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④マユ・ハニー

太陽の歌い手、マユ

彼女がいなければ、ナウドラがここまで続いていたかどうかわかりません。

それほどまでに、マユが果たしてくれた役割は大きなものでした。

一見すると、小柄でほんわかした女の子にしか見えません。

ですがその身体に彼女は、とんでもないエネルギーを秘めていました。

まるで小さな太陽のようです。

トークのときを考えると、おそらく地声はあのささやくようなスイートボイスなのでしょう。

けれどマユはそこから一瞬で、ナウドラ一のパワーを発揮することができます。

空気を震わせ、ダイレクトにこちらの魂へ響くド迫力の低音。あの体のいったいどこから、あれほどの大爆発を起こせるのか。

「純正マーベリック」に代表される、キャッチーで熱い楽曲たち。

ナウドラの劇的なサウンドとの化学反応は、初めて見たときから今に至るまで私を驚かせ続けています。

特に、一番好きな「ハジマリノウタ」を彼女が見事に歌い上げてくれたときには、全身に震えが来ました。

大好きなナウドラに、とんでもない子が入ってくれた。

その喜びを、今でも思い出します。



アイドルとロックシンガーの二刀流というマユのスタイルは、出会った当初からすでに相当な高みにありましたが、しかし彼女もまた歩みを止めることはありませんでした。

歌声が目立つだけでなく、ダンスのパワフルさもマユは相当なもの。特に、全身を大きく使って荒々しく踊るシーンは気迫がみなぎっており、後方にいても目を奪われます。

そしてもう一つ特筆すべきが、歌っている最中の彼女の表情です。

感情を豊かに表現するのは他メンバーとも共通ですが、加えてマユの持ち味なのがそのまっすぐな視線です。

美しく澄んだ水晶のようなその瞳で、マユはリリックのひと言ひと言を大切に、語りかけるようにしながら歌います。

サビでの爆発力だけでなく、フロアの一人一人と心を通じ合わせるために歌うそんな場面を経験すると、その日の頭の中はもう彼女でいっぱいになってしまうのです。

他メンバーもさることながら、こと歌い踊るロックアイドルとしてのマユのハイレベルさと特異性は、全く限界が見えません。

どんなに難しい曲でも歌いこなして、自分のものにしてしまうのではないかと期待させます。


マユの加入前後、そして最終局面に至るまで。

グループを取り巻く状況は、目まぐるしく変わり続けました。

おそらく彼女にとっては、予想外のことの連続だったと思います。

それでも、マユは一歩も退かず、勇ましさと優しさをもって戦い続けてくれました。

2月、リキッドルームでのバンド編成ワンマンライブ。

そこに立っていたメンバーは、当初の予想とは全く違う顔ぶれでしたが、それでもマユがいてくれたから、彼女が全力を込めてくれたから、あの日は忘れられない思い出になりました。

ナウドラの灯を絶やすまいと燃え上がった、熱い熱いマユの歌声は、今も私の心を焦がし続けています。


デビューで出会ってから、彼女には本当に驚かされっぱなしでした。

これから先は、どんな凄技で私を驚かせて、笑顔にしてくれるのでしょうか。

たとえ場所が変わっても、彼女に会えば絶対に、そのエネルギーを分けてもらって元気になれると、私は確信しています。



限界知らずのパワフル&スイートアイドル、すわべまゆ。

その未来も、彼女の瞳のようにまぶしく暖かく光っています。



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