②GReeeeN「蕾」を勝手に深ぼってみた
ども、しだしです。
今日は、GReeeeNの曲を勝手に深ぼってみたシリーズ第二弾。2021年にリリースされたTBS系「つなぐ、つながる」テーマソング『蕾』について書いていきます。
①『蕾』のサビの歌詞がいい
これは『蕾』のサビの歌詞なのですが、素敵過ぎます。そんな歌詞を僕は以下のように考え(妄想し)ました。
「『白』い空を越える、すなわち『一』のように見える地平線の向こうには『百』の蕾が花開く春が待っている」
白い空=冬の空(曇りがちな空は白くなりがち)
越えた先=地平線(漢字の『一』みたいに横一線)の向こうに待つ春
『白』+『一』=『百』
こう捉えることもできそうじゃないっすか??(妄想し過ぎでしょうか……?)
まあ、自分の妄想があっているかどうかは別としても、東日本大震災から10年経つことを受けて作られた一曲である『蕾』は、「厳しい冬(被災した方々の苦しみ、悲しみ)を越えた先には、きっと春(次の世代が躍動できる平和な未来)が待っているよ」ということを歌っているように思います。
いずれにせよ、歌詞がいい。これにつきます。
②『蕾』は視点がいい
視点と書いたのは、要するに歌詞が「一人称視点」で書かれたものなのか「三人称視点」で書かれたものなのか、ということです。
ここではGReeeeN15枚目のシングル『ミセナイナミダハ、きっといつか』のカップリング曲で、二枚目のベストアルバム『C、Dですと!?』にも収録されている『春を待ちわびて』という楽曲を引き合いに出そうと思います。
GReeeeNをよく知る方なら、この『蕾』という曲を聞いた後に『春を待ちわびて』が心に思い浮かんだ方も少なくないのではないかと思います。
確かに、『蕾』と似たような歌詞が出てきます。ただ、個人的に『蕾』と『春を待ちわびて』は同じような歌詞が含まれていても、まったく違うことを伝えてくれていると思います。
個人的に『春を待ちわびて』では当事者目線、すなわち一人称視点での春を歌っていると思っています。
「これから新たな世界に飛び出そう」と、背中を押し、ともに新たな春を歩んでくれる春風のような、そんな歌詞な気がします。
一方、『蕾』では保護者目線、三人称視点で歌われているのかなと思っています。親が子を思う気持ちに近いのかなと。
東日本大震災から十年。世代も一回りほど変わっています。当時を知らない子供がたくさんいることでしょう。そんな新たな世代を、当事者として記憶を繋いでいく、そして次の世代が平和に暮らせるように見守る気持ちが感じられます。
③『蕾』は音がいい
この曲、とにかくアコースティックな雰囲気の音が最高です。
また、この『蕾』は『蕾 -Orchestra ver.–』と称したバージョンも存在しており、このオーケストラバージョンもまたいいんですわこれが。
オーケストラ版は、目を瞑って聞くと、ストリングスの音と共に花びらが春風に乗って舞い散っている様子が脳裏に思い浮かびます。
以前、関ジャムでもおっしゃられていた通り、以前に比べて生音が使われる頻度が高くなったGReeeeN。この『蕾』でもそれを随所に感じます。
で、ここからは個人的な考察になるのですが、この『蕾』は音にアコースティック感を全面に押し出すことで、「蕾が冬の寒さに耐え、春を待つ様子」を表しているような気がするんです。
こればっかりはルフィばりに「何言ってんだお前!?」と言われても仕方ないなとは思うんですが、僕はこの曲を聴いてそんな情景が思い浮かぶんです。本当、どうしてでしょう。自分でもわかりません。
以上、三点からGReeeeNの蕾について勝手に深ぼ(った気にな)りました。
結論、『蕾』は最高です。
では、今回はこの辺で。
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