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アクティビスト(物言う株主)が動いた。。。京急と京成は、どうなる???2社に共通する課題とは???


今月、羽田に行くために久しぶりに京急に乗った。。。

そして、先日あるファンドが動いたとの一報。。。動き出すのか。。。興味津々・・・

そんなことを思いながら、朝食を摂っていたら、良い記事が。。。以下、東洋経済オンラインの記事です。梅咲さん、ありがとうございます。まさに知りたかった的確な記事です。


都心から横浜、横須賀、羽田空港などへと延びる京浜急行電鉄(京急)。東京と千葉、成田空港を結ぶ京成電鉄。

この関東私鉄大手2社の株式を、アクティビスト(物言う株主)として知られる旧村上ファンド系の投資会社が保有した。ある市場関係者が東洋経済の取材で明かした。

京急株の保有比率はすでに5%近く

「京急の株式を買い出したのは最近。あと少しで保有比率が5%を超える水準になる」(市場関係者)

京急が11月8日に提出した2024年度の半期報告書には、9月30日時点で同社株式の1.27%以上を持つ大株主が記載されている。そこに旧村上ファンド系の名前はないことから、10月以降に保有株式を増やしていると見られる。

一方、京成については「保有比率はまだ1%未満と小さい。ただ、本気でプレッシャーをかけるために今後10~20%まで買い上げていくことは考えられる」と市場関係者は語る。株付けしたのは最近のようだ。

旧村上ファンドの流れを組む投資会社は複数ある。村上世彰氏の長女である野村絢氏が株を取得するケースもある。今回はどのような座組で2社に株付けしているのかは現時点では不明だ。

2社にコメントを求めると次のように答えた。京急は「基本的に特定の株主に関することは回答を差し控えさせていただいている」(広報担当者)。京成は「現時点では事実を把握してない」(広報担当者)。

旧村上ファンドによる鉄道会社への過去の投資案件といえば、阪神電気鉄道を思い浮かべる人も多いだろう。村上ファンドが阪神の筆頭株主になったことをきっかけに、阪急ホールディングスが阪神株のTOB(株式公開買い付け)に乗り出し、2006年に阪急阪神ホールディングスが誕生した。

ライバル関係にある阪急と阪神が統合したことは私鉄関係者には衝撃的で、今でも「ビッグバン」(関西の私鉄関係者)と称されるほどだ。

このような過去があることから阪急・阪神合併の再現を予測する見方もある。「『京急は京成と一緒になれ(統合しろ)』と要求されるのではないか」。市場関係者はそう見通す。

2社に共通する課題とは

京急と京成の事業規模はほぼ同じだ。営業収益や営業利益、総資産の規模などは似通っている。折しも、両社ともに業績好調だ。京急は羽田空港、京成は成田空港からのアクセス線を抱えている。訪日外国人の増加を受けて、観光客の鉄道利用が増えている。

京急はとくに羽田空港に乗り入れる空港線の鉄道利用が増加。11月初旬に、営業利益と最終利益の2024年度通期見通しを上方修正した。

京成は2024年度の通期見通しを期初の数字から変えていない。ただ鉄道事業が好調なことから、営業収益と営業利益が上振れることは必至だ。

業績が好調な反面、資本効率に対する経営の意識という点では不十分な面もある。

京急は株価が軟調で、11月22日時点のPBR(株価純資産倍率)は0.91倍と1倍を割っている。京成も約6600億円の時価総額に対して、持ち分適用会社のオリエンタルランド(OLC)株が約6兆1500億円と、資本のねじれを起こしている。

こういった資本効率面での甘さを旧村上ファンド系に突かれた形だ。

「招かざる客」の突然の来訪を2社はどう受け止めているのか。

「『品川』は焦っている」と、前出の市場関係者は話す。「品川」とは品川駅を起点とする京急のことだ。

「旧村上ファンド系はあれこれと要求してくるはず。『経営統合しろ』『配当を増やせ』『自己株買いしろ』『不動産を売れ』とふっかけるのが得意。最後はドロドロの論争になって、そこで株価が上がれば、イグジットしていく」(同)

こういった「剛腕」を知っているからこそ焦り、京急は警戒感を強めているという。

緊迫化への懸念は京成のほう

事態が緊迫化する懸念があるのは京成のほうだ。同社にはすでに「物言う投資ファンド」が大株主にいる。1.97%の株を持つパリサー・キャピタル(イギリス)だ。今年6月の定時株主総会で、パリサーがOLC株の一部売却を求める株主提案を出したことは記憶に新しい。

提案は否決となったとはいえ、京成の姿勢を不安視する声が聞こえてくる。「京成はその後も何か抜本的な資本政策を打ち出しているわけではない。外部から見ていても対策が不十分で『どうにかしないのか』と思ってしまう」。大手私鉄の関係者はそう語る。

旧村上ファンド系がほかのファンドと共闘するケースはほぼないが、今回に限っては「パリサーとの連携も考えられる」(別の市場関係者)。

京成は10月に、ともに千葉県に本社を構えるイオンと資本業務提携をすると発表した。イオンの出資比率は2.3%程度となる。

アクティビストに対するホワイトナイトのようにも映るが、「この資本提携とパリサーの件とは関係がない」(京成電鉄の広報担当者)。あくまで、「新津田沼駅周辺の再整備を共同で行うなど、街づくりの面などで長期的な関係を築いていく」(同)とする。

市場関係者も「イオンはただの『ご近所さん』。有利子負債が多く、今後の金利高局面で利息支払い負担も増えてくるだろうから、ホワイトナイトに躍り出ることはない」と喝破する。

2006年以来となる鉄道業界のビッグバンにつながるのか。それとも京急と京成は冷静に対応し、切り抜けるのか。波乱含みの様相だ。


ここまでが記事です。

「招かざる客」の突然の来訪を2社はどう受け止めているのか。

昨日Noteした「ソニーとKADOKAWA」と一緒で、いかに企業価値を上げていかなくては・・・生き残っていけない時代なんだよね・・・

では、また・・・

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