっかり理解できているかどうかなんです。大学の受験勉強とかと違ってそこに応用は求められていません。運転免許試験と同じですね。
なので過去問で問われることをマスターしておけば間違いないです。

私と同じ性質の人は激しく同意してくれると思いますが、参考書って眠くなるんですよね。受動的すぎて退屈なんですよ。
その点過去問は能動的です、自分から問題を解かないといけませんからね。黙って見ていても無なので、寝ている暇はありません。

まずはこれを全問解いてください
何も知らないから解けない?いいんですよ。大切なのは動くこと何が問われているかを肌感覚で知ることです。
まず試験勉強に手をつけたという実績解除することが大切です。
その後繰り返し解いて覚えていくのです。
ただ一気に全部やると出来なさすぎて腹が立ってくるので、セクションごとに区切ってやりましょう。

具体的に言うと、

記号問題セクションだけを全部解く(1周目)
解説を読みながら未知(わからない)を潰していく。
1周目で間違えた問題にチェックつけたらダメですよ。真っ黒になります

2周目をやってみる。多分何問かは正解します。

3周目をやってみる。この辺りでもう参考書一読したのと同じくらいの状態になってます。間違えた数が少なそうならチェックつけていきましょう。

間違いはゼロになるまで繰り返す。
次のセクションへ移動する。

これ大変そうに思えますけど一番手っ取り早いです。3回目くらいからは解くスピードも上がっているので隙間時間でもできるようになります。

正直振り返ってみると筆記の勉強はこれだけで十分だと思います、が
そう断言できない理由もあります。
当たり前ですが全てを網羅しているわけではないんです。
特に写真鑑別、あと複線図は解説が不親切。
この二つを補うために私は後少し別のもので勉強しました。

第二種電工試験の虎 HOZAN公式サイト&Youtube

皆さんご存知HOZANさんです。
写真鑑別はここの学科試験対策

複線図対策はYoutube

で勉強しました。
やっぱり動画だとわかりやすいんですよね。
しかしそれでも複線図には苦手意識がありました。特に3路スイッチとかその辺りがなんかしっくりこない。
その苦手意識を払拭してくれたのがあるYouTubeチャンネルでした。

ガミデンキちゃんねる

余談ですが、ずっとカミデンキだと思っていました。
これは人によると思うのですが、当チャンネルの複線図を書くプロセスが私にははまったのでこれで苦手意識が払拭されました。
複線図は技能試験でも必要となってくるので時間があれば完璧にしておいて損はないです。

反省点

試験時間に余裕はあったのですが満点は取れませんでした。
人に勉強法を説くのであれば再現性がなければいけない(≒運で合格したのを勘違いしてはいけない)のでここは説得力に欠けるのですが、理由は1つです。
勉強時間が足りなかった。
過去問を全て解け!
と偉そうに言いましたが、私は一部解いていません。
あの勉強時間で間に合うわけがないんですよね。
勉強した部分でもどうしても疎かになってしまうところはあって、そこを間違えてしまいました。
皆さんは同じ轍を踏まないように余裕を持って勉強に取り組んでください。

勉強につかった教材 技能編

ここからは実際に使用したものと、使用しておけば良かったものを書きます。
技能試験は時間との戦いです。反射神経で対応できるように習熟させておく必要があります。

候補問題

公式から出ている13題のうち1題がランダムに出題されます。
まずは複線図を素早く完璧に描けるようにしておく必要があります。
私は13題全て2分以内に複線図を描き終えることができるようにしておきました。(3色ペンを使いましょう)
正直試験では複線図無しでも配線できましたが、結果的に配線ミスに気がついたのは複線図のおかげだったので描いた方がいいです。

複線図を描けるようにするために筆記試験でも触れました以下のYoutubeチャンネルで勉強しました。

配線と各種器具

私は時間がなかったと、お金を出すのをケチったので、配線や器具はメルカリで端材を買いました。
結果的に言うとこれは失敗でした。
器具はともかく、配線は端材なので十分な長さのものがなく、本番対策には不十分でした。
実際、私が本番と同じ環境でやれたのは1題だけ。それが試験で出ればよかったのですがそんなこともなく…

なので私は切り替えて被覆の処理と各器具との接続だけ徹底して練習しました。特に欠陥になりやすい、のの字まげなどは100回やったら100回成功するくらいまで練度を高めました。
私も合格通知が届くまで不安だったのが、自分では出来たつもりでも禁忌を犯していて不合格という事態でした。
不合格の理由がわからないのでモチベーションも下がるし、対策も出来ないのでここでミスするのが一番しょーもないです。

そしてこの資格の意義を考えた時、欠陥はあってはならないです。
実際に工事した際に大事故につながり、最悪の場合死亡事故にもつながります。
試験合格はあくまでスタートであってゴールではないのです。とって終わりの資格マニアなら問題はないでしょうが、ほとんどの人にとっては違います。
なので欠陥対策はしっかり行いましょう。

私は怠慢のために時間と材料がなかったので、取捨選択を迫られましたが、そうでない場合は、多少お金がかかってもいいので候補問題全題に対応できるように部材を揃えましょう。
技能は出るものが決まっているので練習しておけばまず受かります。手を動かすので身につきやすいです。

終わりに

つらつらと衝動のままに書いてきましたが、やっていることは単純で、”同じことを繰り返す”だけです。
ただ何をどう繰り返すか、目的意識をもって行うかで結果に大きく違いが出ます。
今回私が挙げた問題集などはあくまで例で、同じものを使う必要はないと思っています。巷には優秀な教材が溢れているので、すでにご自身が所有しているものがあればそれを繰り返せばいいです。
ただまだ何を手につけたらいいかわからない、不安がある方に対して少しでも希望を与えられたら幸いです。

この記事は自己満足なので収益化もしていませんが、仮にこの記事で合格できた!お返しがしたい!という方がいれば、蒸気でホットアイマスク代をいただけると疲れ目が喜びます。

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