見出し画像

赤黒があれば「青黒」も!


各画像はクリックで高解像度


滅多にお目にかかれない


そんなコーデを今回ご紹介できることに。


今回も常連様の
カローラCROSSにご登場頂き、

ちょっとした「刺激」
皆様に与えられるのではないかと(笑)


少なくとも自分自身は
相当の刺激!
を頂いたモノ。


白黒コーデ、赤黒コーデと
一般的に多くの人が好む2トーンの中で

”ことインテリア”

においての

「青黒コーデ」

を見たことがある!
という人は恐らく欧州スーパースポーツか?

または限定の特装車か・・・
という感じかと思う。


国産車で言うとLEXUSが一部の
限定モデルで採用している程度。

とにかく
「あまり馴染みがない」
というのが実際で、

ほとんど見たことがないわけだから


”良いとか悪いとかの感想を抱けない”


というのがほとんどだろう・・・
と思う次第。


東京都よりお越しのT様が実践する
かなり希少な

”レザーEXCLUSIVE”


内装に興味をお持ちの方は
ぜひ見ていって欲しいと思う。





先行してシフトセクションなどを中心に「青革」を採用しているT様カロクロ。


まずはカローラCROSS室内の
”メインパート”
となる大きな面積のこちら

「ダッシュガーニッシュLH」

を豪快に(!)攻略して頂いた。



幾何学模様の特殊なステッチワークは「Gジオメトリー」仕様となる。


壮観なブルーエリア


が見事に誕生したこの景色!


これまでシフトノブ&ブーツ、
そしてセンターコンソール両サイドから
センターのアームレストまで、

既に青革で形成しているT様。


今回の採用ポイントは

”室内を縦一直線に青く”

していたインテリアから
ダッシュガーニッシュを一挙に攻略して

”T字型に青革をバランス良く増やす”

という点だろう。
これが見事にハマった!


しかも、単に「青革採用」をした
わけではない。

ここにT様の”バランス感覚”の
素晴らしさが垣間見えると思うのだが、


実際には50:50に近い配分で「黒革」が占めている。


こちらの角度でご覧頂きたい。

そう、実際のところほぼ50%に近い
下半分は

”黒革パンチング”

となっている。


最初のカットで上からの俯瞰の時は

「ほとんど青!」

という見え方だったと思うが、
実はそれも狙い通り。


”全面青革”も一度は検討したのだが、
やはり「青」がもつ強い個性。

”相当やってる感”

を強調させすぎて、特殊カスタム路線へと
印象が傾くことを警戒。


もちろん本題は
「青内装を作り上げること」

だったわけだが、
そこは現実的にこの車両は黒内装。
青内装にはなれない。


そういう理想と現実を
上手く使いこなした本当に上級者の一例だ。



純正でも上質なソフトパッドに疑似ステッチのダッシュガーニッシュだが
リアルなレザー&ステッチを見ればその空気は一変する。


たった1つのパート


を攻略したことでこの変化。

故に「メインパート」。


ご入庫時、シフト周辺に「青革」が
配されていた頃は

”青をあしらっている室内”

という感じの表現。


だが、今回の変更によって完全に

「青黒コーデの内装」

という表現へと一変したのを
ご理解頂けると思う。


さらにT様の遊びゴコロが花開く、


広大なブルーのキャンパスへ優雅に流れるGジオメトリーのステッチ。


この作品が”レザーEXCUSIVEデザイン”

であることを確かに印象づけるのが、
青革素材よりも一段階明るい糸を選択した

”Gジオメトリーステッチ”

の採用だと思う。


青革と黒革の境界線で、メリハリをつける意味で
「ブルーのシングルステッチ」
を採用しているが、

本来であればそれでも充分な効果があるし、
高い完成度になるところ。


だが、T様はブルーで敷き詰められた
”広大なエリア”

(なにか出来ないかな?)

と考えられたのだ。

この趣味を楽しむ姿勢が
なんとも言えず嬉しい一幕だった。




そして対抗となる運転席側、

「ダッシュガーニッシュRH」

にもご覧の通り共通の意匠を採用。


こちらはLHサイド違い、面積も狭く
形状も平坦ではないので無理はせず。

青と黒の配置に注意して、
その境界線にステッチをシングルで。


ステッチがより映えるように、と「黒革側」への採用をご要望されたこの仕様。


前回より統一してコーデしている
弊社が用意している180オーバー(!)
の選択肢を持つステッチから

T様がご愛用頂くのは「No.36ブルー」。

その鮮やかなブルーの糸がより映えるように
黒革の方へシングルを採用。


こんな細かなご要望に対応できるのも
”レザーEXCLUSIVE”
の大きなメリットだ。


下半面にはスポーティな黒革パンチングを採用する。




更に「遊びゴコロ」


は開花する!

もはや僕らには考えもよらない
思わず笑みがこぼれてしまうような。

そんな楽しいご用命も頂くことが出来た。


ランバーサポートまでフル電動、車格を超えたカローラCROSSの標準装備。


それがこちらのシートサイド。

”金属調”あるいは”ピアノブラック”

など
様々な着眼で多くのオーナーに
お愉しみ頂いているパートだが、


当然ながら本格的な工程を踏んだ正真正銘「3コートパール」。


ここに青!

の見たこともない景色。


実は以前このカラーをエクステリアの一部
でご使用頂いた経緯。

「なにかオススメのブルーないかな?」

というご相談に、即時お答えしたのが

「WRブルーパール」

というスバルカラーだった。


国産輸入車、様々なブルー外板を
見てきた中でも随一と思うこのブルー。

薄い青、濃い青、紫っぽい青

が極めて狭いエリアで混在して輝く。

感覚的にはもはや”マジョーラ”のような?
そんな感覚でBRZのご入庫車両を
眺めることが多かった。


しかし、
まさかこのパートで!

というのは本音(笑)

T様は・・・会心の笑み。



市販カバーではなく完全純正交換にこだわったオーナーのクルマ愛。


さすがにこの場所、
直射日光の恩恵はなかなか受けにくい。

”K7X最大のドラマ”

は滅多にお目にかかれないかもしれない。


だが、そんな事はどっちでもいい

と言わんばかりに迷いなく。


改めて頭に浮かぶのは

「クルマいじりに正解なし」

だろう。


あらゆる問題への回答は
そのオーナーにしかわからない。



定石通りの「T字配置」で見事なバランスとなった青黒コーデは秀逸。


もう一度冒頭でも触れたのだが、

赤と黒、あるいは白と黒など
様々なコンビネーションの仕様をこれまでに
見てきた。


だが青と黒は初めてかもしれない。


本来ならご提案する側の我々こそ
こうした柔軟さで多くの可能性を
お示しすべきところ・・・

と、反省の思いも少々(苦笑)




いつの時代も、どの商売も。


”お客様にはかなわない”


ということに尽きる。


こうしたトライと完成の歓び。

T様にとってのカローラCROSSが

「生涯の記憶に残る愛車」

となってくれたなら・・・


関わったものとしては
これ以上の光栄はない。


こんな感情を常に半分くらいの割合で
オーナーと共有できるこの仕事、


改めて誇らしく、そして素晴らしい。




END




カローラCROSS「レザーEXCLUSIVE」





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?