「赤黒コーデ」の極み。
再びご登場
頂きましたこの機体。
陽射しを受けて燦然と輝く
”エモーショナルレッドⅡ”
のC-HR後期モデル。
実際のところは
本当に多数に渡り弊社へのご入庫を頂く
こちらのオーナーM様。
じゃあなぜ「再び」か?
それが前回、
秀逸のマッチングを魅せた
”レザーEXCLUSIVE”
着手の続きとなる作業
を今回実施するためだから。
M様C-HRといえば
「LEXUSフレアレッド×Ultrasuede」
でコーデするインテリアが代名詞で、
前回はなんと!
”ドアライニングセクション”
にまで着手して頂いた。
今回はそんな抜群のマッチングを魅せる
「赤い革と黒いスエード」
が織り成すインテリアの
最新アップデート実施の日!
本当に楽しみだった。
というわけで
早速ご紹介していこう!
まず最初
画像の隅に見切れているのが
”ドアショルダーUPR”
のパート。
天面にはフレアレッド革で
側面にはUltrasuede BK3。
さらに、赤いエリアに黒いステッチ。
黒いエリアにはその逆、赤いステッチを・・・
という遊び心も満載の仕様。
そんな法則を以って
今回着手頂いたのが
まさにC-HR室内のメインパート!
こちらが今回新たに採用された
「ダッシュアンダーカバー」
装着後の姿。
前回までの”法則”に従って
今回も専用でご用意をさせて頂いたモノ。
アンダーカバーを横一線に分ける。
上段へ「LEXUSフレアレッド革」
下段に「Ultrasuede BK3」
のコンビネーションは揺るぎなく。
そしてステッチワークも同様。
まず、総じてこの意匠は
「ダブルステッチ」
となっており、
”ダブルステッチ用ミシン”
を用いて縫製されるが
黒のボビンと赤のボビンが
仲睦まじく並んでセットされる。
つまり、工房では
”ミシンも一定時間は占拠”
となるオーダーメイド品だと
付け加えたい。
「我々の手間と大変さ」
などを知って欲しいわけじゃない!
「そんな融通すら楽しんで利く」
という点に
我々の存在を”頼もしい”と
お感じ頂けたらとても嬉しい。
そんな特殊ダブルステッチの工程も踏み、
”ハードプラスチックの真骨頂”
だった純正時。
改めて目に焼き付けて頂きたい
この状況。
「華があるか?」
と、問われるならば
例え相手が忖度を重んじるべき
相手であっても、こればかりは
「ない」
と即答する。
「では、これならどうか?」
相手の回答を待つまでもなく、
この光景を魅せられたお相手の
「表情を見れば答えは出ている」
と思う。
それほどまでに”一新”された
この室内空間だ。
「赤と黒」
誰がどの角度から見ても
そう答えるであろうこの意匠。
”赤が多すぎないだろうか?”
”見切りが上、
あるいは下過ぎないだろうか?”
と、何度もイメージしていく。
現実には存在しないモノ。
それを生み出すための大きなリスク。
装着完了後、それら出来事を
乗り越えて華開いた瞬間。
さらに逆サイドへ。
メーターセクションを挟んで
対抗の位置にあるのが
”スタートボタンカバー”
これも同じくプラスチック満開。
先ほどの助手席パートで作った意匠、
これを運転席側で展開するのだが・・・
緩やかなアーチを描きながら
進行するこの区分け。
恐ろしく優雅。
素材配置、ステッチなど
全ての仕様は「法則」に沿ったもの。
”赤と黒”
迷いなくそう出てくる印象。
写真だけを見れば
「サイドレジスター」や
「スタートボタンリング」の
存在感を何事もなく見過ごすところだが・・・
これが
”当たり前に収まる”
ことが重要であり、
美観を堅持する見えない作業。
そして、もうひとつこの機会に
触れておきたいのが
”Ultrasuedeエリアにあるスイッチホール”
をご覧頂きたい。
これもあえて触れなければ
何の感想を抱くこともなく終わるところだが・・・
素材を張り込む上で、この写真のような
仕上がりは
”本来物理的に不可能”
な事をご理解頂けるだろうか?
強引にやるとするならば、
スイッチベゼルの部分で最新の注意をしつつ
「慎重に生地を切るか?」
だが、
そんな事をすれば季節をひとつ超える頃には
ペロンと剥がれてくるだろう。
これこそが提唱する
「純正よりも純正」
たる所以。
もしかしたらオーナーでさえ
”知らなくても良いこと”
なのかもしれないが・・・。
こちらも前回までの続きとなるが
ドアショルダー完成後、
ほどなくして
「この部分がすごく気になる!」
と、
ベンチレーションウインドウ部分のカバーが
”プラスチック剥き出し”
である事への違和感をご相談頂き、
早速部品を取り外してお預かり。
これをいわゆる”丸張り”で
仕上げさせて頂き、
”まるでドアショルダーの一部”
となるかのように仕上げられ
M様もこれでひと安心。
やはり日常愛車として使用する
”オーナーの目線”
にはかなわないと実感した次第。
そんな事も経て
今回の
「インテリアアップデート」
は目論見通り、
大変お喜び頂ける形にて終了した。
そのままステージは移り
エクステリアへ、
なかなか例を見ない希少なご依頼を
この日実行させて頂く事に。
それがご覧の通りドアミラー。
80系ハリアーなどでは高い頻度で
このモディファイをご覧頂いてきたが、
弊社でもC-HRでの実行は2例目だ。
ここが黒の素地で、ここは赤なんだけど・・・
こっちもまた黒の素地で~
という感じ。
純正のドアミラー。
早い話がドアミラー自体は無塗装で、
目に付きやすい”カバー部だけ”が
ボディ色なのだと言えばスッキリするもの。
そんな説明が難しいドアミラーを
ご覧の通り
一刀両断!
の構え。
これがC-HRの”3U5外板”で実践した
「カラードドアミラーASSY」
の装着後。
そしてこのミラー、
単に”赤くなった”だけじゃないのである。
再三申し上げる通り、
M様のコンセプトは「赤と黒」
それを再現するために今回実践したのが
ドアミラーASSYに内蔵される
メッキのガーニッシュ。
これを
”エンブレムデアソベ”
で皆様にはおなじみの
「ブラックオニキス」
で加飾させて頂いた。
そして、そんなガーニッシュの先端に
とても小型なサイドターンランプ。
これも同時に
「ブラックオニキスレンズ」
へと変更。
もはやこのレベル、
お見逸れいりました・・・
と
しか言いようのない徹底ぶり。
そしてエクステリアでは
まだその手を緩めることはなく。
徹底的に
「赤と黒」
を実現すべくご用命を頂いたのが、
なんと
「後期専用バックランプユニット」
がまずひとつ。
更に同じくリヤセクション。
バックランプと並びもうひとつ
”クリアなパート”
が残るC-HR。
テール以外に”レンズ”と言えば・・・
そう
「ハイマウントランプ」
にも手を加えて頂いた。
これほどまでに
「徹底して」
各部をリファインされるケースは
本当に希少な例。
M様には敬意を表すとともに
深くお礼を申し上げたい。
先だっての
”ドアショルダーUPR”
や
”ドアアームレスト”
もそうだったのだが、
今回のインテリア。
ご相談を頂き、フリーハンドで
画を描いている段階で既に心はワクワクしていた。
ご用意をする自分の方がこのワクワク、
オーナーにしてみれば
その何倍もワクワクしたことと思う。
いや・・・
もしかしたらドキドキかも。
それと今回の作業中、
オーナーであるM様が
”決死の我慢!”
で作業スペースを見に行かず
お二階で過ごされていたのを良いことに
何度となく(笑)
”途中経過と感想”
をお伝えしてしまった事を
今にして思えばお詫びしないと
いけないかもしれない・・・。
ただ。
都合の良い解釈をさせて頂けば、
最後、完成状態とご対面した
あのお歓びの光景!
もうそんな”途中経過”の一件など
遥か彼方に消え去っているだろう(笑)
お客様に感謝。
職人に感謝。
”人が歓びを溢れ出させる姿”
は
本当に最高だ。
END
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