どぶろくを飲んだ学生時代(80's)のお話(※良い子は真似しちゃダメよ)

小学校時代の通学路に九州では唯一どぶろくの醸造を許可されている神社があった。

秋季大祭のときに奉納するご神酒であるこのどぶろくは、参拝客にも振る舞われ、毎年多くの観光客が訪れる奇祭となっている。

お祭りといえば屋台がつきもの。

綿菓子やリンゴ飴、最近ではあまり見かけなくなった水飴などが大好きだった。

怪しいクジ商もあったっけ。


で、このどぶろく。神様のおこぼれという「ご神酒」であって「アルコール」ではないという暗黙の見解があり、未成年にも差別なく振る舞われていた。

といっても当然に酔う訳であって、その感覚が子どもながらに不思議なものであったし、オトナの真似でもあった。

小学校時代には舌で舐める程度だったが、中学生になると「いかに自分がオトナであるか」を証明したいあまり、祭りの翌日に何杯飲んだか選手権発表が例年のように行われ、それを耳にした教師がたしなめる(怒りはしない)という光景が繰り広げられたのである。

コンプラなんて言葉が現れもしない、80'sのお話でした。

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