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#8.今更聞けない”指値(さしね)注文"と"成行(なりゆき)注文"について

暗号資産の取引所開設は完了しましたでしょうか。次のステップは、いよいよ購入になります。その前に注文について触れていきたいと思います。

株式投資や仮想資産、さらにはFX取引など、あらゆる投資の場面で「指値(さしね)注文」と「成行(なりゆき)注文」という言葉を耳にすることがあります。暗号資産の売買でも同様に用いられます。注文方法を正しく理解して活用することが、売買のカギとなります。「指値(さしね)」と「成行(なりゆき)」の違いについて理解していきましょう。

指値注文とは?

指値注文は、「この値段で買いたい!」と、自分で希望する価格を決めて注文する方法です。

例:

「1コイン1,000円で買いたい」と設定すると、その価格になった時だけ取引が成立します。

指値注文のポイント:

  • 自分の決めた価格でしか買わない
    希望した金額でしか取引が成立しないので、予算を守りやすいです。

  • 取引が成立しないこともある
    希望した価格に達しなければ、注文が「保留」のままになり、買えないことがあります。

どんな時に使うといい?

  • 急に値段が上がったり下がったりする時
    落ち着いて希望の価格で買えるので安心です。

  • 特定の価格で確実に買いたい時
    「この価格なら買う」と決めている時に使うと便利です。

1,000円の指値で、買い注文を入れた場合、価格が1,000円以下にならないと
注文は成立しません。
反対に、1,000円の指値で、売り注文を入れた場合は、価格が1,000円以上にならないと
注文は成立しません。

成行注文とは?

成行注文は、「今すぐ買いたい!」という時に使う方法です。現在の市場価格で取引をすぐに成立させます。

例:

「価格は気にしないから、今すぐコインを1枚買いたい」と思った時に利用します。

成行注文のポイント:

  • すぐに買える
    市場で取引されている価格で、すぐに注文が成立します。

  • 思ったより高い値段で買うこともある
    市場の値段は常に変わるため、予想外に高い値段で買うリスクもあります。

どんな時に使うといい?

  • 時間をかけたくない時
    人気のコインを急いで買いたい場合に便利です。

  • 値段があまり変わらない時
    市場が安定している時なら、安心して使えます。


例えば、1コイン1,000円の銘柄に対して、最も低い売り注文が1,001円で100コイン、最も高い買い注文が  999円で100コイン、で出ているとします。 この時、成行で20コインの買い注文を出すと、1,001円で買うことになります。 売り注文を出した場合は、999円で売ることができます。

指値注文と成行注文の違いを比べてみよう

項目指値注文成行注文価格を指定する?するしない取引が成立する速さ希望の価格になるまで待つ必要ありすぐに成立するリスク買えない場合がある思ったより高い価格で買うことがある


初心者におすすめの使い方

  • まずは成行注文で慣れよう
    最初は「どんな価格でもいいから少しだけ買う」という成行注文が簡単でおすすめです。

  • 慣れてきたら指値注文を使ってみよう
    少しずつ取引に慣れたら、「この価格で買いたい」という指値注文にも挑戦してみましょう。


まとめ

暗号資産を買うときの「指値注文」と「成行注文」は、どちらも便利な方法です。

  • じっくり考えたい人は指値注文。

  • すぐに買いたい人は成行注文。

どちらが優れているかではなく、自分の投資目的や市場の状況に応じて柔軟に使い分けることが大切です。初めのうちは成行注文で購入する事で問題ありません。

よくわからない人は順序立てて対応していきましょう。
 ①成行注文を用いて少額購入 ※打診買いなんて呼ばれることも
 ②慣れてきたら、指値注文を用いて自分の希望価格で購入
 ③さらに慣れたら、購入金額を増やし成行注文
 ④何段階かの金額で複数指値注文
こんなイメージで購入していけると良いかと思います。

 資産形成を目的とした長期的な視点が求められるため、焦らず計画的な取引を心掛けてください。


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