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絶品の「二八」あり!浅草じゅうろく様へ。
![](https://assets.st-note.com/img/1722933872318-oGz9mDUfPX.jpg?width=1200)
たまには趣向を変えて
とっても印象に残った
「お店」をご紹介してみたく。
レース関係、と申しますか
カート関連と申しますか
どちらにも精通しております
お知り合いの社長様を通じて
ご紹介を頂きましてですね?
お蕎麦屋さんを営まれている
とは承知していたのですが、
なかなかお伺いする機会がなく。
B級舌を自覚するあたすでは
ございますけども…
蕎麦には目がない
という事で
各地多くの蕎麦屋を素人なりに
出入りしておりまして…
このお店様が
実はとても気になっていた!
なかなか一人で訪れる勇気もなく、
その社長様に思い切って
「ご一緒できませんか~?」
とお声掛けさせて頂いて
快諾して頂きまして、
それでこの日となりました。
それが僕の想像とは
大きく異なっていて、
いわゆる「蕎麦懐石」というべき
想像の2~3段上を行く(!)
かなり手の混んだ創作和食を
戴けるお店でございました!
![](https://assets.st-note.com/img/1722934165727-23i6ZXe3Vn.jpg?width=1200)
東京浅草にある
「浅草じゅうろく」
という店名がなかなか
変わっていると思うのですが、
大将がそれこそ
”二八蕎麦へのただならぬ想い”
から名付けられたという
「二×八=十六」
で「じゅうろく」の店名を
お聞きしまして感銘を受けた次第。
初めて入るお店は
緊張するもの、
でもホントにワクワクしてきまして
早速ご訪問~!
![](https://assets.st-note.com/img/1722934308402-GsUDOGraVb.jpg?width=1200)
店内はカウンターと
この写真の後ろに個室が2部屋。
この時点で想像する蕎麦屋の
それではないのですが、
一部にはありますよね?
こういうカウンターで
オープン形式のお蕎麦屋さん。
天ぷらとかを目の前で
揚げてくださるような、
そんな佇まいでとっても綺麗。
予約をして行ったのは
もちろんなのですが、
この後まぁ来る来る!!
ご予約のお客様たちが
ぞろぞろとやってきまして、
このカウンターはもちろん
個室まで満席状態(!)
すごい人気…
さすが。
今回はお知り合いの社長様が
セッティングしてくれまして、
僕にメニューの選択権はなく
すでにオーダーをして下さっていた。
日頃逆のケースがほとんどな
自分としましては
こういう状況も久しぶりで、
(何を戴けるんだろうか?)
と
ニコニコが止まらず。
![](https://assets.st-note.com/img/1722934524902-4CBhiRKB3U.jpg?width=1200)
まずは「お造り」が。
ここでもう想定を破壊され(!)
この先の展開がわからなくなりまして、
この先を聞くのも野暮だな…
と、流れに従うことに。
鯛、鮑、それと鰆だったですか?
山葵は「修善寺産」という事で、
じつはこのお店様
”修善寺はなれ”
なるもう一つの店舗を
伊豆の修善寺で営まれております。
そちらにもぜひ
伺ってみたいと心新たな今ですが。
![](https://assets.st-note.com/img/1722934714078-NG7HnfgQpm.jpg?width=1200)
そして職人さんが
大量の人数分を同時に創っていた
この美しい前菜。
もう「蕎麦」をこの時点で
完全に忘れておりまして…
とにかく全ての産地のご説明と
味付けなども伺いまして
楽しい!
全て綺麗に頂いたのは
もちろんですが、
「★」のものは特に印象深く。
”生湯葉のお刺身”
”鴨のロースト”
”鮎の佃煮”
の3品ですが、絶品です!
本当に美味しくて驚いた…。
僕の友人が麻布十番で
寿司割烹を営んでいて(今赤坂)、
その友人に食べさせてみたい!
と思ったほど。
それにひとつひとつへの
こだわりがすごいと感じます…
あと、この時点でこれ
かなりボリューム満点で!!
(この先食べられるか心配…)
と少しよぎったほど。
この段階でもう
かなり満足度が高い!
この流れで行くのか…と。
となると?
”蕎麦はいつ?どのタイミングなんだ?”
なんて
ドキドキしながら予想していると~
素敵な笑顔の女将さんが
サーブしてくださったのが
![](https://assets.st-note.com/img/1722935138805-C4tACjsr2R.jpg?width=1200)
なんと!
「すだち蕎麦」
ときまして!
この序盤なんだ?!
という驚きと、
すだちという予想外の作品に
動揺を隠せずいると、
女将さんが笑顔で
「最後にもう一度お蕎麦頂きます」
との事(!)
なんと!
さすが「二八の名店」
コース内に蕎麦が二回出る!
という事で
テンションアガりまして
もうニヤニヤ止まりませんでしたが。
![](https://assets.st-note.com/img/1722935281182-6ghDNFxUbj.jpg?width=1200)
この「すだち蕎麦」ですが
僕はもうこれ
”どんぶりで戴きたい”
という衝動。
実に爽やかでいて
蕎麦の品質が丸わかり
だと理解。
香りこそ「すだち」が勝つけど
氷まで入れて締め上げられた二八蕎麦は
思っていたより「粗挽き」で
噛みごたえも良し、
歯切れの感触がすこぶる良い。
蕎麦を噛み切る「あの感覚」が
極めて正常でいて、
このキンキンに冷えた出汁に
とても合っていた。
「すだちもぜひ召し上がって下さい」
と再び女将。
(すだち…このまま食べたことない)
と頭をよぎったが
躊躇なく食してみた。
なんと実に爽やか!
3品目にしてこれ、
”すでに締めの領域”
じゃないのか?!
と思うほど。
実はこの段階で
もう満足感はピークだった、
のですが
「最後の逸品」
を戴かずして
帰るわけには行かず。
それにその最後は
一体なにが戴けるのか?!
それも気になって仕方がない。
そんなすだち蕎麦の
爽快な後味と余韻が完全に
残っているところで
![](https://assets.st-note.com/img/1722935608042-NhBwxhqEpF.jpg?width=1200)
大将が仕込んでいる手元、
これがなんと
”天然の鮎”
との事。
ご予約の人数分を計算して
必要数しか仕入れをせず、
それをなんと「1.5時間」かけて
入念に火を通すとの事。
![](https://assets.st-note.com/img/1722935664746-AW5xwdgZUL.jpg?width=1200)
カウンター上にこの特殊な(?)
七輪が置かれ、
香ばしい香りが店内に充満していく…
「鮎」がこれほどまでに
主役級に扱われているのもまた
記憶になく。
幼少の頃に実はよく
”茨城県那珂川”沿いの投網であがる
焼いた鮎をよく食べていた…
今は「天然」なんて高価な上に
流通も少なくて
なかなかお目にかかれないけど
![](https://assets.st-note.com/img/1722935782502-fzZpokRLSO.jpg?width=1200)
「北海道産の焼きもろこし」
が添えられて
この演出で提供された天然鮎。
子供の頃を少し思い出して
懐かしい気持ちもした、
(鮎の味ってこうだったのかな…)
と
子供の頃は味わうと言うより
”おやつ感覚”で食べていたので
そんな事を思いつつ。
炭の香りと時間をかけて
丹念に燻されたこの鮎、
もちろん「季節限定」にはなるけど
一度戴いたほうがいい!
川魚でいてこれほど繊細な
感覚はあまりないと思えるくらい。
あえて何も付けずに
そのまま戴く、
あっという間に胃の中へと
消えていった…。
焼きもろこしも卓上にある
「岩塩」で戴いて
川魚を食べてこの満足感と至福感、
かなり希少な経験。
![](https://assets.st-note.com/img/1722936017351-vtpWPI3exx.jpg?width=1200)
次に提供されたご飯物だ。
松茸を共に上に乗るのが
”太刀魚の天ぷら”
で、
これがまた絶品でした。
考えてみたら
”蕎麦屋の天ぷら”に外れなし。
僕の愛する名店「角平」でも
厨房からはなにかが揚がる油の音が
常に絶えない。
餡かけの出汁に太刀魚が
浸かるのを恐れて
先に天ぷらを岩塩で頂きました!
美味い!!
![](https://assets.st-note.com/img/1722936173968-S3GthmRT85.jpg?width=1200)
それにこの松茸の風味が
なんとも上品な感覚に。
(贅沢しているなぁ…)
と
心まで豊かになるような、
総じてとても優しい味
まるで「京懐石」に来たような
感覚もありました。
もうこの辺で実は
かなりお腹がいっぱい(!)
(まずい…こんなに量があるとは)
と少し危機的な感じ。
万全の状態で「看板の二八」を
戴くためにはそろそろやばいぞ…
と
不安にかられていたところに(!)
![](https://assets.st-note.com/img/1722936325832-b7NL675xGM.jpg?width=1200)
これがまた予想外の!
なんと?!
コース料理に「とんかつ」が
提供された!
記憶にも経験もなく…
え?!とんかつ…で合ってるよね??
とドギマギしたくらい。
まさか出てくるとは思わないが、
もしかしたら自分の知識がないだけで
とんかつに見えるけど
別のなにかの料理なのではないか?!
なんて勘ぐったほどです。
お腹がいっぱいなことは
この衝撃でどこかへ吹っ飛びまして
![](https://assets.st-note.com/img/1722936459351-6nAD9mjYRm.jpg?width=1200)
これがお世辞抜き!
超絶美味かった!!
驚きました…。
肉が良いのか?
揚げ方か?
油が特殊なのか??
口の中で肉が溶けていくのが
わかります、
衣より先に消えるくらいの。
「自家製のソース」
も合わせてご用意頂きましたが、
2切れありましたので…
うち1切れは「岩塩」で
戴いたのですが、
なんと甘みを感じること!!
という事で至福…。
これですね、
皆様それぞれにご贔屓があると…
とんかつね?
相応の名店と言われる店より
圧倒的に美味いよ?!
これホントです。
何が違うんだろか??
肉だったのかな…
油の香りもすんごく良かったけど。
そして!
このコースの最後を飾りますのが
なんと言いましても
繰り返しますがこちらのお店様
”二八の名店”
でございます故、
![](https://assets.st-note.com/img/1722936706933-JGMhRtY40J.jpg?width=1200)
最後は
”待望のざる”
にてご提供下さいました!
先程序盤に「すだち蕎麦」を
戴いていることで、
”あの蕎麦”を再度確認することも
できるような感じ。
ただ今回は「ざる」ですので
まんま蕎麦の味を満喫できました!
わさびのみ
岩塩のみ
そしてそばつゆで…
と、
噛みしめるようにして
味合うのですが
あっという間に完食(!)
隣で同席の社長様が
「金田さん、おかわりもらえば?」
と笑いながら言っていて
僕はこれを
「冗談だ」
と思って流した。
ら!!!
なんと?!
カウンター並びのカップルが
「おかわり」
をもらっていた?!
(え?!ガチだったのか…??)
と、
激しく後悔…。
2名で1枚のおかわりをしていたが、
大将がそのお客様に
「今日はたまたま」
と。
「いつもはご予約分しか打たない」
と言っていた(!)
なんだ!!
じゃあホントにおかわり
出来たんじゃないかぁ~
かぁ~
かぁ~
かぁ~…
…
と、半泣き。(心の中で)
しかし!
これが先に触れました
「修善寺」なら
コース等ではなく
いわゆる一般的な「蕎麦屋」での
営業とお聞きして
これは伊豆へ行く理由ができたぞ
と
心の中で誓い。
お聞きすれば
修善寺には職人さんがいるものの、
大将も時に伊豆へ入って
蕎麦を打たれるそうな。
その時に伺えたら
大ラッキーだが…
これは運次第か。
という事で
食事の後の
![](https://assets.st-note.com/img/1722937158877-u62gVlej6v.jpg?width=1200)
蕎麦アイス、
蕎麦の実がトッピングされて
まさに蕎麦の風味が満開。
とにかく素敵な食事となった
この日の夜でした!
大将は弊社に出入りして頂くくらいなので、
それはもう
”大のクルマヲタ”
で疑いなく。
クルマ好きなら何か話しかければ
盛り上がらないわけがない!
ちなみに
”LEXUS RX”
”NDロードスター”
”ジムニーシエラ”
と乗り分けられている大将。
その全てが
”ノーマルではない”
というのも事実!!
大勢の予約客を相手に、
各お客様へそれぞれの話題で
おもてなしをし
それでいて手は休まらず
絶えず何かをよそい
そして捌く。
まさに職人だと思った一幕!
ぜひ皆様、
気になられましたら
「浅草じゅうろく」
で検索頂きまして
ご予約してみて下さい。
ただ…
この日は僕の呼びかけで
お集まりを頂きましたので、
僕がお支払いを…
それで皆様にはご予算についても
ご紹介をするつもりでしたが
不肖金田。
なんとご一緒の社長様に
いつしかブラインドで
お支払いをして頂く始末(!)
![](https://assets.st-note.com/img/1722937449676-tmPwNAWUVW.jpg?width=1200)
座間社長、
ホントに申し訳ありません…
そしてご馳走様でした。
ですので…
当然これは
「いくらでしたか?」
なんて聞くことは出来ず(!)
皆様には申し訳ありません。
あとは奥様にも
![](https://assets.st-note.com/img/1722937511564-LVN3IVusSA.jpg?width=1200)
次回は是非、
杯を酌み交わせますようにと。
お話も盛り上がりましたが、
この感じ。
何が出てくる?
何が食べれる??
とワクワクする感じが
とにかく久しぶりで新鮮、
何よりも楽しい夕食でした。
皆様、本当にありがとうございました!
そして大将、女将さん
また必ずお邪魔致します。
でわでわ
END
●浅草じゅうろく
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TEL 03-6240-6328
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