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大学時代の先輩がギャンブル依存症になっていた話

初投稿でいきなり重い話ですが、個人的にかなりびっくりした出来事だったので投稿します。

【登場人物】
私(男):社会人3年目のサラリーマン
先輩(男):社会人4年目の地方銀行マン

この先輩との出会いは大学時代のアルバイトだった。
当時、私はとある野球のスタジアムでショップ店員としてアルバイトを始め、そこでリーダーとして指導役に当たってくれたのが先輩だった。
当初から先輩はサークルの代表を務めていたり、アルバイトの面倒見も良かったので、周囲の人から割と好かれていた。

アルバイトを始めて数ヶ月ですっかり意気投合し、複数人で旅行に行ったり、私と先輩二人で共通の趣味である競馬をしに競馬場に行ったりと順調に仲を深めた。
(当時の先輩は1レースに500円などを賭けてゆるく遊んでいた。)

せっかく仲良くなったが、大学卒業後は私が地元を離れて暮らすことになり、段々と疎遠になっていった。
しかし、昨年先輩が結婚をし、結婚式に私を招待してくれた。
色々と話をしていると地方銀行で仕事を頑張っていて、夫婦仲も良く、すごく私生活が充実している様子だった。
(奥さんも大学時代の同じアルバイトで出会った方)
かなり盛大な結婚式でゲストも多かったのでお金がかかっているな~なんて思ってた。素晴らしい結婚式だった。

結婚式後は特に連絡を取り合っていなかったのだが、先日突然先輩から連絡がきた。
久しぶりの飲みのお誘いか?とワクワクしたのも束の間で、30万円貸してくれないかという内容だった。
どうやら仕事のストレスでギャンブルにはまってしまい、家族に一度助けてもらったものの奥さんにも告白できずにかなり苦しい状況とのこと。
30万円は歯の治療費に使う、とのことだった。

本当に30万円も歯の治療費に必要なのか定かではないが、私はこの時点で悟った。
『あ、この先輩と関わるのはやめておこう。』
縁なんてあっさり切れて無くなっていくんだと初めて実感した。

ここからは完全に推測だが、おそらく先輩にとっての本当の親友にはまだ相談していないのではないか?と思った。
なぜならこんなことを言われてしまうと離れていく人は見切りを付けて離れていくと思うから。
だから縁が切れても良いような私に相談してきたのかな、なんて思うとなんだかとても寂しかった。

先輩が平穏な日々を取り返せるよう祈ることしか私にはできない。





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