タイ旅行で公共交通機関を使いたい人に見てほしい記事
はじめに
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今週3泊5日でバンコク、アユタヤ、チャチュンサオ(ピンクガネーシャ)まで行ってきました。使った交通機関はARL、BTS、MRT、国鉄、公営バス、渡し船、ソンテウ、タクシー(Grab)、レンタサイクルと多岐に渡ります。
タクシーを使うよりも公共交通機関を多用すると交通費が最低5倍以上安くなるので、この記事ではそれぞれの交通機関の乗り方を解説します。それぞれの交通機関の値段は時勢によって変動しますので、参考程度にとどめていただくようよろしくお願いいたします。
ちなみに、かなり日本人に使われているトンタラリバービューホテルまでのバスでの行き方を掲載しておりますので、是非お読みいただければ幸いです。
乗り換えは何で調べる?
電車はGoogleマップのアプリで調べます。
バスの乗り換えに関しては後述します。今回はバンコクに降り立ったら絶対に使うことになるスワンナプーム空港からパヤタイ駅に行くまでのルートを例に挙げます。
まず、目的地を画面上部の検索欄に入力すると候補が出てきます。
※ちなみにこれ以降掲載するスクリーンショットはiPhoneから撮っているため、Androidの方は表示が異なる可能性があります。
駅などを調べたい時は「〇〇 station」などのようにstationという単語をつけると、上の画像のように電車のマークが左に書かれているものが表れるのでそれをタップします。
タップすると下のような画面になりますので、経路ボタンを押します。
押すと以下のような画面が現れます。
この画面だと現在地からの経路を調べるモードになっているので、画面上部の「現在地」と書かれている欄をタップし、出発地を入力します。今回は「suvarnabhumi station」と入力しました。結果はこちら。
このままだと車用の経路になってしまっているので、上の画像にある赤丸の電車マークを押します。押すとこのような画面になります。
経路が一つ表示されたので、「公共交通機関」の下に表示されている経路をタップします。するとこのような画面が現れます。
これにて経路検索は完了です。このやり方はBTSであろうがMRTだろうが同様にして調べることで乗り換えの経路を探し出すことができます。忘れたらこのページを見てください。
ARL
エアポートレールリンクです。大体の方はスワンナプーム国際空港を使うので、バンコク都市部に行くためにはほぼ必須の交通機関となります。
45バーツ約180円、40分で都市部(パヤタイ駅)まで連れて行ってくれます。ちなみにタクシーを使うと326バーツ(1,304円)なので7倍ほどの差があります。
乗り方は簡単です。とりあえず空港の地下1階まで行けば標識があるのでそれに従って歩くと広いスペースに改札と券売機があるのでそこでチケットを購入します。
チケットといえども、実際にはコイン型のプラスチック(トークン)が出てくるので、乗るときは改札にトークンを押し当て、降りるときは改札にトークンを入れるという仕組みになっています。
トークンの買い方は簡単です。
1.券売機の言語を英語にする
2.ディスプレイに表示される目的地をタッチ(おそらく大体の方はパヤタイまで行く)。
3.お金(バーツ)を入れる。
これだけです。
ちなみに、ARLの券売機があるエリアは既に空港の敷地外なので改札の近く(空港側から券売機に向かう奥側)の両替所3つはレートが良いです。空港はテナント料が高いと言われていますので、その影響かと思われます。
タイではダイヤという概念が基本なく、ARLも例に漏れず10分間隔程度で運行されています。
あとは乗車して目的地に行くだけです。
BTS
バンコク観光では絶対に乗る電車です。大体幹線道路の上を走っています。
こちらも買い方は同じで、言語選択→目的地タッチ→入金で大丈夫です。走っているエリアが広い分、目的地をタッチするとズームされるので、その状態でさらにもう一回目的地を押します。
ただ、券売機のほとんどがお札を使えないので、お札を使いたい場合は各駅に1つ程度あるお札OKの券売機を使うか、それすらなければ横の窓口で目的地を伝えてお金を払うだけです。
BTSの場合はSuicaのような磁気カードです。
改札にタッチするだけで大体は通れますが、改札に入れるタイプもあるようなので、どちらかを試せば大丈夫です。
券売機は新しい券売機と古い券売機があり、古い券売機の方は反応が悪いので、新しい券売機で買うのがおすすめです。
BTSサイアム乗り換え
BTSはシーロム線とスクンビット線という2路線があり、サイアム駅での乗り換えは避けて通れません。とはいえ、サイアム駅は2階に1番線、3番線があり、3階に2番線、4番線があります。
ホームから出ることなく乗り換えはできますので、難しさはほとんどありません。ただし、乗り換える路線を間違えると当然逆方面に行ってしまいます。私は2回間違えました。ちなみに料金は大体40バーツ(約160円)前後です。
MRT
バンコクの地下鉄です。これもほぼ間違いなく使います。こちらも例に漏れず、トークンの買い方は一緒です。基本的な仕様はARLと一緒なので説明は省きます。
国鉄(SRT)
公共交通機関の中では最強の乗り物です。圧倒的安さ(30円程度)で遠くまで運んでくれるので必要なら絶対に利用することをおすすめします。
国鉄の欠点は非営利なせいか駅の影が薄すぎることです。BTSやARLから乗り換える際、大体それらの下にありますが、初見では全く気づけません。しかし、ポイントなのは乗り換える際、とりあえず地上に降りることです。地上にさえ降りてしまえばあとはどうにか国鉄の駅にたどり着けるよう努めるだけです。
基本的にはフアランポーン駅(始発)から乗車することをおすすめします。上記の通り、乗り換えだとどこにホームがあるのかわからないリスクがあります。
乗り方は先ほどまでと異なりますが、意外と難しくはありません。
1.窓口で行き先を伝える
2.お金を払う
3.乗車券に車両番号が書いてあるので、駅のディスプレイと照らし合わせ何番線に乗るかを特定する(わからなければ窓口で聞く)
4.時間になったら乗り込む
5.電車内で検札員に切符を見せる(切ってもらえる)
これだけです。タイは交通機関のシステムなどが発展しすぎていない分、かなりアナログです。そのため、実はどの交通機関を利用するのも簡単だということを頭に入れておくと良いでしょう。
ちなみに、一応自由席か指定席が選べますが、何も言わなければ大体自由席になります。自由席の場合は後ろの車両がそれにあたりますので、3両編成なら3両目などに乗っておけば大丈夫です。
また、国鉄は車内に必ずトイレがあり、和式タイプだったり洋式タイプだったりします。小さいながらも手を洗えるスペースもありますので、とりあえず乗り込んでから後でトイレをするという時間短縮もできるでしょう。
国鉄アユタヤ編
ここからは国鉄を用いてアユタヤに行く手段を解説します。タクシーでも行けますが、830バーツ(3,320円)かかります。国鉄なら15バーツ(60円)なので55倍の差です。
特急と各駅停車がありますが、フアランポーンからは各駅停車しかないので安心です。
時刻表はこのサイトに載っています。
このサイトではフアランポーン駅のことをバンコク駅と書いてあります。
フアランポーンからアユタヤに出る電車の時刻を知りたいときは時刻表(下り)の「バンコク駅出発」の欄を見れば確認できます。
逆に、アユタヤ駅からバンコクに向かう電車の時刻は時刻表(上り)の「アユタヤ駅出発」を見ればこちらも確認できます。
帰りの際は、窓口で「バンコク」といえばバンコク行きのチケットが買えます。しかし、この時に特に何も指定しないと、フアランポーン駅かクルンテープ・アピワット駅というところが終点になります。
ただ、クルンテープ・アピワット駅が終点になってしまったとしても、フアランポーン駅までの通過駅(実際はこちらの方が大きく国鉄の中心駅)である上に、バーンスー駅というMRTの駅に乗り換えができるので問題はありません。
逆にフアランポーン駅を指定してしまうと、本数が少ないためかなり後の電車に乗ることになる可能性があります。
普通に「バンコク」と伝えて時間の電車に乗れば大丈夫です。
アユタヤ駅から西にある川をボートで渡る編
なぜこんなことをするかというとレンタサイクル屋が川を渡ったところの方が安いからです。
ただ、道としては簡単なので、画像付きで解説します。
これがアユタヤ駅です。
この地点から後ろを向くとこのような景色になっています。
あとはここを突き当たりまで進むだけです。突き当たり左側に一見関係なさそうな平屋があり、そこで運賃を集金しているのでお金を払えば乗せてもらえます。5バーツ(約20円)です。帰りも同じ場所でお金を払うので、帰りの場合は舟に乗る前に運賃を払うことはありません。渡った後に払います。
アユタヤレンタサイクル編
アユタヤは徒歩で回れるサイズではありません。縦4km、横7kmほどもあるサイズ感なのでレンタサイクルは必須です。また、割高ですが、トゥクトゥクなどのドライバーに交渉して、一緒に回ってもらう方法もあります。
ここではオーソドックスにレンタサイクルする方法を解説します。
対岸に着くとすぐ左手にレンタサイクル屋がありますが、目指すレンタサイクル屋は「December House」です。
やたら英語の上手いヨーロッパ系のスタッフがいるはずなのでおそらく間違えないと思います。150バーツ(約600円)で18時まで借りられます。
もちろん自転車はタイクオリティなので乗り心地は良くないです。それどころか大和東高校と書かれたシールが貼ってあったので、おそらく日本の放置自転車か何かが輸入されたものかと思われます。
時間までに返し、対岸を同様に渡ってアユタヤ駅を出発すればアユタヤ編は終了です。自分は18:06の電車に乗って帰りました。
国鉄チャチュンサオ編
ここからはピンクガネーシャへの行き方を解説します。ピンクガネーシャの最寄駅はチャチュンサオ駅(正確にはチャチュンサオ・ジャンクション駅)というところで実際にはそこからソンテウという乗り合いバスに乗ってピンクガネーシャまで行きます。
今回も変わらずフアランポーン駅から乗車するのがおすすめです。
時刻表はこちら。
8:00の電車か10:10の電車に乗るのが一般的です。帰りが遅くなるとピンガネーシャ周辺は、ソンテウはおろかタクシーすら捕まらない立地のためヒッチハイクか野宿になります。
裏技的にパヤタイ駅の乗り換えやラートクラバン駅からの乗り換えでチャチュンサオ駅に行くこともできますが、それは寝坊した時などの最終手段として頭に入れておく程度にすると良いでしょう。先述の通り、普通は国鉄の乗り換え駅へアクセスすることすら初見では難しいので全くおすすめできません。というのも「国鉄はこちら」みたいな看板が何もないからなんですね。
一応書いてはおきますが、パヤタイ駅乗り換えの場合はチケット売り場が国鉄の駅にないので、電車内で直接検札員に行き先を伝えお金を払います。ラートクラバン駅の場合はチケット売り場が駅のホームにありますので、そこで買うことができます。
フアランポーン駅からの場合は「国鉄アユタヤ編」に記載したようにチケットを買えば大丈夫です(もちろん行き先はチャチュンサオ駅)。
ソンテウ
ソンテウとは現地を走る乗合バスのようなもので、改造軽トラの荷台の部分に乗客が乗ります。
乗車場所は2択あり、チャチュンサオ・バスターミナルというところまで、1km歩くか、チャチュンサオ駅の目の前にある停留所で乗るかの2択です。ちなみに、チャチュンサオ・バスターミナルで乗ったとしてもチャチュンサオ駅に停車しますので今回はチャチュンサオ駅から直接乗る方法を解説します。
まずチャチュンサオ駅を降りたらここまで行きます。
ここが停留所になっているのでソンテウを待ちます。
色々ソンテウが来るのですが、車の横に緑のラインが入っているものや、黄色のラインが入っているものはピンクガネーシャには行きませんので注意しましょう。ピンクガネーシャに行くのはこのソンテウだけです。
青いラインにピンクガネーシャの絵が描かれたものが今回乗るソンテウになります。こちらは20分間隔程度で運行されているので気長に待ちましょう。
来たら全力で手を振るなどしてアピールし、乗り込みます。ピンクガネーシャまでは30〜40分くらいです。
降りる時に運転手に40バーツ(約160円)払えばOKです。
ピンクガネーシャでのソンテウ乗降場所はこちらです。
帰る時は上の画像の赤丸のソンテウに乗ります。チャチュンサオ駅に帰る時のダイヤはこちらです。
ソンテウ車内の頭上にはブザーが設置されているのでチャチュンサオ駅の近くまで来たら押して降りることをアピールしましょう。
バス
これも最強の交通機関です。おそらくHISなどでホテルと航空券をセットにしている場合は大体トンタラリバービューホテルというところに泊まらされるので、バスが必須の立地になります(徒歩だと40分のため)。
いちいちタクシーを使うと駅まで400円程度かかってしまいますがバスなら待ち時間も同じくらいで、40円程度です。
では乗り方です。
1.バス停へ行く
2.バスが来たら手を振るなどしてアピールし停める(やらないと通過されてしまう)
3.バスに乗り込む
4.運転手とは別の検札員がおり、しばらくすると自分のもとに来るので行き先を伝えお金を払う(もらったレシートは降りるまで持っておく)
5.目的地の停留所が近づいてきたら車内にあるブザーを鳴らし降りる
これだけです。アナログな分、思ったよりも簡単だと思いませんか?ヨーロッパだと打刻システムなどがあるので、知らないと罰金を払わされやすいのですが、タイではそういうのがないため安心です。
しかし問題は、どのバスに乗るかと言うことです。
なので、タイで開発されたバスアプリ、「ViaBus」を使います。
そもそもタイは、「〇〇番のバスは〇〇に行く」というように数字で行き先が明確に決められています。なので、自分の出発地と目的地をつなぐバスが何番のバスなのか分かればあとは上述の通り乗り込むだけです。
ViaBusは出発地のバス停と目的地のバス停を入力すれば、乗るべきバスの番号を教えてくれるのでタイ旅行では必須のアプリになります。
では使い方です。
まず自分の近くにあるバス停を知る必要があります。Googleマップで調べます。今回はサパーン・タクシン駅からトンタラリバービューホテルまでのバス経路を調べてみたいと思います。
Googleマップを開き、駅の近くにあるバス停を調べます。道路沿いにある青いバスのマークがバス停です。
そこから乗るバス停をタップします。タイは左側通行なので、あらかじめ目的地がどちらにあるかを確認して左側のバス停に乗るのか、右側のバス停に乗るのか決めましょう。トンタラリバービューホテルはこの道路からだと南にあるのでマップ上では右側のバス停に乗ります。
バス停をタップするとバス停の名前がわかります。
バス停の名前がわかりました。バス停の名前がわかったらメモのためにスクリーンショットを撮っておきます。次に目的地のバス停を調べます。
同様にホテルの近くをズームアップして停留所のアイコンを探します。
こちらも上記と同じく、バスがどちらに進むかを考え、左側通行ならマップ右側のバス停に停まるのか、左側のバス停に停まるのか判明させておきます。タップするとバス停の名前が出ます。
あとは何番のバスかをViabusで調べるだけです。
Viabusを開くとこのような画面が出てくるので、上部の「Where to?」と書かれている検索ボックスをタップします。
次の画面ではToの欄に目的地のバス停を入力します。
先ほどGoogleマップで調べたホテル最寄りの「opposite soi wat lat buakhao」を入力します
すると候補が出てくるので目的のバス停の名前をタップ。
次は出発地を入力します。
今度はToの上にあるFromの検索欄をタップし、先ほどスクリーンショットでメモしておいた出発地バス停の「opposite wat yan nawa」を入力します。
こちらもスペースの入れ方などは違えど、おそらく同じであると思われるものが出てくるのでそれをタップ。
タップすると乗れるバスの一覧が出てきました。下の方にあるA/C Onlyはエアコン搭載の車両についてピックアップしてくれています。
この一覧画面によって乗れるバスの番号がわかりました。1、15、75、4-13、3-35のどれかに乗れば駅前からホテル前のバス停まで連れて行ってくれます。当然ダイヤの概念はないので、15分に一本程度上記のどれかが来てくれるイメージです。
ただ、本当に正しい停留所を繋いでるのか不安ですよね。その場合は一覧に表示されたバス番号をタップするとそのバスの地図上経路を見ることができます。下の画像の通りタップしてみましょう。
下のような画面が表示されました。
これを見てあまりにも遠いところや目的地と異なる場所に停留所がつながっていなければ問題ありません。
以上のやり方を実践すればあとは出発のバス停と到着のバス停を変えるだけでありとあらゆる場所に行くことができます。
バス編終了です。お疲れ様でした。
タクシー(Grab)
そもそもなぜGrabを使うのでしょうか?
それは、言葉がわからないとぼったくられてしまったり、そのドライバーが信用できるか分からないためです。
その点、Grabはあらかじめ料金を明示しているため、配車前にいくらかかるか確認してから呼ぶことができます。また、ドライバーの評価が見れたり、お金のやり取りはアプリが勝手に引き落としてくれるなどのスムーズさもあります。
タイ以外の東南アジアでもほぼ確実に使うことになるアプリなので、是非使えるようにしておきましょう。
では、「Grabの使い方を説明します。」と、進めたいところですが、登録方法からだと記事一本分の長さになってしまう上、Grabに関しては良質な情報が豊富なので、今回はこちらのサイトをご紹介させていただきます。
このサイトではベトナムで使うことを想定しているのですが、それらの選択項目を全てタイにすれば大丈夫です。
番外編:ワット・アルンの渡し船
ワット・アルンとワット・ポーを行き来したい時、実は渡し船を使うのが最適解です。地図で表すとこのようになっています。
ター・ティヤンからワット・アルンの行き方を見てみます。
まずはグーグルマップを見てター・ティヤンの近くまで行ってみてください。
ワットアルンに行きたい時、ター・ティヤン船着き場まではこのような景色が見えます。
チケット売り場では下の画像のように従業員がいるので一人5バーツ(約20円)渡して通過します。
通過したらあとは船に乗り込んで出発を待つだけです。出発後は5分程度で対岸に到着します。
今度はワット・アルンからター・ティヤンに行く時の確認をしましょう。
ワット・アルンにある船着場まではこのような景色が見えます。
奥に進みます。あとは上記と同様にお金を払って通過するだけです。
おわりに
お読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも読者様のタイ旅行に役立てば幸いです。
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