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パリ生活ゴ(26) ダビッドの来日

「パリ生活ゴ」では、語学テキストにはあまり登場しない
パリの日常生活シーンと、パリジャンがフツーに話している『パリ生活ゴ』を紹介。
(2002年〜2016年にフランスニュースダイジェスト誌面、サイトに掲載されたGDR執筆コラムに修正、加筆したものです)

が、ご注意を!!!
こなれた俗語が満載。
なので外国人の私たちが使うのはオススメしません。
失礼になったり、誤解されたりするリスク大です。
なので、聞いた時に理解できてOKというスタンスで眺めて下さいね。

また、スキットはGRDが全て作成したので、文自体はフランス人の口から出てきたネイテイブフレンチではない箇所もあります。
が、全てネイテイブチェックをかけています。
これらの文は、外国人フレンチだが、意味はバッチリわかる、という内容ですのでその点、ご理解下さい。

scène 26.  ダビッドの来日 

<シーン 26 >
諸事情により、家族で東京に住んでいる。と、ここぞとばかりフランス人が大挙してやって来ていた(当時)。

本シリーズ 15 https://note.com/grd_/n/nff4b3abafac9 のソウル駐在のダビッド家。「いつ行ったらええね」と何度も催促され、無視していたら「10月27日に行く」と宣告された。「お前ら泊まらせたから、次はワシらの番」てな態度。

「品川駅まで迎えに来い」、「メシ(私が作ることが前提になっている)は何でもOK」とメールが来た。ウチがソウルに行った時は自力でダビッド様邸を探し、いつも外食であちらの分もウチ負担だった。

週末たっぷりお付き合いし、月曜はダーリンが有休取って付き合うはずが休めなくなった。結局私が無理して仕事を休み、浅草ガイド。

「雷門以外は大したことないな」とはダビッド。その日は外食予定だったが、ダ-リンから遅くなるコ-ル。
目を血走らせて8人分のメシを作っていると「ご苦労さんやねダンナ」と彼。じゃあワシは? 「1人で仕事と家事と育児を切り盛りするのは大変」と『諭す』と、「ダンナのおかげで生活出来るんや。文句言うな」ときた。
キレた私はダビッドの問題点を理路整然と挙げつらった。

以来彼は、少し言動を慎むようになった。

<使えるパリ生活ゴ 26 >
A : On va ① s'installer au Japon.
 日本に住むの。

B : ② Définitivement?
ずっと?

A : Non, on ne sait pas encore. ③ Pour le moment ce sera pour quelques années. Apres, on verra.
いや、まだ分かんない。今のところは数年。その後はまた考えるわ。

B : C'est super. Vous avez encore de la famille au Japon, non?
いいじゃない。まだ日本に親族いるんでしょ。

A : Oui. Les enfants vont pouvoir bien ④ profiter de leurs grands-parents. Tu viens nous voir?
うん。子供達、おじいちゃんとおばあちゃんにうんと甘えられるわ。会いに来る?

B : Bien sure.
もちろん。

〜解説 26 〜
① s'installerは「身を落ち着ける、定着する」。
落ち着いた状態はêtre installé <例>Sophie est bien installée à Londres.「ソフィはロンドンですっかり落ち着いている」。

② définitivementは「最終的に」。
<例>Il a quitté la France déinitivement. 「彼はフランスを最終的に離れた(もうフランスに定住はしない)」。
<反対語>provisoirement「仮に、一時的に」。
<関連語>définitifは形容詞で「最終的な」。 une décision définitiveは「最終決定」。

③ pour le momentは「今のところ、さしあたって」。
<関連語>en ce moment「今」。

④ profiter de~は「~を利用する」(profiter de l'occasion : 機会を利用する)、~を楽しむ( profiter de la vie : 人生を楽しむ)、~と楽しく過ごす(profiter de leurs enfants : 子供と楽しく過ごす )等、多様な意味がある。

❤️では scène 27 でお会いしましょ❤️


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