ヤマケンフォト♡ 「2024 SUPER FORMULA Rd.3」
予選晴れ
一転して決勝雨。
SUGOの気まぐれな天候に左右された
SF今シーズンのRd.3は
まさに「予選で雌雄を決した」という
展開に。
何台ものスピン、クラッシュ…
と赤旗やSCが繰り返される中で
混沌としたレース。
奇跡的にも怪我人は出ず、
そこは同じクラッシュやスピンであっても
常人とは異なる反射神経を持ち合わせる
レーシングドライバーの素養か。
結果を先に記載すると
今回のヤマケン、
3号車は6位フィニッシュ。
但しRd.3は「LAP15」を迎えたところで
赤旗中断となり、
そのままレースは終了となった。
本来であれば「5pt」獲得というのが
ルールだが今回はLAP15で終了、
そのため「ハーフポイント」のルール適用で
3号車は「2.5pt」を獲得。
これでシリーズ合計は「21.5pt」となり
総合ランキングは「4位」という事で
次戦フジを迎える事となった。
●1位 16号車 36pt
●2位 15号車 29.5pt
●3位 5号車 27pt
●4位 3号車 21.5pt
●5位 64号車 20pt
と続くが、
今シーズンのSFはホンダ優勢で
上記の5台のうち、実に4台をホンダが占める。
中でも
もうおなじみの感もあるが
”無限の無双状態”が今なお続き、
「共通ダンパー採用ルール」についての
論評もわずか3戦今や誰も論じなくなるほど。
いかなるルールであっても
「無限強し」
…が色濃く残る結果になっている。
という事で今回のRd.3ではいつも以上に
「予選」にクローズアップしてみたい。
注目なのはヤマケン本人がインタビューで発した
「もう少し上に行けた、ミスがあった」
と発言した部分。
今回の予選も3選連続でQ2進出を果たすものの
結果は6番グリッド、
一体どのような「ミス」だったのだろうか?
SUPER GTも含めてあまり本人の口から
「ミスがあった」という発言はないヤマケン、
この辺りを当日記が誇るスペシャリスト(!)に
分析をしてもらった。
今回のRd.3が開催されたSUGOは
大きく4つのセクターに分かれる。
そこでそのセクターごとに
予選上位6台の結果を分析してみた。
●予選Q2 S1+S2タイム
・野尻選手 36.348(1)
・岩佐選手 36.454(3)
・坪井選手 36.492(4)
・牧野選手 36.676(5)
・大湯選手 36.704(6)
・山下健太 36.451(2)
なんと序盤のセクター1+2では
トップから0.1秒差の2番手に付けている。
それが結果的に6番手に、
つまり後半のタイムということなのだが
●予選Q2 S3+S4タイム
・野尻選手 28.896(1)
・岩佐選手 28.910(2)
・坪井選手 29.008(4)
・牧野選手 28.957(3)
・大湯選手 29.060(5)
・山下健太 29.338(6)
ご覧の通り後半セクターでは
5番手の大湯選手からも0.27秒遅れを取っていて
実にトップの野尻選手とはコンマ4.4秒遅れ(!)
という結果に。
後半セクターのみでコンマ4秒の差とは
つまりここで本人が言う「ミス」が
起きたということ。
それを更に掘り下げてみる。
彼が予選終了後の公式インタビューで
述べているのは
------------------------------------------------
Q2に向けて修正したら、
クルマとしてはまずまずいい方向に
いったんですけど、
自分がセクター3でミスしてしまって……。
3番手くらいのポテンシャルはあったかなと
思っているので悔しいですね。
------------------------------------------------
という談話。
ここで出ている「セクター3」というのは
「SPコーナー」を指していた模様。
SPコーナー1つ目の進入、
思いの外ラインが「浅く」なってしまったと。
そのためイン側の縁石に乗ってしまった結果、
出口方向に向けてアウトに膨らんでしまい失速。
まさに結果論ではあるが、
決勝の赤旗中断を省みると大きなミスと
なってしまった場面だった。
予選順位=決勝結果だったから…。
そして本人曰くこの出来事
「素人みたく速くハンドル切りすぎた(笑)」
との事で、
まぁ相変わらず飄々としているので
これは問題なし(?)かと。
「ヤマケンらしい」という意味で。
ところで今回
3号車から話は変わるが
コンドーレーシングにとっては
とても明るい材料があった。
もう一台のマシン「4号車」が
なんと予選では今季初のQ2進出を果たす。
そのまま10番グリッドを獲得し
混沌としたウェットレースを走り
なんとLAP14をこなす間にポジションを2つ上げて
8位フィニッシュ!
そう、今回のRd.3
コンドーレーシングはこれも今季初めてとなる
”2台同時ポイント獲得”となった。
小高選手も少しホッとしたのではないか?
なによりエンジニアの阿部氏も
きっとひと安心していると思う。
悩みに悩み抜いてここで結実、
もちろんこの先まだまだ上を目指して
戦うことは明白だが、
見ている自分にもすごく嬉しい結果だった!
特に阿部エンジニアにとっては
先日の「GT3時間」で無念の(?)
2位表彰台があったが、
それでもマシンの完成度は折り紙付き。
福住選手がそれをインタビューで
語っていたほど。
そこへ今回のSFで初のQ2から
初のポイント獲得!
なにかの兆しになることを願ってやまない
阿部エンジニアのファン代表のような記述で
大変失礼とは思いつつ…。
そんなわけで今シーズン初のウェット宣言、
混沌とした結末となったが結果は結果。
やはりシリーズチャンピオン獲得のために
「まず1勝」は避けて通れないところ。
問題はそれをどこでやってのけるか?
なのだが…
次戦のフジはトヨタにとってもホームコース、
ヤマケン駆る3号車を筆頭に
トヨタ陣営の席捲に期待したい。
●SUPER FOMULA Rd.3 SUGO
予選 6位
決勝 6位(雨のため中断)
2024ポイントランキング 4位
END
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?