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ニトリでコンタクトレンズを落とした

今日、ニトリで買い物中に、不意に目にゴミが入って激痛。
私はハードコンタクトレンズ着用者。
わずかなホコリでも致命傷となる。

激痛で、右目が開けられなくなったので、
トイレに駆け込み、鏡を見ながら、ちょいちょいと目をこすったら、意外と簡単に痛みが取れたので、ホッとして、そのままセルフレジに向かった。

ピッと始めた矢先、
焦点がズレている事に気づいた。

あ、右目のレンズ、ずれちゃったんだな、と思ったが、ん?違う。 
これは、ズレたときの感覚じゃない。
目の中にレンズない。絶対ない。
コンタクトレンズ歴40年ともなると、ズレているのか、無いのかぐらい確実にわかる。

手を止めて、髪や顔や衣服についてないか、買い物カゴのなかに落ちてないか、
確認したけど、ない。

ドクドクドク。

トイレで落としたか。

ともかく、レジを終わらせて、
床を見ながらトイレに戻った。
幸い、レジとトイレはすぐ近く。近くって言っても10メートルぐらいの距離か。

洗面台の付近を舐めるように見たけど、ない。
トイレの床は?
角度を変えて見たけど、ない。

やっちまった。かもしれない。
このまま眼科に行くか。

いや。待て。

私は、コンタクトレンズ歴40年の中で、何度も落としてきた。ハードレンズ着用のみなさんもそうでしょう。

数ある落としの中で、もうこりゃダメだと思ったのは、バレーボールの試合をしている時に、コート内で落とした時。
ラリーを止めるわけにいかず、そのままプレーを続け、ラリーが切れた時に、コンタクトレンズを落としたとようやく訴える事が出来た。
それから、数人で床にはいつくばって、探したのだが、なんと、アタックエリアの中に落ちていたのだ。
絶対うそだと思うでしょ。このラリー中、みんなが飛んだり跳ねたりしてたところなんですから。

レンズさん、どれだけ怖かったことでしょうか。
頭上を飛び交う足や怒号に、身をすくめ、奇跡的に難を逃れてた彼(彼女?)は、アタックエリアの中に、声を潜めてうずくまっていたのだ。

それからも1年に1回程度、落とす。
落としても、こっちは、レンズ操作班としてベテランであるからして、だいたいこの辺に飛ばされているだろうとか、カンが働く。
意外と、髪や顔についてたり、手の甲についてたりするんだよねー、ぐらいの余裕をかまして、必ず発見してきた。

でも、今日はさすがに、ニトリ。トイレからレジまで、約10メートルの距離を探すのか。
気が遠くなる。あきらめたい。

でもね、レンズを発見して来たこの40年の実績が、操作班に揺るぎない自信を与えているんだよね。

絶対に見つかる。

私は大いなる自信と、いや今回ばっかりは無理でしょ、というホンネを合わせ持ちながら、床に目を凝らして探した。

あるかな。ないかな。あるかな。ないかな。

ないよねー。

と。

きらーん!

あったー!
トイレから出たあたりの床に、きらーんと光ってたレンズさん。
(さっき私歩いたよね、ここ)

よくぞご無事で、ご生還を!

もう確信です。

コンタクトレンズには神様いますね。

自分の家とちゃいますよ。
店ですよ。
なにか呼び寄せの法則?みたいなものが働いているとしか思えない。


今日は、アタックエリアに次ぐ大落としを
切り抜けた私であった。

コンタクトレンズの神様ありがとう。


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