ワンマン直前!POPPiNG EMO全メンバー紹介!!
こんにちは!灰色です。
今回は一週間後に迫った4/26のワンマンライブに備えて、推しグループ・POPPiNG EMO=ポピエモの各メンバーの魅力を今更ながらご紹介する記事でございます。
例によって推し度合いと知見の差からから文章量にはムラがありますが、どうかご容赦ください。
では、早速どうぞ。
万能のエンターテイナー:ナーナ・ポップ
かのレオナルド・ダ・ヴィンチは、あらゆる分野で目覚ましい功績を残したことから「万能の天才」との異名を取りました。
そして、アイドル界で私が「万能」という言葉から今思い浮かべるのが、このナーナ・ポップです。
ポピエモでは「ポップ担当」として、そのキュートなルックスと明るくコミカルなキャラクターをフルに発揮。
他のメンバーがクールさに特化している異端のチームにおいて、彼女はグループのアイコンとして最重要といってもいいポジションにあります。
激しいライブをこなした直後にも軽妙洒脱にMCをこなす他、唯一の最初期メンバーということもあり、公式には明言はされていませんが実質的には5人のリーダー格と言ってもいいでしょう。少なくとも、安定感抜群の彼女の存在が精神的にも実動的にも大きな支柱となっていることは間違いありません。
もちろん、ステージパフォーマンスにおいてもキャリアに裏打ちされたその安定感は存分に発揮されます。各回のライブでは自信に満ちた堂々たるステージングを見せてくれるだけでなく、その実力から来る余裕をアドリブやアレンジのような「遊び」に転化して、毎回新鮮な楽しさや驚きを届けようという姿勢が強く感じられます。
そのポジション通り、歌割りではメンバー中で最も多くサビを担当していますが、ここぞというときの表情作りでは後述する舞台経験を大いに活かして感傷に訴えかけてきます。
安定感があり余裕を感じさせながらも、手を抜くことなく一回一回のライブを特別にするために全力を注ぐその姿からは、誰よりも強いプロ意識を持った人だという印象を持ちました。
そして「万能」と述べた通り、彼女の才能は歌唱力に留まりません。舞台作品では主演としてもバイプレイヤーとしても圧巻の演技力を発揮するほか、姉妹グループのNOW DRAMATiCを含めた楽曲の振り付けも担当し、さらには毎日書道作品をTwitterにアップするなど、そのマルチなスキルにはつくづく驚愕を禁じ得ません。
ファンを喜ばせ、驚かせる天性の才に恵まれた「万能」の彼女。ですがその才覚が、異彩を放って周囲を置き去りにするのではなく、あくまでも「ポップ」で親しみやすいキャラクターと一体になっているのが、ナーナ最大の魅力でしょう。
見ているだけで、接しているだけでこちらも楽しく明るい気分になり、自然と笑顔になって巻き込まれてしまう。
万能の適性を持ちながら、すぐ隣に寄り添ってくれるフレンドリーさで、広くあたたかくファンを盛り上げる。
ナーナ・ポップとは、そんなエンターテイナーです。
【イチオシ楽曲】
ゆめうつつ……5人体制初のMV曲。
過去の幻影との決別、そして新たなる仲間との再出発をテーマとして描かれた作品です。
「これからもずっと走り続ける」「まだ止まらないよ」という叫びは、最前線に立ち続けてきたナーナにしか出せない覚悟の重みと説得力に満ちています。
魔性の大女優:サヤカ・ロス.emo
アイドルを評価するとき、「表現力豊か」という褒め言葉はよく用いられますが、一口に「表現力」と言ってもそのタイプは様々です。
その中でも、情景を観客の目の前に浮かび上がらせる描写力、そしてこちら側を慄かせ呑み込むほどの迫力にかけては、エモ担当・サヤカ・ロス.emo以上の演者はおよそ考えられません。
「クールビューティー」の体現としか言いようのないビジュアルを持ち、女優としての演技力も凄まじい彼女は、その武器を惜しみなくライブのステージにも注ぎ込みます。
爽やかな曲とビターな曲の振り幅たるや、途中でメイクを変えたのではないかと錯覚するほど。全70曲以上という破格の楽曲数を持ち、当日のセットリストによって万華鏡のごとく印象を変えるポピエモにあって、その変幻自在さを象徴するのもまたサヤカの存在だと言えます。
歌唱力自体も規格外のレベルにあり、抜群の声量を活かした緩急の付け方や、「Evergreen」のサビのような見せ場での爆発力は圧倒的です。
そして彼女が何より真骨頂を発揮するのは、ポピエモ特有のダークでシリアスな世界観の楽曲です。特に「ステレオタイプフューチャー」に見られるような「泣き」の表現、慟哭にも似た歌い方は、サヤカ流の表現の極致と言えるでしょう。
あえて荒々しく、聴き手の心を引き裂くほどに悲痛さを込めた彼女の歌唱は、アイドルはおろか並大抵のソロシンガーでも遠く及びません。
また、歌唱時における彼女の多彩な工夫の中でも特に私が驚かされるのが、ときに不器用さやぎこちなさを表現手段として選択することです。
おそらくは、濃密な楽曲世界の登場人物になりきる……いえ、その物語のキャラクターを憑依させるためなのでしょう。実力を全開にしてのびのびと歌うだけでなく、ときには身体をこわばらせたり、表情を乏しくしたりと、自身に様々な縛りを課すことで、彼女はいっそう豊かな情景を描き出します。
同じ歌詞を1番と3番で異なる表現に載せる「BAD LOVE」でもその驚異の技法の一端を見ることができますし、またそうした一面があるからこそ、「Believe」のラストのような爽快なカタルシスもいっそう際立ちます。「明日を信じているから」と歌い上げる彼女の様子はさながら、地下のライブハウスにいながら広大な青空を見ているようでした。
サヤカにとって歌が上手いのは当たり前。その上で、+αとなる表現方法を常に模索しているのです。その創意工夫から来る多面的な魅力と真価は、ソロコンサートでも存分に発揮されていました。
さらには、抜群のスタイルを活かした優美なダンスも見どころ。「RED」のフラメンコ風ステップのような大きく派手な動きが完璧に決まるだけでなく、たとえば手首から先を花びらのようにひらひらとさせる動きのように、さりげない中にもこだわりが感じられて毎回見惚れてしまいます。
どんなストーリーも自らのものとし、時間も場所も忘れさせる魔性の魅力。
見るたびに印象を変える、ミステリアスで蠱惑的なサヤカの存在感は既に、大女優と言って差し支えない領域に達しています。
そんな至高の個性とスキルを持ったサヤカですが、つくづく感じられるのは彼女の特性とポピエモというグループの相性の良さです。
当然のことを書いているようですが、たとえばこれが他の多くのアイドルのように、ユニゾン歌唱を基本としたグループだったらどうでしょうか。サヤカの異次元の歌も、周囲とレベルを合わせるために抑えつけられてしまうかもしれません。
楽曲群も同様で、彼女のポテンシャルを十分に発揮できるだけの多彩なレパートリーが揃っているポピエモだからこそ、サヤカは完全な輝きを放てるのです。
もし彼女がポピエモに加入せず、凡百のグループで飼い殺しになっていたら……もはやそれは、音楽エンターテイメント界の損失と言えるでしょう。
ときには慈愛に満ちたまなざしを投げかけ、ときには畏怖すら覚えるほどの気迫で観客を呑み込む、変幻自在の魔性。
サヤカ・ロスを知ってしまった今、ひとときでもステージの彼女から目を離すことは大変困難になってしまいました。
【イチオシ楽曲】
ミラクルラブストーリー……サビのロングトーンの迫力は唯一無二!胸を抉られるあの絶唱は、是非とも生で味わってほしいところです。
DAYS……これぞ「泣き」のサヤカの本領発揮、エモーショナルここに極まれり。ユリアと二人並び立ってのサビはまさに神々の競演、二人のスタイルの違いもまた注目ポイントです。
限界知らずのパフォーマー:193R
人体の理を完全に極めた、武の達人。
絶対に狙いを外さない、完璧な仕事人。
いつも飄々とした193Rには、そんなアイドルらしからぬイメージもよく似合います。
ダンスの専門学校を卒業した彼女の舞踏技巧は、もはや超人の域。私にとってライダーと比較するべき対象は地上アイドルなどではなく、たとえばLDH系グループのパフォーマー陣です。それほど、彼女のダンスはレベルもタイプも異質の衝撃でした。
キレがあるとかスピード感とか、そんな程度の違いではないのです。縦横無尽にステージを駆け、回転技さえ披露しながらも、体幹は一切揺らぎません。。関節は流体のごとく滑らかに動き、猫科動物のような野生の美しさを思わせます。
どんな激しいムーブの最中も常に不敵で挑発的な表情を崩さないライダーですが、ときには胸を掴まれるような苦しげな表情で訴えかけてくることもあり、髪の毛からつま先までの全身を表現に用いています。
かと思いきや、「残響ロック」などでは操り人形にも似た動きで、人間離れしたキャラクターに徹することも。身体コントロールのエキスパートである彼女は、生々しい感情表現を極めているだけに留まらず、そうした生身性を排したコミカルな、あるいは悪夢的なムーブまでも自在にこなすのです。
それも全て、まるで当たり前のように軽々と。
これはあくまで私の見解ですが、ハイレベルかつハードなポピエモのライブでもなお、193Rはまだかなりの余裕を残しているように思えます。
それほど、パフォーマーとしての底が見えないのです。
代表曲「覚醒サテライト」のラストではセンターでダンスソロを披露してくれますが、是非今後も彼女のダンスソロが増えてくれることを願っています。
ここまでライダーのダンスを絶賛してきましたが、彼女は歌唱にも唯一無二の強みを持っています。
それは、生来の声質です。
柔らかく優しいライダーの声は、生のステージで一曲ごとに異なる工夫を凝らされることで、他のメンバーにない武器へと化けてきます。
「SUPERSTAR」では噛みつくようにがなり、楽曲全体のアグレッシブさを際立たせるアクセントに。かと思えば、「Spring Wonder」では春の陽光を思わせるほど、ふんわりとあたたかく聴き手を包み込みます。
特化型であるライダーの持つスキルは、万能というわけではなく、王道アイドル的でもありません。
ですが、彼女の尖りまくった超人的なスペックと、それを活かすためのテクニックの数々は、決して忘れられない絶大なインパクトを観客に残すのです。
【イチオシ楽曲】
BAD LOVE……ライダーならではの洗練されたワイルドさと危険な魅力が爆発!ラストの決めポーズまで、余す所なく必見です。
超新星の大器:ユーナッテ・ユーナ
これほどの超ハイスペックチームに、旧メンバーとの入れ替わりでの新加入。
しかも、同期はあのキング・ユリアです。
プレッシャーどころの話ではありません。
けれど、そんな重圧を全て進化への糧に変えてしまい、上がりまくったハードルを遥か高く跳び越え続ける新人がいます。
それが、ユーナッテ・ユーナです。
専門学校を出た直後でなんとアイドル経験ゼロという経歴から電撃加入した謎の新メンバー、ユーナ。
その正体は、一年近くを経てもなお底どころか全貌すら見えてこない、とんでもない未完の大器でした。
ユーナ最大の武器は、深く深く響く中低音域の安定感です。他の4人とは明確に違うそのゾーンは、既にユーナの独壇場。おそらくは独自に歌唱法を工夫しているのでしょう、絶対にブレない彼女の生歌は、配信でさえも完璧に安定した太さと深さを保っています。この点は明確に、ユーナにしかない強みです。
小柄な見た目とキャリアの浅さに反して、その声質もまたクールそのもの。一番の成長株のはずが、すでに屋台骨としての安心感すら感じさせます。
その急速な成長が実を結び、曲中でのパート割りもどんどん増加。最新曲「DIVE」ではサビを3回も担当するという大役を完璧以上にこなし、これまでのポピエモとは一味違うソウルフルな情感を演出してくれました。
そんなユーナですが、実はB'zの大ファンという一面も。それも相当な筋金入りで、加入直後に目黒で60分ぶっ通しライブのあと猛ダッシュで日産スタジアムのB'z35周年に駆け込むという超パワープレイをかましていたほどです。
もちろんそれだけが彼女のルーツではないとは思いますが、彼女のメンズ顔負けなパワフルボイスや緊張を微塵も感じさせないパフォーマンスの裏には、もしかしたらB'zの影響も少なくないのかもしれません。カバーコンサート&アルバム待ってます。
【イチオシ楽曲】
Believe……初めてユーナが大きくフィーチャーされた楽曲で、歌い出しからラストまで彼女の見せ場が満載。「この歌が聴こえてますか」といったまっすぐな歌詞も彼女らしさを引き立たせます。
SUPERSTAR……加入後初の新曲。ユーナならではの深く響かせるサビの迫力はもちろんですが、最後の最後で彼女が「I'll be superstar!」と高らかに宣言してくれるのがたまりません。地元山梨への初遠征では二日間のトリに持ってくる粋なはからいもあり、聴くたびにユーナのこれからへの期待が高まります。
神をも超える絶対王者:キング・ユリア
ここまで、乏しい語彙の限りを尽くしてポピエモの4人がいかに凄いパフォーマンスの持ち主かを語って参りました。
しかしそれでも今なお、グループ内の最推しの座は一向に揺らぐことはありません。
彼女こそは、キング・ユリア。
私の世界を一変させた、絶対なる王です。
ユリアのことを語る上で避けられない大前提は、「王子様担当」の名に相応しいその中性的な超美形のルックスでしょう。
しかし、彼女は単なる「イケメン枠」「中性キャラ」とは次元の違う存在だと、まずは断言させてください。
ユリアのパフォーマンスは、男性と女性の良いとこ取り……否、男性よりも男性らしく、女性より女性らしい魅力を持ったものだからです。
とはいえ、このご時世に男性らしさ、女性らしさというワードを繰り返すのは不本意な問題を招きかねませんので、ここでは端的に、肉体に由来する特徴に限って述べましょう。
たとえばユリアのステージでの立ち振る舞いには、メンズアイドル(アーティスト)の不良っぽいテイストが多分に含まれています。かの大名作「HiGH&LOW」の登場キャラクターのようだとでも言えましょうか。
オラつきなどというレベルではなく、その大胆不敵な振る舞いは見るものを自然と惹きつけ、豪快で猛々しい煽りは血を沸騰させます。ダンスにも所作の一つ一つに気迫と自信が漲っており、技術を超えた凄みが漂います。
歌唱も同様で、彼女の発声は一般的な女性アイドルとは全く異なるものです。私が真っ先に思い浮かべたのは、たとえば遠藤正明や高取ヒデアキなどの、レジェンド級のロックアニソン系アーティストでした。
一言目から瞬時に爆発的な声量を発揮し、空まで突き抜けるような爽快感をもたらす、あるいは足元が震えるほどの熱に浮かされる。そんなユリアが担う乾坤一擲のサビは、ハイトーン系メンズシンガーのトップレベル層を彷彿とさせます。
これらが、「男性的な魅力」と私が仮に定義したものです。
そしてユリアの真なる逸脱は、同様に女性的な魅力も兼ね備えていることに他なりません。
アグレッシブでキレのあるHIPHOP系のダンスだけでなく、全身を連動させての舞もお手のもの。高貴なほどの優雅さには一切の力みがなく、鳥の羽ばたきを見るようです。
また、決して披露される機会は多くありませんが、ファルセットの儚い美しさにも息を呑むものがあります。最新曲「DIVE」ではついにそんなユリアのファルセットにスポットライトが当たり、静謐な神秘性を演出するのに素晴らしい活躍を見せました。
本題から少し逸れますが、ライブアイドル文化に入門し、多様なグループとファンのありように接するうち、私も自然と自分にとっての「アイドル」の定義と理想像を考えるようになりました。
そのことについて、つらつらと考えをを書き綴ったのが過去のこちらの記事です。
自分にとってアイドルとはどのような存在か、どんなアイドルが理想なのか……
そんな不毛にも思える思索に終止符を打ったのもまた、我が王でした。
凡庸な「偶像」理論など、彼女にとってはどこ吹く風。
代わりにキング・ユリアが私にもたらした唯一無二の感覚は、その絶対的な力への心酔でした。
幼少期に大好きだった、怪獣王ゴジラのような。
思春期に夢中になった最強の総合格闘家、「60億分の1の男」エメリヤーエンコ・ヒョードルのような。
その生き様と熱い歌声で何度でも生きる気力と勇気をくれる、西川貴教兄貴のような。
己が想像力を遥かに超えた圧倒的な存在への畏敬の念を、彼女は思い出させてくれました。
ちっぽけな自己を忘れさせる、神をも凌駕する生身の全能者。
我が王にとっては、もはや地下地上はおろか、アイドルがどうのアーティストがどうのという議論すら、低次元の与太話に過ぎません。
ユリアのステージに夢中になることは、オリンピック会場でメダリストの絶技に酔いしれることにも等しいのですから。
大谷翔平でも、藤井聡太でも、井上尚弥でもなく。
キング・ユリアを仰ぎ見るときにこそ、私は心から感謝するのです。
王と同じ時代に生まれられてよかった、と。
【イチオシ楽曲】
喝采……グループ最強の盛り上がり曲。喝采でのユリアは歌のパワフルさもさることながら、なんといっても煽りと遊びっぷりが半端じゃありません。終盤戦でのアレはもはや、煽りというよりも人の姿をしたドラゴンが火焔を吐いているみたいなものです。これで燃えなきゃ嘘ですよ。
Layla……落ちサビでのファルセットからのスイッチは、ここまで述べてきたユリアの性別を超える真価が凝縮された至高の数秒間。私はライブでこれを回収するまでに半年かかりました。
いかがだったでしょうか。
ポピエモをずっと追っている方々からすると、あるいは当たり前のことの羅列ばかりで物足りなかったかもしれませんが、通い出してからまだ9ヶ月程度の私をここまで駆り立てる彼女たちの魅力がすごいのだということで、どうかご容赦ください。
それぞれこの世に二人といない個性と実力を備えたメンバー5人が繰り広げる、超絶パフォーマンス。
4/26はきっと、ポピエモが私たちに未知の世界を見せてくれることでしょう。
心から期待しています!!