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2024 SUPER GT Rd.4 ヤマケンフォト♫


各画像はタップで高解像度


今回は特別編?!



画像のタッチが違う…?

と、
直感したあなたは実に事情通。


こちらの画像は
知る人ぞ知る

”ヤマケン専属カメラマン”

として知られる

「二塚亮太氏」

がシャッターを切ったもの。


今回特別にご提供を頂いた
スペシャル画像とともに
お届け致します。


今回いよいよ2024シーズンも
中盤に差し掛かるRd.4、
「36号車」は3戦を終えまして
ランキングトップで迎えたフジ。

まさに盤石…
の展開をここまで見せているものの、
ウエイトのハンデは40kgに加えて
燃リスもなんと2段階制御に。

ウエイト表記上は「74kg」という事で
これは重りに換算すると74kg相当のハンデ
という表記内容、

”ランキングトップ”故に当然これが
全車両中最も厳しい条件となる。


今回の富士スピードウェイ
世界のサーキットを見ても
特筆すべき特徴を持つ

”全長約1.5kmのメインストレート”

が見どころでつまりは最高速での
白熱したバトルが面白い!

…という事なのだが
記載の通り36号車はこの長い直線で
周回ごとに「大きなストレス」を抱えて
走る状況となった。

第3セクターまでで素晴らしい
オーバーテイクを見せて最終コーナーへ、
その後直線で軽々と置いていかれる…

という36号車を何度となく、
嫌というほどTVの前でまるでリプレイのように
見せつけられたという印象だったのだが。




そうしたコース特性もあり
予選は14番手に終わる。

ただ両ドライバーのインタビューでは

「最後尾にはならなかった」

ことについての
一定の満足度(?)もあったようで
いずれせよ、今回のRd.4は勝利!

…の目的ではなく
2024チャンピオンシップを獲得する上で
重要となる

”ポイントを1つでも多く獲得する”

ことに主眼を置く
ミッションスタートとなった。



スタートドライバーは坪井選手。

スタート明けの数ラップを見て
すでに多くの皆様が今回の36号車は

「相当厳しい」

事をご理解された事と思う。
とにかく付いていく、
離されない、
そんなテーマと戦っているように
見えた坪井選手の走りだった。

それでも14番手スタートだったものを
スティントをやや引っ張る形で展開させた
トムスチーム、

LAP39に37号車を、その次の周回
LAP40で36号車をピットインさせる。

500車両全車がピットインを終えた段階で
36号車はポジションを10位に上げていた、
ここから後半スティント

いよいよ「山下健太登場」!



TV中継でもかなりの時間映していたので
記憶に鮮明だと思うが、

スタートグリッドからまずは最低ラインの
「ポイント獲得圏内」へと順位を押し上げた
36号車にとって、

”あとは何ポイント伸ばせるか?”

に焦点が集まっていく。
まず眼前の9位を走行するのは
SUPER FOMULAで自身が所属する
コンドーレーシング「24号車」だった。

ウエイトのハンデ、燃リスのハンデを
感じさせないレースラップを刻み続けて
300混走を駆け抜けていくヤマケン。

ついにLAP52、
その24号車とテールトゥノーズにまで
接近してきた!

レースペースを見るにここは比較的
早く前に出られる…?
と思って見ていたのだが、
ここから24号車「名取選手」の意地を見る
今シーズン通じて最高のバトルへと発展。

なんと約10LAPに渡ってこの2台は
丁々発止の素晴らしいバトル!

スリップストリームはもちろん、
サイドスリップ、レイトブレーキ
クロスライン…
と様々な方法を試みて繰り返し
接触寸前のサイドバイサイドを繰り返す、

解説の光貞氏も思わず話す事を忘れた(?)
一幕もあり、実況のサッシャさんに
フォローされるという一幕もあったほど。

途中カメラが抜いたコンドーレーシングの
ピット内、
そのバトルを食い入るように見つめていた
クルーの中で、近藤監督の楽しそうに笑う姿が
とても印象的だった。



LAP60 ついに勝負あり!
ホームストレート手前、最終コーナーから
一気に間隔を開けて遂に24号車を振り切って
9番手に上昇。

今回のRd.4は350kmレース、
LAPは71とされていた事より
残りは10周と少し。

その後はカウントダウンのように
残り周回も一桁となっていったが、
ここへ来て更にポイントアップを諦めない
ヤマケンは鬼神の走りを見せる。

17号車をパス!(←19号車でした)
これで8番手に上昇。
このまま行けば最大ハンデでありながら
条件の悪いフジで「3pt」を獲得!

上出来としか言いようがない展開、
ここで3ptを持ち帰る意義は
チャンピオンシップを考える上で
とてつもなくデカい。

…と、
とっくに完結していた気持ちで
TV画面を眺めていたがなんと!

最終のLAP71!
8番手に上がった時点で前方約6秒の
マージンで走っていた19号車を(←17号車でした)
なんと最終コーナーでパス!!

…なんという男、山下健太(笑)


結果として全員が驚く7番手!
でRd.4を終えた36号車だった。


レーシングカー、GTマシンにおいて
根本的に性能を大きく左右する「重量」だが
今回の36号車の走りから学ぶことは

セッティング、タイヤチョイスによる
車両全体の仕上がりが整っていれば
仮想換算で70kg以上重い車でもここまで
戦えるのだ、という感動。

それを操るドライバーは
年齢経験は様々あれど、この日本において
最高峰を極める超一流しかいない。

それらの要素を考えると
36号車のエンジニアリングには
尊敬の念を抱くばかり、素晴らしいと感じた。




この4pt獲得が大きく、
36号車はRd.5へランキングトップのまま
挑む事となった。

2024シーズンもこれで残りは4戦、
次のRd.5は更に一層の「ハンデ」を
背負って戦うことになったが、
それもRd.6を耐えればその次
Rd.7では「半減」する。

そして最終Rd.8ではいよいよ待望の
「限定解除」が待っている、
ノーウェイトハンデのガチンコバトルだ。


今シーズンはチームを移籍、
そのパートナーが同期の坪井選手に。
素晴らしい走りと活躍で
長いレースとなればやはりエースの
坪井選手にロングスティントが
任されるのはその通り。

だがどこかで昨年までの「大暴れする」
ヤマケンが減っていたのも事実で、
今回のRd.4ではヤマケンファンとして

”大いにストレス解消!!”


となる
実に彼らしい、

「クレバーかつ大胆」

な見ている者の目を引きつける、
次はなにをやるんだ?
という山下健太の走りが見れたのは
純粋にとても嬉しかった。

周知の通り「スーパーGT」とは
2人のドライバーで1台を共用する、
2人のパフォーマンス最大値が高いほど
チャンピオンシップ獲得に近づく方式。

その点でヤマケンにとっては
2019シーズン以来の大チャンスが
訪れていると思えてならない、

かなり気が早いのはお許し頂きたいが
「あの表現できない感動」
を今年再び体感できるかもしれない…

そんな事を思いウキウキする気分となる
今の心境だ。




そして最後に異なる話題を
お許し頂きたいのですが、

今回は、今回も(?)
「14号車」の走りは素晴らしく
表彰台まであと一歩!の
4位フィニッシュだった。

予選は今季の合算方式により
8番手スタートだった14号車だが、
「Q2」のタイムには驚いた!

そして決勝のレースペースも
極めて良好でいたが、
今回は3位表彰台を獲得した「38」に
神が微笑んだような…。

上手く噛み合わない、
運に恵まれない…
という印象もどこかある?
今季の14号車だが総合ランクは5位、
まだチャンピオンの可能性も
充分に残す位置につける。

「阿部エンジニア」がセットアップする
今後の14号車の戦いにも期待したい。





●2024 SUPER GT Rd.4 FUJI

 予選 14位
 決勝 7位

 ポイントランキング 1位(41pt)





END




●社長日記2.0「ヤマケンダイジェスト」44本


●社長日記1.0「山下健太関連記事」92件



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