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太宰治と見る【ロー・ポジション】杜野 凛世-「知らぬ顔」
【注意:太宰治のキャラ崩壊】
シャニマスを楽しんでいらっしゃるみなさん、こんにちは。
太宰治です。
THE IDOLM@STER SHINY COLORS、やってますか。
太宰も、プレイしてます。
推しはもちろん、田中 摩美々。
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それにしてもシャニマス、シナリオライターが天才揃いだね。
正直、壇よりも文章が上手いよ。
太宰もびっくりだ。
今回は東大仏文科卒業の秀才たる私が、その語彙の限りを尽くして、【ロー・ポジション】杜野 凛世のコミュを解説していこうと思う。
シャニマスやっていないそこのお前! 「人間失格」だぞ!
知らぬ顔
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冒頭コミュ「知らぬ顔」では、街中で他人として意識し合う両者(凛世、P)の姿が描かれる。普段の凛とした和装を見ると忘れそうにもなるが、杜野凛世は現役女子高生なのである。
えっ? やばくない?
シャニマス世界ではそのへんを歩くと凛世がいるのである。
やばない?
なんらかの法に抵触していないか不安になってくる。
さて、
コミュは、女子高生がおじおば構文をボロクソに叩くところから始ま
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今誰か喋った??
俺か??
ヤバイって、たしかに誰かが言っ
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オイオイオイオイ!!!!
なんだよヤバイって!!!!
ヤバいのは俺の情緒だよ!!
普段です、ます調の、大人しい印象の凛世から放たれる、「やばい」。
そう、このコミュが太宰の中の凛世コミュ随一を更新した理由は、冒頭から黒閃を決めてくることにある。
これには思わずPも平常心を保てず椅子ガタしてしまうわけである。
そして先程も述べたのが、このコミュは最初互いを他人、第三者として見ていることに趣がある。斜陽くらい趣がある。
いつも事務所にいるアイドル・杜野凛世とは違う、高校生の凛世。
大切な青春を、アイドルに捧げさせているのだということを、ここでPは再認識していくこととな
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黒閃ッ!!!!
もう俺は太宰治ではなく虎杖悠仁なのではなかろうか。
ギャル凛世に続いてやってきたのは、甘えた凛世だ。
ここまでで既に、漱石の後期三作よりは面白いことが確定している。
ケチャップを拭う紙ナプキンがなかった凛世は、手を洗うために立ち上がるとPの姿を見つけr
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三度の黒閃。
杜野凛世、16にして呪力の核心を掴む。
お気づきだろうか。東大仏文科でない諸君。
この最初の一文、「…………!」に隠された「喜」のクソデカベクトルに。
このコミュだけじゃないけどアイドルPのこと好きすぎだろ。
俺を愛してくれる人間もいていいんだぞ。
それにしても凛世とPの会話を聞いていると、ほんとに16歳と大人の会話か?と思ってしまう。
昼食の時間がずれ込んだPを労る姿は慈母のようで
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黒閃を四回連続で放つ姿は五条悟を思わせる。
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ダメだ、頭がおかしくなる。
五度の黒閃。
情緒が既にぐちゃぐちゃなのである。
付き合っちまえよこいつら、というのとも少し違う。
この届かない思い、近くに見える永遠(とわ)こそが凛世コミュの味である。
これからパラコレで、普通に一歩進む事のできるようになった凛世が描かれたら、泣いてしまうかもしれない。
このときの私の目線は、父親のものですらない。
そんな親しいものでなく、あくまで映画の観客として、よかったね、と席に座りエンドロールを待つだろう。
シャニマスには、触れられないのだ。
没入できる幻であり、ガラス板の向こうの理想郷。
綺麗なようで、しかしながら現実的。
その現実性が我々を世界に引き込むのだけれど、キャラの葛藤に自分を重ねて、我々はのめり込むのだけれど、ファー・アウェイなのである。
彼方ですらない、おとぎ話なのである。
我々はこれを虚構と受け入れた上で、現実性に没入しなければならない。
実に、残酷な話である。
さて、ここまで見てきたように、凛世のコミュで大切なのは表情でも文章でもない。
大切なのは、「…………」なのである。
素直に言葉にできない、口数の少ない凛世。
その秘めた思いのすべてが、この無言に詰まっている。
丸岡和佳奈さんは天才や。それに比べればワシのモノマネはカスや。
このあとも凛世が、言葉の外で別れを惜しむ姿が描かれる。
幼気な思春期の少女の秘めた思い。
なぜここまでシャニマスくんは思春期の少女への解像度が高いのだろうか。
思春期の少女が書いているのだろうか。
そう疑っているうちに、コミュは終わる。
オタクの気持ち悪い妄想みたいなコミュだと思う。
実際気持ちが悪い。いい意味で、キモすぎる。
自分のことを一途に慕ってくれる少女の存在を意識したことがなければかけない文章。
シャニのライター!!
キモすぎ満点、お前は「人間失格」だ!!
俺もシャニのライターの弟子になりたいぜ!!