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創造性を解放しろ:書籍『ずっとやりたかったことをやりなさい』でアーティスト性が目覚める

もったいない


本記事は、ジュリア・キャメロンの書籍『新版 ずっとやりたかったことを、やりなさい 』を要約したものとなっています。

皆さんに少しでも多くの本に触れてほしい。

興味を持った本はご自身の手に取り、どんどん読んでいってほしい。

絶対、心が動かされる一文があるから。


このような気持ちで、要点だけサクッと簡潔に要約させてもらっています。
文字数は全体で4000文字程度。

皆さんの本選びの参考になれば幸いです。


内容紹介


ジュリア・キャメロンの『ずっとやりたかったことをやりなさい』は、自己の内にある創造性を発見し、育むための実践的なガイドブックである。

本書では、誰もが持つ創造力を再び解放するための12週間のプログラムを提供してくれている。

このプログラムを通じて、読者は自らの芸術性、そしてクリエイティブな潜在能力を最大限に引き出し、己のうちに眠るアーティスト性をいかんなく発揮できるようになる。

特に創造的なブロックや自己批判、内なる恐れを乗り越える方法に焦点を当てており、創作をするためのスキルや技術だけでなく、心の障壁に対処するための精神的なアプローチも記述されています。

本書は単なる「芸術家のための指南書」ではなく、すべての人々が持つ潜在的な創造力を引き出すための手法を教えてくれるもの。

ビジネスマン、教師、親、学生、そしてアーティストを含む、あらゆる職業の人々にとって有益です。

創造性は人生のあらゆる分野で発揮されるべきものであり、それを抑え込む要因は誰にでも存在するという考えのもと、本書は進められていく。


著者プロフィール


ジュリア・キャメロンは、アメリカの著名な作家、教師、芸術家として知られている。


経歴

1948年3月4日にイリノイ州リバティビルで生まれ、シカゴ近郊で7人兄弟の2番目の子としてカトリックの家庭で育つ。


職業と活動

キャメロンは多岐にわたる才能を持つ人物で、以下のような活動を行っています。

  • 作家: 最も有名な著書は1992年に出版された『ずっとやりたかったことを、やりなさい』。

  • 教師: 主に創造性の開放や執筆について教えている。

  • 芸術家: 詩人、劇作家、小説家としても活動。

  • 映画製作者: マーティン・スコセッシと3本の映画で共同制作を行う。

  • ジャーナリスト: ワシントン・ポストやローリング・ストーン誌で執筆経験がある。


主な作品

キャメロンは数多くの著作を発表していますが、代表的なものには以下がある。

  • 『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(1992年)

  • 『ヴェイン・オブ・ゴールド』(1997年)

  • 『ハート・ステップス』(1997年)




第1章:創造性の回復


①創造性は誰でも持っている

本書は、創造性は全ての人間が等しく持っているものである、という前提からスタートする。

ジュリア・キャメロンは、創造性は特定の才能や職業に限定されるものではなく、すべての人が日常生活の中で活用できる資源であると強調しています。

しかし、社会的なプレッシャーや過去の経験から、私たちはその創造力を抑え込んでしまうことが多い。

たとえば、幼少期に絵を描くことが好きだった人が、他人からの否定的な評価や批判によって、絵を描くことをやめてしまったケースなどが挙げられます。

そうした「創造的ブロック」を解消し、再び創造性を開花させる方法として、キャメロンは自分自身との対話を重視している。


②モーニングページとアーティストデート

キャメロンは、二つの基本的な実践手法として「モーニングページ」と「アーティストデート」を提案している。

モーニングページとは、毎朝起きた直後に3ページ分の手書きの文章を書き綴るというもの。

書く内容に制限はなく、脳に浮かんだことならば、どんな思考でも構いません。

「おはよう」とか「いつもよりスッキリ起きれた」など、この程度のことでもいい。

キャメロンは、これが心の中に蓄積された雑音や、無意識に抱えている不安を排除し、創造的なエネルギーを引き出すための最初のステップであるとしています。

もう一つの「アーティストデート」は、週に一度自分自身をクリエイティブに刺激するための活動に時間を費やすというもの。

これは他者と一緒ではなく、自分一人で行うことが重要で、映画を観たり、博物館を訪れたり、新しい趣味を試したりと、心を豊かにする体験を通じて創造性を刺激します。

これにより、外部からのインスピレーションが得られ、新たなアイデアが生まれる土壌が整うのである。


第2章:自己批判からの解放


①内なる批評家を沈黙させる

創造性の発揮において最大の障壁の一つが、内なる批評家の存在だ。

この批評家は、自己批判や自己否定の形を取り、常に「自分には才能がない」「無駄なことをしている」という声を私たちに囁きかける。

キャメロンは、この内なる批評家が、しばしば過去の否定的な経験や他者の評価に基づいていることを指摘している。

ここでは、その批評家を無力化し、自分の内側から湧き出る創造力を自由に発揮する方法が、詳細に解説されています。


②認知の再構成

内なる批評家を克服するための一つの方法として、「認知の再構成」が提案されている。

これは、否定的な思考をポジティブなものに変える訓練。

たとえば、「自分には才能がない」という考えを「私は今、学んでいる最中だ」という考えに置き換えることです。

キャメロンはこのプロセスを繰り返すことで、少しずつ自分自身への信頼を回復し、創造的なプロジェクトに対する恐れを取り除くことができると述べている。




第3章:恐れを乗り越える


①恐れが創造力を妨げる

恐れは、創造的な行動を阻害する大きな要因の一つである。

新しいことを始める際、失敗への恐れや、他者からの評価を気にすることで、多くの人は一歩踏み出すことを躊躇してしまう。

キャメロンは恐れの根源を探り、それがどのように私たちの行動を抑制しているかを説明してくれる。

恐れは自然な感情であり、完全に消し去ることはできませんが、それに対してどのように向き合うかが重要だと説いています。


②恐れを受け入れ前に進む

恐れを排除するのではなく、それを認めた上で行動するというアプローチが重要である。

絵を描くことを始める際に、たとえ「自分には才能がない」と感じる恐れがあったとしても、それに対して「私は初心者なんだ。下手で当たり前だ」と考えることで、恐れに対する抵抗を減らすことができる。

当たり前に感じるかもしれませんが、これがなかなか出来ない人が多い。

創造的なプロセスには必然的に不確実性が伴うため、恐れとともに進むことが求められます。


第4章:創造的な行動を習慣化する


①ルーチンの力

キャメロンは、創造性を日々の行動として習慣化することの重要性を強く説いている。

創造的なインスピレーションは偶然の産物ではなく、意識的な努力と習慣から生まれるという考え方だ。

毎朝のモーニングページや、定期的なアーティストデートはそのための重要なツールであり、ルーチンを取り入れることで創造的なアイデアが自然に湧き出しやすくなると述べられています。


②量が質を産む

さらに、キャメロンは創造性における「量」の重要性についても言及している。

多くの人は、創作物が完璧であることを求めてしまい、結果的に行動を起こすことができなくなります。

しかし、「まずは量をこなすことが重要である」と説いており、初めは不完全でも、継続して創作活動を行うことで、徐々に質が向上するという考え方である。

誰しも、最初から納得したものを作り上げられるはずがない。


第5章:失敗を恐れず挑戦する


失敗を成長の機会と捉えよ

失敗を恐れることは、創造的な行動を阻む最大の要因の一つである。

しかし、キャメロンは、失敗は避けられないものであり、それを恐れるのではなく、むしろそれを成長の一部と見なすべきだと強調している。

新しいスキルを学ぶ過程でミスを犯すことは自然なことであり、それは学びの一部だ。

失敗を通じて得られる教訓が、次の成功へとつながる。

むしろ失敗は喜ぶべきなのだ。




まとめ

『ずっとやりたかったことをやりなさい』は、創造的なブロックを解消し、内なるアーティストを解放するための、実践的なガイドブックとなっている。

ジュリア・キャメロンが提案するモーニングページやアーティストデートといった手法を日常生活に取り入れることで、誰もが自分の創造力を発見し、伸ばすことができます。

本書は、創造的な障害を克服し、自己発見と創造性の回復を追求する人々にとってのバイブルです。

まずは12週間のプログラムを実践してみてほしい。



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