やっちまった!!!●●●監査法人・・・
先週、日経新聞を読んで驚いた。。。これは。。。またか・・・
今月1日の日経より。日経さん、ありがとうございます。
公認会計士・監査審査会は1日、アスカ監査法人(東京・港)に対して行政処分などの措置をとるよう金融庁に勧告した。社員や職員が監査調書の事後的な改ざんなどを行っていたほか、適切な監査証拠を入手していない状況で監査手続きを終わらせる事態も見つかった。
金融庁は2017年にも、アスカ監査法人に対して業務改善命令と契約の新規締結に関する業務停止の処分を出していた。上場会社の財務書類の監査において、虚偽のある財務書類を虚偽のないものとして証明していた。
なかなか。。。これは、本当に深刻ですね。。。
アスカ監査法人のクライアントは、たまったもんではない・・・激震・・・震撼>>>監査人・・・今から探すのか・・・・
また、公認会計士・監査審査会が同日付けで、以下の勧告を出していました。。
アスカ監査法人に対する検査結果に基づく勧告について
中略・・・、当監査法人の運営が著しく不当なものと認められたので、 本日、金融庁長官に対して、同法第41条の2の規定に基づき、当監査法人に対して行政処 分その他の措置を講ずるよう勧告した。
著しく不当・・・まさに手に負えない。。。内容も、赤裸々に語られている。
また、中略・・・経営管理担当者である代表社員及び品質管理担当責任者である代表社員 は、職業的専門家としての倫理感が欠けており、法人内において、外部検査等での指摘の 回避を最優先事項とし、職業的専門家としての誠実性・信用保持を軽視する風土が形成さ れ、まん延する状況を助長・放置している。このため、業務執行社員が、監査報告書日後 の追加的な監査手続の実施、監査調書の事後的な作成や改ざん等を指示し、監査補助者が 当該指示を躊躇なく実行するなど、社員及び職員において、法令、監査の基準、倫理規則 等を遵守して業務を遂行する意識が保持されていない。
また。。。中略・・・(品質管理レビューに対する不適切な対応) 当監査法人の社員及び職員は、令和4年度品質管理レビュー(通常レビュー)及び令和 5年度品質管理レビュー(改善状況の確認)において、レビュー対象個別監査業務とする 監査業務に係る通知を受けてから、協会のレビューアーに当該監査業務に係る監査ファイ ルを提出するまでの期間において、監査調書の改ざんを組織的に行っている。 (審査会検査に対する不適切な対応) 当監査法人の社員及び職員は、今回の審査会検査において検証対象個別監査業務とする 監査業務に係る通知を受けてから、審査会検査の検査官に当該監査業務に係る監査ファイ ルを提出するまでの期間において、監査調書の改ざんを組織的に行っている。 (監査調書の管理及び最終的な整理(監査調書の変更等)) 当監査法人は、監査報告書日後に実施した監査手続の結果に基づき、監査調書を新たに 作成する行為等を防止するための措置を講じておらず、監査調書の事後的な作成や、監査 調書の改ざんを組織的に行っている。
監査調書の「改ざん」を「組織的に」・・・恐るべし。。。
読めば読むほど。。。相当、監査現場は酷かったんだろうな。。。と、推測できました。。。
皆さまも、一度、当該「勧告」を読破して頂けると、荒廃した監査現場が目に浮かぶと思います。。。
では、また・・・・