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5/6 スパンコールグッドタイムズ「Killer Tune SHIBUYA 2023 GWSP Vol.1」 LIVEレポ

こんにちは!灰色です。

5/6は正午過ぎにFinallyのLIVEが終わった後、渋谷の対バンイベント・キラーチューンへ。本日のお目当てはただ一つ、推しグループのスパンコールグッドタイムズです。

本来は別の予定を入れようかと思っていたのですが、なんとこの日のスパンコールは昼に20分・夜のトリで30分の二本立て!ILU主催系以外ではさほど尺の長いLIVEがないスパンコールのファンとしては、この貴重な機会を逃すわけには参りません。

というわけで、行ってきましたおなじみGarret&Cyclone!もちろんLIVE参戦のたびに毎回レポを書くというわけではありませんが、この日のスパンコールはいつも以上に充実したセトリでしたので、短いですが記事にさせていただきました。では、前半・ギャレットでのセトリからどうぞ。

スタートはShangri-LA。都会的なサウンドに真尋さんの儚げなサビがマッチした名曲です。対バンでの遭遇率が低い+サブスクになくてなかなか聴けていないので、もっと掘り下げたい曲の筆頭ですね。

2曲目はトーキョーlast number!振りコピが際立って楽しすぎる曲です。歌詞ですごく印象的なのが、「都会の空は星が見えない 公園もない」というナオさんパートのフレーズ。彼女の声が湿っぽすぎずクールな雰囲気な上に、地下のライブハウスで歌われることで一段と質感を増しています。他に「世界の隅の真ん中で」や「サーチライト」でも見られるような、分かりやすい言葉を使わずして地下アイドルとしての在り方を連想させる歌詞が素敵なのも、スパンコールの大きな特徴ですね。

3曲目は待ってましたのサーチライト!代表曲のため参戦歴の浅い私でも既に多く対バンで観ていますが、おそらく将来もこの曲に飽きる日は訪れないでしょう。一曲にメンバーの個性がギュッと凝縮されているだけでなく、その日のステージによっても様々に印象を変えるように感じられるためです。ワンマンでのラストとアンコールで2連続披露したときにも、驚くほどガラッとトーンが変わっていました。

LIVEならではのそうした楽しみを生み出す何よりの核は、やはりナオさんの抜群の歌唱力に他なりません。真剣な中にもステージごとのアレンジを楽しんでいる様子がこちらまで伝わってきます。

前半戦ラストはBy my side。一面的な印象かもしれませんが、「愛」や「抱きしめて」といったフレーズは百香さんに特に似合うように感じます。彼女のアイドルを超えた色香はちょっとクラクラするほどのものがありますが、リズミカルに弾むこの曲は大人っぽくもかわいらしくてピッタリです。

そしてまた、4人揃って歌うパートの多幸感がすごい!陳腐な言い方ですが、全くタイプが違いながらも最高に素敵な女性が4人、それでいて破綻しない奇跡のバランス。この曲に限ったことではありませんが、つくづくスパンコールには驚かされます。

どこを見ていいか分からないグループ。

それはすなわち、何度でもLIVEに行きたいグループと同義です。


これにて前半戦は終了!早速ですが、続いて後半戦分のレポートにまいります。会場は変わりましてサイクロンへ。ではどうぞ!

開幕からGORON!サーチライト・フューズと並んで、最初に私がスパンコールの異質さと別格さを焼きつけられた曲です。個性的なのにキャッチーで、レトロなのに新しい。この曲そのものがまさに圧倒的な、本能的な、洗脳的な稲妻と言っても過言ではありません。「カトレア」、「ヒヤシンス」など、花の名前が嫌味なく盛り込まれているのもスパンコールの歌詞のお洒落なところですね。

2曲目にはマイベストソングのフューズが!先日のキラーチューンで聴けなかったので、ちょっと久しぶりです。私がどれだけフューズ大好きかは繰り返し語っている通りですが、本当に唯一無二と言っていい蠱惑的なサウンド。外界から遮断されたライブハウスでこの曲に浸っていると、大げさでなく現実感がなくなって心地よい浮遊感に包まれてきます。どんなアッパーテンポ、重低音をもってしても、この独特の陶酔感に匹敵することは叶いません。

3曲目はなんと、レア曲のコントラスト!私は幸い何度も遭遇しているのですが、いやはやこの曲は本当に凄まじいです。音楽そのものも、それを演じきるメンバーすらも怖くなるような理屈を超えたナンバー。フューズでふわふわしていた心が、激烈なサウンドでブン殴られました。

あまりにもコントラストが最高すぎたのでもう少し語ると、まず目を見張るのはその振り付け。操り人形の糸が切れたような動きのインパクトは絶大で、特に長身のナオさんが首をガクッと折るところは鳥肌さえ立ちました。

そしてサビ前、転調後のりこさんの怖さ!1番では直前にはりつけになるようなモーションが入りますが、その後すぐに立ち上がって「だっいじょうぶっ♪」と歌い出します。天使の歌声のはずなのに悪魔よりも悪魔的なその存在感。女優の風格と言っても過言ではないでしょう。

このターンでは音に合わせてフロアも指揮者のようにペンライトを左右に振りますが、そんな我々すらもりこさんが操っているような、途方もない非現実感に襲われます。何より「大丈夫 無邪気に 穢れにまみれ コントラスト♪」という歌詞自体が異様そのもので、これを無邪気の化身であるりこさんに跳び回りながら歌わせるのはもうセンスの塊としか言いようがありません。

しかし、最後まで観終わってから振り返ると、また別の疑問が頭をもたげてきます。それは、「この物語の主役は誰か」。

その主役とはすなわち、悪夢の世界の中で人形にゼンマイを巻き、意のままに操っていた人物です。

上述したパートで動きを止めた3人を尻目に踊り回っている、天野りこさんでしょうか。

サビを担当する藤ナオさん、睦月真尋さんのいずれかでしょうか。

もしくは、全員が声を揃える「ゼンマイをまた巻き直そう」のパートで一人だけソロを歌っている、深田百香さんかもしれません。

考えても答えは出ず、レアなこの曲をすぐにでももう一度生で観たくてたまらなくなります。

そんな余韻を残しつつ、4曲目は昼に続いてのサーチライト!先程もサーチライトに飽きることはないだろうと書きましたが、この2本目でもスパンコールはまた違った顔を見せてくれました。

今回、特に印象的だったのは照明演出です。以前から特に変えられていないとは思うのですが、なぜかこの日のサイクロンは照明の色や明滅の強弱が際立って素晴らしいように感じられました

客席とステージを流れていくその光は、まさにサーチライトそのもの。照らされる両者が夢中になっている様は、それだけでMVにしてしまいたいほどでした。 

5曲目は軽快なサウンドが楽しいNICE TIME!わずか3分足らずという短さなので、対バンでは尺の面でも重宝しそうです。思わずドライブにでも出かけたくなる曲ですね。

6曲目はMERRY-GO-LAND!連続リリースシリーズ最後の一曲ですが、先日の対バンではこちらだけ聴けなかったため、東名阪ツアーファイナル以来の回収です。

軽快ながらも壮大さを併せ持っており、フィナーレにも相応しいイントロ。力を振り絞って歌う真尋さんに「今の私には精一杯のミュージック」という歌詞が最高にマッチしています。ビシッと決めてくれるナオさんの「赤いリップを塗ってもときめかないのよ」もピッタリですね。

総じて、弾むビートとユニークな韻の言葉遊びが耳に残る他の新曲シリーズ「By my side」「NICE TIME」と比べると、音楽自体の楽しさや味わい深さはそのままにメッセージをより盛り込んだ、最終作にふさわしい名曲だという印象を強めました。

ラストはトーキョーlast number!こちらも昼から続投ですが、やはりサイクロンの照明で一段とメンバーが美しく映えます。他の曲でも見られましたが、逆光に照らされてシルエットだけになった4人の幻想的な雰囲気は、飲み込まれてしまいそうなほど。極上の音楽だけでなく光までも味方につけたスパンコールのショータイムは、まさに最高のエンターテイメントでした。


これにて大満足の30分7曲は終演!イベントのトリを飾るに相応しい、多彩な要素を見せてくれた素晴らしいステージでございました。


最後に、この日の2本分を振り返っての感想なのですが、実は私スパンコールを前方で観たのがほぼ初めてでして。

いやー、ヤバいですね、これ。

ナオさんの熱さと姐御的なカリスマ感。

百香さんの甘い色香。

りこさんの元気いっぱい笑顔。

何よりも、推しの真尋さんのこちらが泣きそうになるほどエモーショナルな歌声と佇まい。

そのどれもが、近距離で浴びるにはあまりにも並外れて刺激的すぎました。

距離を問わず音楽と彼女たちのキャラクターに酔いしれられるのは、スパンコール最大の良さの一つです。しかし、もしかしたら私は今日、大変に危険な楽しみを垣間見てしまったのかもしれません。

もちろん運良くポジションに巡り合えたときに限りますが、前列で見るスパンコールグッドタイムズのLIVEは脳を容易に酩酊させてしまうほどの濃醇な魅力に満ちていました。

しかしまあ、振り返って書けば書くほど、また彼女たちの姿を観たくなってきました。

50分も浴びたというのに、もう次のLIVEが楽しみです。


それではまた!

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