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「“愛”が世界を回らせる」のよ、2022年観劇納め(愛月ひかるクリスマスディナーショー「Sainte Nuit -聖なる夜に-」)

「私を!!!見て!!!!!」というか、むしろ俺を見ろと言わんばかりの眩いオーラを放ちながら、キラッキラで歌い踊る愛さんが好きだなぁと改めて思った、2022年観劇納め。五臓六腑に染み渡るほどの癒し…というのもあるけど、こちらまで高みに引き上げられるようなエネルギーが好きです、とても。

「こんな活動をしてほしい」「こんな舞台に出てほしい」とか、何を言ってもファンのエゴにすぎないというのは十分わかってるけど、やっぱり愛さんのステージを見てる時に思うのは、全力の「舞台に立つ愛月ひかるさんが好き!!!!!!!」なんですよ(太字)。クリスマスディナーショー、あと5億回見たかったな…(って終演後の余韻の中で、あいらんど民ちゃん達と語り合ったのが最高に尊き時間でした。) 


まさかのプログラムにセトリが載ってないタイプで、その分のスペースに手書きメッセージを入れてくれる愛さんの愛の深さたるや!ディナーショーといえばの、セトリを眺めながらお食事する開演前の高揚感が好きだったけど、まっさらな気持ちで緊張しながら食事を楽しむ時間もまた良き。おかげさまで一曲ずつぶち上がりながら鑑賞しました。そして終演後に張り出されていたセトリの存在を認識せず、お酒と余韻と大好きな人に酔いながら帰ってきてしまったので(浮かれすぎ)、共有いただいたものを元に振り返るよ〜!

All Want For Christmas is You

クリスマスのド定番ソングで勿論イントロに即反応。まさか曲が聴けるなんて、という感動や衝撃が溢れると、ちょっと待って…!!!と心臓が持たないので時間を止めたくなるタイプのオタクです。最高が約束された瞬間。歌い出し、好きな声が聞こえて震えたな… 大ッッ好きな低くて深い声!!って心臓ぴょんぴょん跳ねてました。外ハネボブに、ボリュームのある緑のジャケット、黒のパンツ…  客席を練り歩きながら登場される天使達(遥羽ららちゃん&星南のぞみちゃん)。ららちゃんがすぐ近くを通ってくれて嬉しかった…実在&発光…

愛月ひかる ひとりタカラヅカスペシャル

第1部 ショーナンバーメドレー

「もうクリスマスの曲は歌いません!!!w」と宣言する徹底ぶりが潔くて好きです。クリスマスディナーショーなのに!(笑)でも「クリスマスディナーショーではあるけど、退団1周年でもあるので」、と。そして「徹底的にやりたいから一旦捌けますね!」という言葉とともに、白の羽根扇を持って登場するららりさに、宝塚の開演チャイムが鳴り、からの『ル・ポァゾン』!!!!何が起きたのか一瞬理解できないほどぶち上がりました最高すぎた……良い意味で湿度が高い、ねっっっっとりした雰囲気を醸し出すプロ。スーパーハイパーセクシーで、これぞ「むせ返る“愛”の香りに包まれて」た時間だったなぁ。反芻。

もう現役生ではないという事実は揺らがないから、ある意味「なりきり」で、「if」を見せてくれるステージ。なのに徹底的に、当事者として全力で魅せてくれる、プロ意識の高い愛さんが好きなのです。『愛の宝石』→『ダンスウィズミー』→『ジダン・デ・ジダン』→『セ・マニフィーク』。本公演をリアルタイムで観劇できなかった世代だけど、タカスペで聴いてきたことのある名曲ばかり。全力で歌って踊ってキメまくる愛月ひかる…もう“男役”という括りで追いかけることはなくても、括りを飛び越えた存在として、眩しくてかっこよくて、たまらなかった。定義なんていらない。抗えない引力に惹かれ続けたいです。

第二部 思い出にのこるお芝居の名曲


「タカスペも二部構成だから…」と、どこまでも宝塚によせてMCを進める愛さん。『二人の時間(華やかなりし日々)』→『私のヴァンパイア(薔薇の封印)』→『フリーダ(不滅の棘)』→そして、念願の『権力(花の業平)』!!!!!

『私のヴァンパイア』は、だいっすきな曲なのでもうたまらなかったし、好きな宝塚作品の世界に好きな人が息づくという夢みたいな光景は、頭パーンとなって脳内に新しい星が爆誕するほどの衝撃を生むのだと身をもってわからせていただきましたわ…新たな学び… 本役のフリーダ(ららちゃん)がステージ袖にいる中で聴く『フリーダ』は格別で、喜怒哀楽全ての引き出しを全開にしてくれる愛さんのステージングがやっぱり好きだ〜!ってなったし(9月のコンサート「DramaticCity夢」でも歌ってくれたけど「まだ幼い我が息子よ」の優しい目線と手つきが特別に好き)、ついに『権力』を聴けた喜びと言ったら!!!!!!(笑)ほんとは昨年の退団前のディナーショー「All for LOVE」の中で歌いたかったけど退団前にこの曲は…と断念した悔しさを何度もお話されてたから、宝塚の枠から解き放たれた愛月ひかるはクリスマスにものすっっっごい悪い顔で歌ってて最高でした……「悪い奴、ひどい奴 誰かが俺を噂する」のところ、めちゃくちゃに決まってて良き。クリスマスやぞ!!(好き)

愛月ひかるスペシャルトークショーin ディナーショー

いやいや、タイトルよ(笑)ディナーショーにMCじゃなくて「15分のトークコーナー」が存在するとか何事?「愛月ひかるといえば?トーク!」って仕切ってたのも可愛かったけども。愛ららりさの仲睦まじい様子(&ご自分の可愛さ美しさはさておき、ららりさの可愛さになぜか萎縮しまくってる愛さん)(&飴と鞭の使い分け笑)にほっこりしつつ、結局秒で15分が過ぎてしまい「私には30分は必要だ…」って呟いてたのもキュンがすぎる。こういう時に咄嗟に出るハードボイルド風味のアンニュイなイケボがたまらんなと萌えを隠せないオタクでありたい。
確かに、「口から生まれた」でお馴染み(?)のとおり、愛さんといえばトークというのもわかる。だって仕切り屋で鼓舞師のお話が面白くないわけなんてなくて……(だから「愛月といえば?」なわけで)(ちょくちょく出る自称「愛月」が最高にツボ)でも今回のディナーショーは、その一面も継続しつつも、喋る時は喋るし、魅せる時は魅せる、というオンオフの切り替えがしっかりした、むしろパフォーマンス重視の構成だったなと思ってる。とにかく「俺を見ろ」の圧…!そして「永遠に宝塚が好き」の愛とリスペクトが強くて本当に素敵だった。

恋人がサンタクロース

歌って踊るららりさちゃんの並び、ときめきを止められなかった… 「らら!りさ!俺だ!!!」(誰)と叫びたくなる衝動な!!!何を歌ってくれても最高だとは思うけど、ユーミンの名曲を聞けたのが良かったな…(と思い出しながらどろどろ溶けるやつ。リトルツインスターズ…ららりさ…)

愛さんwithららりさ、の並びをイメージして撮った写真(笑)

ここで、歌詞に合わせて恋人がドレスアップして出てきたらどうしよう…と実はどきどきしながら待ってたんだけど、バンドの皆様のインストを挟み、衣装チェンジされた愛さんが登場!だけどその出立ちは意外や意外、髪を後ろで一つにまとめて、ブラウスジャケットパンツ全てオールブラック。「〜っぽさ」は見た目で判断できるものじゃなくても、これから続く男役メドレーの空気を作り込むその徹底振りがやっぱりとても好き。

Me and My Girl / 街頭によりかかって

幸せいっぱいのカップルと、センチメンタルに佇む青年。曲が変わるたびに色んな顔を見せてくれる愛さんの引き出しの多さたるや。私が見た回は愛ビル/りさサリーの回だったんだけどもうラブラブっぷりがたまらなくて良き!!ららサリーの回も見たかったな……やはり5億回見たかった……

As Time Goes By

いやいや、ずるいて!!!街灯によりかかって、からのAs Time Goes Byはずるいて!!!!!ミーマイのビルからの、カサブランカのリック。囁くように歌うのも、ジャケット脱いで肩に担ぐのもずるいて!!!(語彙力)
こちらも9月のコンサートで聴けた楽曲だけど、ディナーショーのムーディーな雰囲気の中で聴けるのも格別だなと。あと、Twitterにも書いたけど、コットンクラブで聴きたい曲…ドレスの愛さんにも歌ってほしい…!!

運命よ、今夜は女神らしく

……いや息止まったよねピアノのイントロ聞こえた瞬間。

ガイズ&ドールズだぞ……ひかるマスターソン爆誕……(昇天)まじでこの流れは反則だと思ったし、愛さんを見てるとかっこよさにジャンルなんて関係ないんだなと思わされる。 本公演(私の「親ガイズ」はみちこさんの星組です)と同じタイミングでハットを袖に投げるひかるマスターソン。大勝負に臨む曲で、余裕を見せつつも真剣な眼差しがブレないスカイが大好きで、そういう緩急の差まで表現してくれて。

ひとかけらの勇気

物語性のある曲こそ、愛月ひかるの真骨頂だと思ってるのだけど、もう最高に最高を極めてて、この空間にいられて良かった… と改めて思った。文字通り、感動の渦に飲まれました。
ミーマイやカサブランカ、ガイズに続けてスカーレットピンパーネル。名作のヒーローが真ん中で歌う曲を歌唱されてるという事実は胸が熱くなるものだけど、宝塚を離れたこの1年の活動を振り返るMC後、「それでは聞いてください、『ひとかけらの勇気』」だったので、ほんと、揺さぶられましたね、心…(涙)

星に願いを

アーーーーーーーーわかってたよどんなに最高の男役メドレーで我々の心を掴んでくださったってドレスアップした愛さんがどんなに素敵かなんて……………真っ赤なドレスにリップ、良すぎた…………美の圧が強い。それにしても、ドレス着てくれるかなと淡い期待を抱いてたものの想像以上にゴージャスで、どんな服でも愛さんに着られる服は幸せだなと思ってしまう。こんな映えることある……??ドレスの愛さんに次はコットンクラブで会いたい……As Time Goes Byを歌ってください……

愛が世界を回らせる

自己肯定アゲアゲソングで最ッッッ高だな〜〜!!!と思ってしまった。本編の8割が陽気なミーマイの楽曲だからそりゃあそうなんだけど、こんなにぴったりな曲ある?っていう。
\愛さんがいなければ生きていけない!/
\愛さんが世界を回らせる!!/
ファンクラブ「Ai LAND」のテーマソングにしてください。

そして最後に惚気である。ドレスアップされた愛さんが、この曲に合わせて退場時に客席を歩いてくださったのだけど、近くまで来てくださり(美!!!)、友人、私と順に目線くれたのだけど、ガッツリ目を合わせていただく経験は昨年8月の宝塚でのトークライブ以来2回目、という未だに初心者モードの私ですが、めっっっちゃめちゃに優しいんですわこのお方は!!!叫びたくなる。「ファンの人達に対してはスパルタだからw」なんて言いつつも(カレンダーの宣言のインスタライブ、キレッキレで好きだったな…)、ひとりひとりを愛おしそうに見つめてくださる目線と微笑みの持ち主なのよ。優しくて大好きである。

酸いも甘いも知り尽くし、きっと憧れの気持ちだけで居続けることはできない場所である宝塚について、離れた今でも大好きだと語る姿は本当にすごくて。そして、もう現役生じゃないから二度と男役として舞台に立つことはないとしても、確かにそこにいたスターとして魅せてくれる「当事者」としてのステージは、こんなにも惹き付けられるのだなと改めて思ったクリスマスディナーショーでした。たとえ「if」の世界の楽曲披露だとしても、細かな再現に感動するだけでなく、しっかり自分色に染めてくれるところに大尊敬です。
そして、宝塚を好きという気持ちだけでなく、宝塚の素晴らしさを世に広めることに意義を感じてらっしゃるというか。12月26日によせたnoteにも書いたけど、MCの中でお話しされてた「ファンタスティックスのエル・ガヨを通して他界隈の方々に宝塚を知ってもらえた」というお話がとても印象深い。2021年12月、スカステのサヨナラ番組「卒業しても自分の中に宝塚が残り続ける」という、ものすごい強い言葉を残していたことが印象深いけど、ご自分を通して宝塚を知ってもらう、そんな道があるなんて、まさしく夢の続きだなと思ってしまう。

「愛月ひかるの夢かなえたろかスペシャル」のようなディナーショーだったけど、ひとつずつ夢を叶えてるのを楽しく見守るだけでなく、こんなステージを見せてもらえて、私達の夢も叶っちゃったな。そして次にお会いできる約束がなくて愛さんロスになりつつある昨今、界隈では色々なことが起こってるけども、自分の信念に従いながら、好きな人の好きなことは積極的に叫んでいこうと改めて決意したところ。また「舞台と客席」という関係で、お会いできますように。そしてここ最近は観劇後の感想を温めすぎなので、今年の目標は「早さ重視」にしたいところ……また引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです!おわり。

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